転生したのが。ISの世界と気づいたのは。六歳の時に引っ越した先の真隣が織斑家であり、一夏と会った時だった。
いやー、この時から一夏ってかっこいいんだなと改めて思ったよ。
「はじめまして、おりむらいちかです!」
明るくて、優しい。僕は会って直ぐに友達になったよ。
後、女の子からすごいモテる。だが、朴念仁で唐変木なところは原作通りだったがまさかのこんな小さい頃からだったとは思わなかったよ。ここは、原作通りで安心した。
無論、千冬さんに対するシスコンぶりも健在だ。
「ちふゆねぇはすごいんだぜ!」
一夏は事あるごとに千冬さんの話をしてくる。なんでも、中学生でありながら大学生相手に剣道ででボコボコにして、再起不能にしたとか、厚さ数センチの鉄板を素手で貫通させたとか、にわかに信じがたい話だが、原作やアニメを知ってる僕からしたら冗談ではなさそうで恐ろしかった。
千冬さんの話をしている時の一夏は目がキラキラしてるんだよね。
「だって、ちふゆねぇはおれのじまんのあねだからな!」
一夏曰く、そういう事らしい。
まぁ、仲の悪い姉弟よりはましだと思う。両親がいない分だけ、絆が深まったのかな。
当然、千冬さんのブラコンぶりは健在だ。普段は厳格な態度をとってはいるが一夏に何かあると、コーヒーとポン酢を間違えて飲んだり、新聞紙が逆さまだったり、凶暴化したりと大変だったな……
でも、いいお姉さんだと僕は思う。
後で母さんに言われたんだけど、一夏にな男の友達がいなかったんだとか。だから、千冬さんは一夏に初めて男友だちが出来たのにたいそう喜んで、母さんにお礼を言いに来たそうだ。
律儀な性格だなー、と心の中で思った。
そんな感じで、僕事、綾崎ハヤトと織斑一夏による物語が始まったわけである。(なお、まだ原作開始前である。)
キングクリムゾン!
あれから数年経った。一夏と俺は幼馴染兼親友になり、二人は小学生になった。その間色々会ったよ、僕の発明した道具で千冬さんにイタズラしようとしたらバレって一夏と一緒に説教(物理的な意味で)されたり、理科室で一夏と一緒にエリクサー的な物を作ろうとして、異臭騒ぎを起こして、千冬さんに怒られたりと……あれ、千冬さんに怒られた事しか思い出にないな。
それはいいとして、嬉しい事もあった。それは篠ノ之箒ちゃんに会えた事だね。一夏も小学生になったから剣道をする事になり、それについてく形で僕も習いはじめたんだよね。歳も同じって事で一夏と僕は箒ちゃんに指導してもらってるんだけど、この時の箒ちゃんはまだ一夏に惚れてないんだよね。てか、箒ちゃん……この頃かこんなに可愛いなんてね……天災がシスコンなのも裏付ける。
習い始めて数ヶ月で一夏は箒ちゃんとほぼ互角にまで、成長した。元々運動神経が何より才能があるからだろう。僕? 未だに箒ちゃんから一本も取れません。ちくせう……
それはそれとして……
「はぁあああああ!!」
バシーン!
「それまで、一本!」
千冬さんなんですが、もう既に人をやめてます。なんですか、竹刀なのに防具を割るなんて……そのうち、丸めた新聞紙とかでもやれそうな気がして怖いです。
流石は、初代ブリュンヒルデなだけはある。
「ふぅ、いい汗かいたな。」
面を取ると髪を後ろで縛った千冬さんが眼に映る。はぁ、こんなに綺麗なのにモテないのは男勝りな性格と馬鹿力のせいなん……
「綾崎、失礼なことを考えなかったか?」
キッ!と睨まれた僕にできることは土下座くらいです。心まで読めるなんてもはや、チーターだ。
「別に読んでるわけじゃない。」
成る程……って
「今、声に出しましたか?」
「気のせいだ。」
いや、今確かに 「キッ!」うん気のせいだよな。ウンキノセイキノセイ……
結論、この人には逆らはない。ダメ、絶対!
「ちょうどいい、綾崎。お前はまだ箒に勝ててない方だな。男が女に負けるのは嘆かわしい。特別に私が指導してやろう。」
千冬さん、それは僕に死ねと言うんですか? 死亡フラグがバッキバキに立っているかと間違いなし!
「安心しろ、骨は拾ってやるさ。」
この後、ボコボコにやられました。知ってるか三途の川って本当にあるんだぜ?
渡り賃なくて、追い返されたなんて誰も信じてくれないよな……
次は、天災との出会いを書きたいと思います。