それからというもの、箒ちゃんの一夏に対する態度が180度変わりました。乙女は恋すると変わるというけど誰が見てもびっくりするぐらい変わり方が激しかった。
突然、母親に料理を習い始めて、剣道の練習が終わると手作りのおにぎりを差し出したり、学校が終わると一緒に帰るようになったりと、やたら一夏に世話を焼くようになった。その様子からクラスメイトから織斑夫婦とよくからかわれています。一夏は否定してるけど、箒ちゃんは若干嬉しそうな顔をしてるのだが、唐変木な故に一夏は気づいていない。
僕?前と変わりませんよ。寧ろ、空気的な扱いが多くなった気がします。
まぁ、箒ちゃからは頼れる男友達と認識されたようなのでそれはそれで嬉しかった。
そして、今日も織斑夫婦は健在で……
「一夏、何をしているのだ?」
「ああ、箒か。実は下駄箱にこんなのが入ってな。」
一夏が下駄箱から取り出したのは“織斑一夏君へ,,と可愛らしい文字で書かれた手紙。そう、ラブレターである。 普通の男子ならその手紙をこっそりと誰にもバレないように隠して読むところだが、朴念仁にはこれがラブレターとは分からなかったようだ。
「よう、一夏。なんだ、またラブレターか?」
「おはよう、ハルト。つーか、なんだよラブレターって?俺がそんなにモテると思うか?」
はい、その手紙が証拠です。
最初はとうラノベの愛を捨てた凶悪集団の如く発狂したハヤトだが流石に週一でこの光景を見ればなれてしまい、変わらぬ日常風景となってしまった。
朴念仁の一夏の事だどうせ……
「また、買い物の誘いか?ちょうど、今日は豚肉が安かった気がするし……」
なんて、言うだろうと思ったら案の定だった。流石は、織斑家で家事を支配しているだけはある。豚肉が安いことは承知だったか。
また、律儀な性格だから、呼び出されるとその時刻ぴったりにいって、女の子を鳴かせてくるんだから尻拭いをするハヤトや箒にはたまったものではない。
「はぁ、またか……」
箒ちゃんも一夏がモテることに対してより振られた女の子に対するため息の方が大きかったりする。
「まぁ、いいや。それより速く行こうぜ?遅刻すると青山先生に怒られちまうぜ?」
「ああ、そうだな。」
「僕も、あの先生(ゴリラ)の指導は受けたくないからね。」
三人は急いで教室へと向かった。
放課後、買い物と勘違いした一夏が告白相手の女の子を泣かして、そのフォローをして疲れたのは言うまでもない。
帰り道……
「一夏よ、お前は少し女の心を知るべきだと思うぞ……」
「本当だよ……」
「二人とも何いってんだ?」
まだ言うには、早いと思うけどあえて言おう。
馬に蹴られてしね!!
とある秘密の部屋にて
「やっぱり、いっくんはモテるねぇ。流石はちーちゃんの弟だよ!」
不思議の国のアリス風のエプロンドレスを着て、うさ耳のカチューシャをつけた女性は後にISを発表し、天災と呼ばれるようになる篠ノ之束である。
超小型のカメラ搭載アンドステレス機能付きの高性能ドローンを飛ばし、一夏と妹の箒を見ながらニコニコしていた。
「うん!箒ちゃんは世界一可愛い私の妹だよ!」
言うまでも無いが、篠ノ之束は妹の事が世界で一番大好きでシスコンなのだ。
並んで歩く二人を見て、ニヤニヤする束だがある人物が映るとその笑顔が嘘のように冷たくなった。
「誰だよ、せっかく二人の時間を邪魔する。こいつは?」
大がつくほどのコミュ症であり、自分が認めたもの以外には冷酷な態度をする。それが、束である。
ハヤトには邪魔しているわけでは無いが、束にとっては寄ってたからハエ同然、ゴミを見る目でみていた。
「綾崎ハヤト……いっくん程じゃ無いけどイケメンの分類に入るね。常に二眼レフカメラを首にかけているところ以外は特に変わった経歴なし………凡人だね。」
軽くハッキングでして、調べた結果特に束が気にするようなことはなかった。いっくんの幼馴染兼親友みたいだけど、凡人ごときが、いっくんや箒ちゃんに近づかないで貰おうかな。
「私には、箒ちゃんといっくんとちーちゃんがいればいいもん。邪魔な奴は消すだけだよね。」
いつの間にか、ハヤトは束の抹殺対象になっていた。しかし、それはある出来事により嘘のように崩れることになるのはまだ、誰も知らない。
あれ、まだ天災と主人公があってないじゃん。次こそは合わせたいと思います。
しかし、いつになったらディケイドの力を手に入れるんでしょうか