ハヤトsaid
「あれは、オルフェノク!?なんで……」
ハヤトには男が返事した怪人の姿に見覚えがあった。
オルフェノク
仮面ライダー555に登場する怪人。
一度死んだ人間がなんらかの拍子に覚醒し、蘇ることで産まれる人類の進化形態であり、その身体は動植物を彷彿とさせる能力と形態を持ち、銃弾も通用しない強靭な肉体を有するが、普段は生前の姿を引き継いだ人間態をとって生活している。
彼らは、旧人類(ふつうのにんげん)を世界から滅ぼし、オルフェノクだけの世界を作ろとしている。
しかし、これはあくまで555の世界の話である。
特撮の世界の怪人が現実に……となると束さんの命が危ない!
「束さん、逃げて!」
ハヤトが必死に逃げるように伝えたが、何を思ったのか束はオルフェノクめがけて、キックを食らわした。普通の人間が食らったら死ぬかもしれない程の速さと威力だが、オルフェノクには全く効果がない。む寧ろ、擽ったいとしか思ってないだろう。
「キュルル……ああ、これでやっと世界が変わるのですね。」
先程から、逃げてくださいと必死で呼びかけているが束の目にはこの怪人しか映っておらず、ハヤトのことは眼中にない。声が聞こえてないのが理由なのだろうが、 それ以前に束が恐怖で動けないでいるのが大きい。
しかし、向こうが何を話してるのかはバッチリと聞こえた。
あんな物を作った? 人生がめちゃくちゃになった? 逮捕された?貢がされた?
彼の話を聞く限り、あんな物……恐らくISのことだろう。 この時の束はまだ、IS(のちの白騎士)を作ってない、いや、開発途中だろう。白騎士事件が起こって世界のパワーバランスが崩れて、男尊女卑の世界へと変わったのは原作通りみたいだ。
この男、どうやら相当な仕打ちを受けたんだろう。
彼の言動から未来から来たことは間違いない。しかし、どうやって過去を遡ったのか?
そして、“ある男,,とは一体……
考えている内に、オトコの手が鋭く尖ったランスのような棘に変わる。
「まずい!」
ハヤトには男が何をしようとしたいるのかが、すぐにわかった。あれは、殺すのではなく、心臓をあの棘で刺して破壊したのちに、使徒再生で、オルフェノクの因子を身体に植え付けるきだ。
簡単に言うと、束をオルフェノク化しようとしているのだ。
しかし、それは成功した時のみの話。殆どの人間は身体が耐えきれず、灰と化す。
奴は、ただ単に殺すだけじゃなく、オルフェノク化で苦しんで死んでいくのをじっくり眺めるつもりだ。
そんな事はさせない!
ハヤトはこの男の話を聞いて、少しは共感してきた。。だけどなんだ、やってる事はただ、自己満足しようとしてるだけではないかと思った。
束さんが何をした? 束さんは変わってるけど宇宙に行きたいという夢を叶える為にISを作ったんだ。女しか乗れないのも理由があるはずだし、何よりISを兵器としてしか見なかった世界の方が悪いのではないか。束さんは何も悪くないはずだし、どちらかというと、一番の被害者だと僕は思う。
夢を叶える為に作ったものが、兵器として利用され、多くの命を奪うことになった。
束さんはその重圧に一生苦しまなくてはならなくなる。
そんな事はさせない。させたくない!
束さんの泣く姿なんか見たくない!僕は、彼女に笑ってほしい!そして、その笑顔を守りたい!その為だったら、世界を敵に回したっていい!
一人の少女を守れなくて、なにがヒーローだ!
シュン!
突然、腰のあたりに何かが巻きついて、重みを感じた。見ると、そこにはバックルとベルトが付いていた。
そして、ライドブッカーから複数のカードが目の前に出現した。それは、歴代の仮面ライダーのカード。
ハヤトはその内の一枚を取り出し……
「そうか、そういうことか。」
この世界に転生して、ずっと感じていた違和感が一気に解放された気がする。
「変身!」
カードを差し込み、バックルを回転させる。
『KAMEN RIDE……DECADE!!」
九つの戦士の虚像が重なり、現れたのはマゼンタ色の戦士。その名はディケイド。
まずは、この壁を破壊!」
『ATTACK RIDE……SLASH!!」
ライドブッカーをソーダモードに変形させ、壁に斬撃を打ち込む。あれだけ、叩き込んでもビクともしなかった壁がひびが入り、崩れ落ちた。
「は!」
束の元へ急いで駆けつけ、棘が刺さる寸前で怪人をライドブッカーソードで弾きとばした。
「貴様!何者だ!」
吹き飛ばされたことに怒り狂う怪人、ハヤトは慌てる事なく冷静に……
「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ!」
例の決め台詞を言うのだった。
なぜ、怪人がオルフェノクなのか
ハヤト「なんで、オルフェノクなの?未来から来たならイマジンとかの方が良かったんじゃないの?」
作者 「その手もあったんだけど……」
ハヤト「あったんだけど?」
作者「わたしが555が好きだらかです!」
ハヤト「…………」
理由はそんな感じです。多分、高速戦闘描写では、カブトのクロックアップより555のアクセルフォームの方をよく使うかもしれません。
ハヤト「へぇー、なら555の主人公の乾匠の役をやった俳優は?」
作者「……………」
ハヤト「…………まさか」
次は、戦闘です!お楽しみに!
ハヤト「逃げたね……」