臆病な兄と奇天烈集団 作:椿姫
皆さんいかがお過ごしですか?椿姫と申します。バンドリss3作品目となります。今回の主人公は極度の女性不信でネガティブです!ハロハピメンバーとどう関わって行くのか!?主人公の成長を見ていってください!駄作の可能性もあります。それでも良い方見ていってください!
「お兄ちゃん、起きてる?」
部屋の外で妹がドアをノックする音が聞こえる。
「……どうした?」
「いや、どうした?じゃないでしょうが…今日から私と同じ高校に通うんでしょ?遅刻しちゃうよ?」
そう言えばそうだったな…
「今日は編入初日だからいいんだよ。最初理事長に挨拶してそれからだって紙に書いてあったし…」
「だからって遅刻とかダメだからね?………それと朝食はあっためて食べてね?」
妹はそう言って階段を降りていった。さて…
「2度寝しよう…」
するとスマホに着信が。妹からだ。
『2度寝はダメだからね!?』
マジかよなんでわかったんだ?兄妹だからなのか……?2度寝が失敗したため俺は仕方なく起きることにした。朝食を温め直してから食べたり寝癖を直したりする事数分……制服を着ている俺がいた。
「…だるいけど行かないとな…はぁ、青春とかがんばろーとか思い出とか学校で聞いてるだけでも具合が悪くなりそうだな…」
俺は家を出て今日から通う学校に向かった。
〜花咲川学園 校門前〜
「……今日からここに通うことになるのか…やだなぁ…編入試験なんて受けなければよかったよ……」
そう呟きながら俺は校内に入り理事長室へと歩き出す。そして理事長室の部屋の前で扉をノックして入る。
「いらっしゃい。さぁ早く座って」
中に入ってた理事長に言われてソファに腰かける。
「いやぁ、君がうちの学園に編入してくるなんて驚いたよ!」
「俺自身も驚きですよ…今まで家に引き篭もってばっかりで人としてゴミ屑当然の俺がこんな女子だらけの学校に編入するだなんて……もう帰りたいです…俺の豆腐メンタルがもたないですよ…」
「まぁまぁ落ち着いて、ね?うちは男子も受け入れてるから共学だよ。だからそんなに後ろ向きにならないで?ってか豆腐メンタルって既に無いようなものだよね?」
理事長にそう言われてながらも話を聞く。そして話を聞くこと20〜30分……
「……とまぁ1通り説明したけどなにか質問あるかい?」
「んまぁ、特にないっす…帰りたい…」
「じゃあ次は教室に行こうか」
「やっぱり帰れないのか…」
そんなわけで俺は今教室の前にいる。教室の中では先生の声がした。
「今日は編入生を紹介します!」
「先生!その人って男子ですか!?」
「はい、とてもかっこいい男子ですよ!!」
先生がそう言うと黄色い歓声が聞こえる。やめてください!!何考えてんの!?そんなプレッシャー掛けないでよ!すっと入れないじゃん!バカなの!?
「じゃあ、入って来て!」
先生はきっと今扉の方を向いて俺が入ってくるのを待ってんだろうな…後で覚えてろよ…。
そんな事を思いながら扉を開けて中に入る。女子からの視線が痛い!見ないで!俺みたいな虫けらなんて見るに値しない存在なんだから顔赤くしないで!?ってか怯えてる人もいるし。……取り敢えずは自己紹介するか。因みに俺のクラスは2年生だ。
「…………奥沢 廻寧です。………まぁ………よろしく」
何事もなければいいな…俺の高校生活。しかしこの時の俺は知らなかった。『花咲川の異空間』と呼ばれる女子のせいで俺の平穏が無くなることを…
次回更新は未定ですが楽しみに待っていてください!