臆病な兄と奇天烈集団   作:椿姫

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今更ながらプロフィール

奥沢廻寧(おくさわ りんねい)イメージCV.松岡禎丞

花咲川に通う高校2年生で美咲とは兄妹の関係。
女性不信で尚且つ恐怖症だが少しずつ克服しようとしている。

好きな食べ物 パクチー、ハーブティー、湯豆腐
苦手な食べ物 ファミレスのメニュー、蟹

奥沢廻寧イメージになります


【挿絵表示】



第14話 廻寧戦慄!千聖の1日マネージャー!?

千聖side

 

〜白鷺家 千聖の部屋〜

 

 

「……ふぅ。これで明日のスケジュールは大丈夫ね」

 

私は明日の予定を確認する。バンドの練習を午前中に行って午後からは撮影と打ち合わせ。最後にひと通り目を通して確認する。

 

「さて…明日も早いしそろそろ…」

 

そう言い、肩にかけていたストールを取りベットに入ろうとするとスマホが鳴る。

 

「誰かしら?あら?マネージャーからだわ?」

「もしもし…」

『夜分遅く申し訳ありません千聖さん』

「いえいいんですよ……と言うか鼻声じゃないですか?」

『ず、ずみまぜん……ちょっと熱を出してしまいまして……うぇっほうぇっほ!ゴホゴホ!!』

「ちょっと、大丈夫ですか!?」

『だ、大丈夫じゃないかもなので必要事項だけ伝えます……明日私ご覧の通り風邪なので来ないんですよ…代わりの人呼んだらその人も風邪でして……』

 

という事はもしかして明日は私のマネージャーは代理含めて来れなくなったというわけね…私は「分かりました、お大事に」と言って電話を切った。でもマネージャーが来ないってのは痛手ね……どうしようかしら…数分考えて思いついた。

 

「……そうだわ」

 

私はある人に電話する。

 

「もしもし……」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

廻寧side

 

 

「………松原、お前は何を言ってるんだ?」

 

朝起きてスマホがなるから出てみれば松原から着信がかかってきていた。出てみれば、『千聖ちゃんのお手伝いをして欲しい』だとよ…俺が白鷺苦手なのを知ってて言ってんのかって言ったら、『マネージャーの人が体調悪くなってこれなくなったから代わりの人を探してもらいたい』ってことらしい。

 

「代わりのやつなら松原、お前でもいいだろ?なんで俺なんだよ」

『私は今日アルバイトあるから……』

「……それで俺になったってわけか…行かなきゃダメなのか?」

『ゴメンね…』

 

はぁ……もう恐怖しか感じないがもうあれこれ言ってる暇もなさそうだなぁ…拒否権無さそうだし。

 

「分かった……苦手だけどやってやるよ…はぁ、俺今日命日だはー」

『ふえぇ…命日なんて言わないでよ…じ、じゃあ頑張ってね…』

 

そう言い松原は電話を切った…はぁ……もうやるしかねぇのかよ…もしミスなんてしたら白鷺(女王)が何するか分かったもんじゃない。一生のトラウマ植え付けられるぞ…

 

「えっと…松原が言うには白鷺が事務所前にいるからそこで詳しいことを聞いて欲しい……か」

 

俺はやり掛けの3DSを充電器に繋いで服を着替え必要最低限の物を持ち、白鷺が待つという魔境……芸能事務所に向かった。因みに美咲はバイト、母さんと美葉は新年の買い出しで約束された勝利を掴んでくるとよ…伝説の聖剣でも買ってくるのかって思ったがあえてつっこむのはやめといた。

 

そんなこんなで雪道を歩いて数十分、芸能事務所前に行くと白鷺が俺のことを待ってたとばかりにこちらを見ている。……その目だけでも怖いんだが…もう足ガクガクなんだけど…栄養剤とかは飲んでるし常備してるからいいとして、ここまで来て引き返すのも釈然としねーし……色んなことを考えながら白鷺のとこに行く。

 

「来てくれたのね奥沢くん、花音から話は聞いてると思うけど私のマネージャーが……」

 

怖すぎて目を合わせられないし話が入ってこない……足の震えが止まんねぇ…新年早々吐きたくねぇ……

 

「……ん、お……さ…くん?奥沢くん?」

「ひぃっ!?」

 

白鷺に声を掛けられ驚いてしまう。

 

「そ、そんなに怖がらなくていいのよ?貴方の事はイヴちゃんから聞いてるわ。そんなに怯えなくても……」

「……だったら俺の事知ってるなら俺が女性恐怖症とかだってことも知ってるだろ?それも踏まえて何故俺を呼んだ?」

「別に悪い意味は無いわよ…」

 

そう言う白鷺の"目"を睨み付けるようにみる。……ふぅん…まぁ俺を呼んだ理由はともかく言ってることはホントみたいだな…

 

「そんなに言うなら『悪い意味は無い』って事……信じてやる…けどもし違ったら…」

 

言葉を区切り白鷺に低い声で、尚且つ冷やかな目で言い放つ。

 

「……俺はお前を一生許さない」

「……分かったわ、じゃあ今日の事をもう1回説明するから入って」

 

俺は白鷺に事務所を案内される。そして監督やら音響達が集まるところに白鷺と入るとイヴや丸山達が待っていた。イヴは俺を見ると目を丸くしていた。まぁ他のメンバーもそれは比ではないけどな。

 

「遅れてしまってごめんなさい」

 

白鷺が頭を下げる。俺も思わず頭を下げた。

 

「大丈夫ですよ千聖さん…ところでその隣の人は……?」

 

眼鏡をかけて黒セーターを着ている女子が声をかけてくる。

 

「彼は奥沢廻寧くん、今日限りのマネージャー代理よ」

「あ、そうだったんですか!失礼しました。ジブン大和麻弥って言います!ドラムやってるっす!」

 

大和が深々頭を下げてきた。礼儀正しいやつだな…そう思ってると水色の髪をしたいかにも天真爛漫で無邪気そうなやつが来た。

 

「奥沢くんって言うんだー!あたし氷川日菜!よろしくー!」

「………」

「なんで目逸らすのー?ねぇねぇー?」

 

無言で俺は目をそらす。ガチでこいつは苦手だ。白鷺と氷川どっちが苦手って聞かれたら俺はどっちもって答えることが出来るぞ…やべぇ、手の震えが……

 

「もう日菜ちゃんったら……奥沢くん怖がってるわよ?」

「えー?あれ?なんで震えてるの?ねぇn」

「離れろっ!!」

 

俺は怖くなり思わず大きな声を出してしまう。氷川はびっくりして尻餅を付いてしまい周りのヤツらもイヴ達含めて唖然として俺を見ている。

 

「………」

 

俺は目を合わせことも出来なかった。無理もない。いきなり怒鳴っちまうからな。

 

「そ!それより!今日は…」

 

白鷺が空気が重くなったのを察してくれたのか話を切り出す。それに続くようにスタッフの1人が声を上げる。

 

「そ、そうです!今日は正月特番『pastel paletteも参戦!芸能人格付けチェック2018』の撮影など沢山あるんです!急いで行きましょう!」

 

その言葉で全員が動き出し白鷺が俺にあるものを渡す。それは『格付けチェック』の台本とその他に関するスケジュールなど細かくまとめられたものだ。

 

「あまり気にしなくていいわ。日菜ちゃんも悪気があってやったわけじゃないわよ……」

 

そう言って白鷺は準備しに行った。俺は渡されたもの一式に目を通す。

 

「………こんなじゃ務まらねぇな…マネージャーなんて」

 

あぁっ!くそ!やってやるよ!やりゃあいいんだろっ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スケジュールを見るには最初は振袖で神社のロケ&撮影とのことだ。白鷺達はすぐに着替えて移動用車に乗る。勿論俺も乗っていくことになっている……俺は気を紛らわせようと家から持って来たタブPCを取り出してある作業をする。

 

「リンネイさん?何をしてるんですか?」

 

不思議に思ったのか同席しているイヴに声を掛けられる。

 

「さっき白鷺に渡された台本とか予定をまとめてるんだよ」

 

そう言うとイヴだけでなく白鷺達も中身を見てくる。それを見て白鷺は目を丸くしていた。

 

「………すごいわね…こんなにもわかりやすくまとめてくれるなんて…」

「代理とはいえ『マネージャー』だ。これくらいはしてやる……それにさっきのこともある。取り乱した分は返す」

 

俺はタイピングしながら応える。後で氷川には謝っておこう。そう思いながら作業を進めた。

 

撮影場所につくと改めて緊張する。ってか芸能事務所ついた時からめっちゃ緊張してたけどな。車から降りるとTVで観た芸能人達がで入りしていくのを目で追ってしまう。そんな中、白鷺が長身の男に挨拶しに行く。

 

「よろしくお願いします越天さん」

「あ!千聖ちゃんじゃん!もしかして格付けチェックに?」

「はい、今日はよろしくお願いします」

「こちらこそよろしく……って横にいる君は?」

 

越天と呼んでいた男が俺に話し掛けてくる。俺は思わず挨拶をする。

 

「代理ながらマネージャーを務める奥沢だ」

「俺は滝河越天、今日はよろしく奥沢くん」

 

軽く挨拶をして俺は取り敢えず白鷺に車内で言われた事を思い出す。

 

『関係者の人にマネージャーのことを説明してそれから行動に移ってほしいわ。それ以外は貴方に任せるわ』

 

俺は取り敢えず偉そうな人やいろんな人達にマネージャー代理の事とかを説明して回った。案外すんなりと受け入れてくれたから良かったが途中で女の人と話すことになって立ったまま気絶しそうになったな。そんなこんなで仕事をしていく。

 

『はい!ここで30分の休憩はいりまーす!』

 

出演者全員が撮影を進めていく中、ようやく休憩が入ったようだ。出演者全員が一斉に背もたれにかかる。

 

「つかれたー!千聖ちゃんイヴちゃーん!あたし飲み物欲しー!」

「そ、そんなこと言われたって飲み物は…」

「ワタシも喉乾きましたね…」

「イヴ」

 

俺はイヴに声を掛ける。そしてコップ容器に入れたものを渡す。

 

「リンネイさん、これは……?」

「ホーショウウのハーブティーだ。頭のリフレッシュしたい時に飲むと良いらしいぞ?強心作用も含まれてるからイヴには若しかしたらピッタリだと思ってな」

「あ、ありがとうございます!」

 

イヴは喜んでくれていた。次は…真っ白に燃え尽きてるあいつだ。

 

「丸山、お前にはこれだ」

「ん〜……?」

「ローズペタルだ。落ち込んでいる時とかにオススメだ。美肌効果もあるしな」

「あ、ありがとう……」

「他の人の分もあるから良かったどうぞ」

 

俺がそう言いながら他の人にもハーブティーの入ったコップを渡していく。

 

「ほら白鷺、お前にも」

「ありがとう…いい匂いのハーブティーね?」

「それはラズベリーリーフのハーブティーだ。昔から女性の為のハーブって言われていてな、ビタミンC、鉄分、カルシウムなどのミネラル分も豊富でその中に含まれてるフラガリンの成分が体内のバランスを保つんだよ」

 

俺が説明し終わると白鷺も含めて目を丸くして俺を見ていた……ん?俺変な事言ったか?

 

「…すごいのね奥沢くん。ハーブティーに精通してるなんて」

「そんなんじゃねぇよ、これのおかげだ」

 

そう言ってタブレットを見せる。そこには百科事典や電子機器、科学、人間が学ぶ事が出来るありとあらゆる知識が詰まってると言わんばかりのアプリの量。少なくても5万以上はあるはずだ。そんなにアプリとか取って大丈夫か?とか金はどこから来てんだ?って思う読者の為に説明する。父さんが海外で働いたお金の一部が家に来るんだよ。だから俺はその金を部屋の改造費、パソコン、タブレット端末、ゲーム機、色んなことに使っているのだ。変な仕事してねーからそこんとこ覚えておくように。

 

「引きこもってた時にクイズゲーム用に使ってたんだよ。まさかこんな場面で使うことになるとはなぁ……」

「リンネイさん凄いです!沢山知識を持ってるんですね!」

「すごくなんかねぇ……ってイヴ、後髪跳ねてるぞ?」

 

俺がそう言うとイヴは必死に直そうとする。

 

「そんなんじゃ直らねぇよ、控え室に来い。後白鷺もだ」

「わ、私も?」

 

俺はイヴと白鷺を連れて控え室に行く。そして2人を座らせる。

 

「次の開始時間までまだあるからさっさと直しちゃうぞ?」

 

そう言って道具を取り出して再び髪のセットを始める。そして数分でイヴの髪の手入れは終わった。

 

「ほら、これでどうだ?」

「す、凄いです…リンネイさん流石ですっ!」

「褒めるのは後だ、つぎは白鷺だ。イヴ、先に戻って丸山達と待ってろ」

 

イヴは「わかりました」と言って笑顔で戻って言った。

 

「あの、奥沢くん?私を呼んだ理由を聞かせて欲しいのだけど…」

「そうだったな。お前も髪に違和感あった、それと目の下のクマが見えたんだ。大方夜までスケジュールの確認でもしてたんだろ?」

「え、えぇ……」

「女ってのは自分の肌は大切にしねーとダメだろーが?ちょっと動くなよ?」

 

化粧品を取り出して震える手で白鷺のメイクに修正をかける。……俺やっぱ白鷺に対してまだ『怖い』ってのがあるんだな……

 

「奥沢くん、手が震えてるわよ?もしかして…私が『怖い』って思ってるの?」

「お見通しかよ……ってかイヴから聞いてるだろ?俺が女性不信と恐怖症だってこと」

「えぇ…最初は信じられなかったわ。でも日菜ちゃんに対する態度、イヴちゃんと彩ちゃんが平気だったところを見れば合点がいくわ」

「お前と今普通に話してるけど…それでも俺は『怖い』ってのが勝ってる……正直何考えてるのか分からない」

 

俺はそこで言葉を区切る。

 

「けど……こうしてお前と話をしてみてかなり印象が変わった。最初は『女王気質なやつだし苦手だから関わらない方が俺の為になる』なんて思った。でも今は違う。仕事に熱心で他人の事をしっかりと気遣って松原や丸山達とも仲良く出来ている…お前は、『白鷺千聖』は俺なんかよりもよっぽど出来てる善良な人間なんだなって改めて思えた。今まで変に思ってた事を詫びさせてくれ、悪かった…」

 

いつのまにか手の震えが止まっていた事に気づくのが遅かった。そして同時に髪の手入れも止まってたし、白鷺に対しての俺の見方も変わり、『克服』した実感が湧いた。

 

「……ふふっ」

 

話し終わると白鷺が突然笑い出す。

 

「ふ…ふふっ…あはははは」

「し、白鷺?」

「ごめんなさい……奥沢くんがいきなりそんなこと言い出すんだもの…わ、笑いが……ふふ」

 

目に涙を溜めていた白鷺が笑いながらもそう言う。

 

「はぁ!?お、俺でもそんぐらいの事言う事あるってーの…白鷺バカじゃねぇの?」

「バカは心外よ…ほら、早くしないと休憩時間終わっちゃうわよ?」

「コイツここぞって時に…わーったよ、ほら、すぐ終わるから」

 

ものの数分で白鷺のメイクに修正を加えて白鷺は気分良さげに部屋を出てった。

 

「……なんか一杯食わされた気分なのは気の所為か?」

 

そう言いながらメイク道具を片付けて部屋をあとにした。それからも撮影は続いた。氷川が何気に全問正解だし丸山に至っては色なくなって真っ白になりそうになってたし…まぁ、イヴと白鷺が必死になって戻そうとしてたから戻ってたけどよ…まさかの全問不正解って……思わず笑いそうになったぞこっちは。格付けの撮影が終わった後今日は解散ということになった。イヴ達はもう全員クタクタになっていた。

 

「り、リンネイさん……わ、ワタシ…もう限界です…ぐふっ」

「イヴ大丈夫か?窶れてるぞ?」

「大丈夫です…ハグすれば元通りになりますから…」

「ハグで元通りって……お前の身体はどーなってんだよ?」

 

そんなことを話してると後から誰かにつつかれる。振り向くと氷川がいた。不思議そうに思ってるといきなり頭を下げてくる。

 

「あ、朝のことはゴメン!奥沢くんのこと何も知らなくて……あたし、はしゃいじゃって……」

「頭上げろ」

 

俺は氷川に一言だけ言う。

 

「俺も…その、悪かった…だからこの件は終わりだ」

 

俺はそう言って家に向かって歩いて行った。

 

 

千聖side

 

 

マネージャーの仕事、一時はどうなるかと思っていたけど彼に頼んで正解だったわね…私はそう思いながら帰路を歩いて行く。しかし彼の配慮の仕方や表情を見ただけで何が必要かすぐに分かってしまうようなあの素振り…一体何なのかしら?そう思いながら家に入ると妹が出迎えてくれた。

 

「おねーちゃんおかえりなさーい!」

「ただいま、いい子にしてたかしら?」

「うん!あ、おねーちゃんにね!手紙届いてたよー?」

 

手紙?そう思いながらリビングに行き手紙を見る。差出人は書かれてなかった。誰かのイタズラかしら?手紙を見てみるとそこには、

 

『奥沢廻寧の過去を知りたいか?知りたいのなら指定した場所に来い』

 

と一言だけ書かれていた。そして下には待ち合わせの時間が記載されていた。あと10分もないじゃないのよ!私は荷物を部屋に置いて最低限のものを持って家を出ようとすると妹が駆け寄ってくる。

 

「おねーちゃん、どこ行くの?」

「大丈夫よ、ちょっとだけ出掛けてくるから。すぐに戻るから、ご飯は作り置きしてあるからね?お母さんもすぐにくると思うから伝えておいて?」

 

そう言って私は走って指定場所まで向かっていった。するとそこには紫色の髪に蒼いメッシュが入ってる男の人がいた。

 

 

???side

 

 

僕がベンチに座り時計を見ながら待っていると、全力で走ってきたのかぜぇぜぇ吐息を切らしている女の子が来た。

 

「へぇ、まさか本当に来るとはね〜」

「貴方が……この手紙を出したの……?貴方は何者なの!?奥沢くんの過去ってどういう事なの!?」

「そんないっぺんに聞くと何から答えればいいか分からないよ…『白鷺千聖』」

「っ…………私を知ってるの?」

「廻寧の身の回りの人間は全て調べさせてもらっている…当然アイツのことも」

「アイツ?」

おっとっと………この計画は廻寧に伝える前に誰かに伝わるとダメだったんだ…危ない危ない。

 

「改めて自己紹介させてもらうよ。僕は半田太一

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……廻寧の昔の親友だったってところかな?」

 

 

 

 




今回の新キャラ半田太一はどう物語に関わってくるのか?そして廻寧の過去とは?

そして次回!正真正銘ヒロインのこころ回となっております!

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