臆病な兄と奇天烈集団   作:椿姫

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木曜日から社員研修なのであげれる分はあげておきたい今日この頃。


第21話 対峙

 

 

「どおりゃあっ!!」

 

雅臣の拳が四ノ原の腹にめり込む。四ノ原はたまらず、ぐぇ…と言いながら腹を抑えて倒れ込む。

 

「四ノ原!おいてめぇ!乱入してくるなりいきなり何してんだ!?」

 

二階堂が怒りの形相で雅臣に接近していく。

 

「雅臣!逃げろ!」

 

俺が呼びかけるが、雅臣はその場から動こうとはしない。観念したのかと二階堂が思ったのも束の間、一瞬で間合いを詰めて顎にアッパーを喰らわせた。

 

「んぐぇっ!?」

「そのまま…ぶっ飛びやがれ!」

 

ガシャンガシャンとガラスが割れるかのような音と共に二階堂はぶっ飛び、そのまま倒れた。

 

「ふぅ……こんなもんかなっと…」

 

劣勢だった俺と美鶴を差し置いて途中参戦した雅臣は、なんと1人で3人全員を片付けてしまった。

 

「雅ちゃん…あんたそんなに強かったの?」

 

美鶴も目を疑うよな…無理もねぇよ。いつも白鷺にサディスティックなことされて喜んでる変態なのにまさかこんなに強かったとはな…美咲達も驚きすぎて開いた口が塞がらない状態だったからな…

 

「って、はやく白鷺と北沢を助けねぇと!」

 

俺達は四ノ原に鎖で吊るされていた白鷺と北沢を救出する。

 

「僕が2人の介抱するから廻寧達はさっさとこころちゃんを助けに行って。ここに来るあいだに医療室があったからそこに行ってくる」

 

雅臣は白鷺と北沢を連れていこうとする。

 

「あ、そうだ廻寧」

 

雅臣はズボンのポッケから『5』の紙切れと鍵を取り出して俺に渡した。

 

「雅臣、これって…」

「あぁ、途中で孔雀に会ったんだよ。これを廻寧に渡してくれって頼まれてさ」

 

雅臣の言葉を聞いて悪寒がした。まさか孔雀はやられたのかと。言葉に反応した美鶴が雅臣に食ってかかる。

 

「雅ちゃんっ!?まさか…くぅちゃんが死んだとかいうんじゃないでしょうねぇ!?冗談でもそんな事言わせないわよっ!!」

「まさか孔雀さんが…」

「雅臣、説明しろ」

「分かってるよ…」

 

そう言うと雅臣は経緯を話し始めた。

 

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雅臣side

 

 

〜数分前 弦巻家2F〜

 

 

『付いてきちゃったけどなんでみんなこころちゃんの家なんかに…』

 

しかも廊下に転がってた黒服の人達とか鎖で吊るされてた人もいたんだけど…この家の人達って大丈夫なのかなぁ…

 

『こっちが階段かな?』

 

ひょっこり顔を出すとそこには…

 

『え…なに………これ…?』

 

廊下のカーペット、窓ガラス、ドアの取手やあらゆるものが血に染まっていた。そしてそこに血だらけで2人が倒れていた。1人は知らないやつ、もう1人は……

 

『く、孔雀っ!?』

 

クラスメイトの虹村孔雀が血だらけで倒れていた。

 

『ちょ、え?く、孔雀っ!?どうしたの!?しっかりして!!』

 

僕は瀕死状態で血溜まりに転がっていた孔雀を揺さぶる。

 

『がふっ……ぉえ…』

『!!よ、良かった!!大丈夫!?』

 

息はある……ど、どこかに医療室があれば。でもこんなバカでかいところにあるのかなぁ……僕は辺りを見渡す。

 

『って、あれ?あそこって…』

 

突き当たりを見ると『医療室』があったので僕は急いでそこに入り内側から鍵をかけて孔雀をベッドに寝かせる。

 

『目立った外傷は……』

 

殴られた後や切傷が目立つ。僕は知ってる限りの知識だけで孔雀を治療した。頭には包帯を巻いて止血剤やワクチンを使って何とか死なないように最善を尽くし、後は孔雀が起きるまで待つことにした。

 

『……んっ…』

『あっ!!孔雀!!よかった!!』

『……ありぇ?なんで俺…さっきまで!?痛つ…』

『あまり無理しない方がいいよ?』

『ま、雅臣…なんでお前が…?』

 

僕は孔雀に事情を説明してもらう。話を聞くと用はこころちゃんを助けに行く途中で犯人グループと殴り合いになったとの事。

 

『そんな事が……鶴姉ぇと廻寧達もいるってことは…』

 

僕がそう言うと孔雀は痛そうな頭を上げながら僕の肩を叩く。

 

『ま、雅臣…もし良かったらこれを……廻寧に持っててくれないか?』

 

孔雀の手の中には鍵と5と書かれた紙切れがありそれを僕に手渡した。

 

『俺は…流石にこのケガじゃあいつらの手助けなんてできねぇ……だからお前が変わりに助けてやって欲しぃ…』

 

僕は孔雀に分かったと一言言葉を残して医療室を出た。

 

『さて…廻寧達に合流するかなっと』

 

話を聞く限りだと女子達もいるって話だし…さっさと階段駆け上がって行かなきゃな。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

廻寧side

 

 

「ってわけなんだよ…OK?」

「そうか…」

 

雅臣から全部話を聞いた限りだと孔雀は2Fの医療室で寝てて鍵とかを渡すように頼まれてたのか…

 

「ってか、面白そうだからついてきてみて3人ぶっ倒す奴がいるかよ…」

 

まぁそんなことはいいか。

 

「雅臣、白鷺と北沢、孔雀の介抱は任せる。犯人ぶっ倒して来るから医療室で待っててくれ」

「ほいほい、まかせとけ〜」

 

雅臣は白鷺と北沢を連れて階段を降りていった。

 

「さて…」

 

それを見送ってから俺は自分の持ってる紙切れを取り出して大きなドアの前に行った。

 

「三学が言ってた話なら…この5枚の紙切れがドア開けるパスワードみたいな話だよな」

「廻ちゃんもその紙持ってたのね?」

 

美鶴が駆け寄って来て紙切れを出して俺に見せる。俺が持ってるのは六島の『0』、三学の『9』、孔雀と雅臣から託された『5』、美鶴が持ってるのは『1』、あと1枚……四ノ原が持ってると踏んだ俺は気絶している四ノ原の胸ポケットを探ると『7』と書かれた紙切れが出てきた。全部揃ったと安堵すると美咲が話しかけてくる。

 

「ね、ねぇお兄ちゃん…その紙って…」

「こころがいる部屋に入るために必要な数字だ」

 

俺はダイヤル式の鍵を手をかけて数字を入れていく。

 

「り、リンネーさん!パスワード分かるんですか!?」

 

驚いているイヴや分かってないだろうメンバー達に俺は説明しながら数字を当てはめていく。

 

「5枚の紙切れの数字と、ここの5桁のパスワード、美鶴達が戦った相手の名前に共通点があるんだよ」

「きょ、共通点ですか…?」

「あぁ、俺の相手した三学、六島、四ノ原。美鶴が相手した二階堂、孔雀が相手したのはおそらく…五十嵐だ。なぁ美咲」

「ん?どうしたの?」

「共通点があるって俺が言っただろ?お前ならわかるんじゃないか?」

 

俺はわかった上で美咲にあえて問いかけてみる。

 

「えっと……苗字に、数字が入ってるってこと?」

「正解。二階堂が1、三学が9.……こういう感じで1桁ずつ入れてくと…」

 

ガチャリと音がなりキーロックが外れる。

 

「凄いですリンネイさん!」

「り、廻寧くん…すごいね」

「廻ちゃん…あなた頭いいのね…」

 

みんなが驚いてる中、美咲が俺のことをじっと見てくる。

 

「ん?どうした?」

「お兄ちゃん……ロックしてた番号分かっててあたしに問題出したでしょ?」

「ありゃ、バレたか?」

「それくらいわかるよ、兄妹なんだから」

 

俺はドアに手を掛けて開けようとすると階段を上がっくる音がした。全員で階段に目をやるとボロボロになりながらこちらに向かってくる瀬田薫の姿があった。

 

「瀬田…怪我だらけじゃねぇか。大丈夫か?」

「ふふ…これくらいなんてこと…ないさ。千聖とはぐみを先にいかせた代償なんて軽いさ…」

 

瀬田は左腕を押さえながら答える。

 

「瀬田、北沢と白鷺は今2Fの医療室に雅臣と孔雀達といる、お前も怪我してるだろ?治療してこいよ」

 

治療を促すが瀬田は毅然と言い放つ。

 

「千聖達はもちろん心配だ。けどここにいる子猫ちゃんや囚われのこころだってそれ以上に心配だ。戦力にはならないかもしれないが…私も同行させてくれないか?」

「薫さん…」

 

美咲や水を飲んでいた松原が瀬田をみる。俺は無理だけはすんなよと言ってドアに再び手を掛ける。

 

「美咲、イヴ、松原、瀬田、美鶴…準備はいいか?」

 

俺は全員の顔を見る。覚悟ができてることはもう百も承知している、そんな顔だった。

 

「じゃあ…こころを助けにいこーぜ!!」

 

重い扉を開けてこころがいる部屋へと足を踏み入れた。

 

「こころ…助けにきたぞ!」

 

 

太一side

 

 

「四ノ原!返事しろ四ノ原!!」

 

くそがっ、繋がらないってことは廻寧に倒されちゃったか…使えないやつだったなぁ……二階堂も三学も五十嵐も六島もやられるなんてみっともない、誰が復讐のチャンスを与えたと思ってるんだか…

 

「最後に頼れるのは…僕自身だけってことか…」

 

手元にある麻痺毒のナイフ、スタンバトン、毒薬や注射器に手をかけ弦巻こころに近づく。

 

「他のメンバーと一緒にお前の死を見たかったけど殺しちゃおうかな?どれで死にたい?死に方は選ばせてあげるよ♪」

 

僕は首元に毒が入った注射器を当てる素振りを見せる。

 

「い…いや、死にたくなんかない……」

 

僕が弦巻こころの泣き顔を愉しんでいるとドアの開く音がする。僕は咄嗟に身体を向ける。

 

「こころ…助けに来たぞ!」

 

そこには廻寧と男が1人、後には女子数人が僕の前に現れていた。

 

「よう…遅くなっちまったなぁ」

 

 

廻寧side

 

 

「よう…遅くなっちまったなぁ」

 

ドアを開けて開口一番、鎖で繋がれたこころに声を掛ける。

 

「り、リンネー!?それに美咲、花音!!イヴ!!薫まで……助けに来てくれたの!?」

「ったりめーだろうが」

 

こころは嬉しかったのかありがどぅと言いながら涙を流す。

 

「ちょっと、アタシはどうなるのよ?」

「美鶴、お前あんまりこころと話したことねえだろ?」

「あ、それもそうね」

 

危ね、茶番なんてしてる場合じゃねえよ。

 

「さーて、なんでこころにこんな事をしたのか教えて貰おうか…太一」

 

静かに怒りを燃やしながら犯人グループ最後の一人…もとい半田太一に問いただす。

 

「久しぶりだね廻寧…こんな形で再開するとはね。二階堂達全員を倒してくるとは思ってもみなかったよ」

「御託はどうでもいい。さっさと答えてこころを解放しろ」

「それは廻寧の頼みでも無理だね。この悪女を殺して君ともう一度友達だったあの時見たく戻る為には解放するわけにはいかないんだよ」

 

こころを殺す……だと?

 

「太一……お前何言ってるのか分かってんのか!?」

「分かってるさ。わかった上で言ってるんだから。この悪女のせいで廻寧は地獄を見てきたんだ…だから死んで当然。人の人生を奪うやつなんて生きる価値は疎か、生きる権利も無いに等しいさ」

 

常軌を逸した太一の発言に美咲やイヴたちはすっかり青ざめてしまっている。

 

「そうだ廻寧、なぜ君より先に学校からいなくなった関係ないはずの四ノ原がこの計画に賛同してるか知ってる?」

 

太一はニヤニヤしながら俺に聞いてきた。

 

「はぁ?そんなの俺が知るわけないだろ?」

「実はね…あの時起こった暴力事件を弦巻家の仕業だよって言ったら面白いように食いついてきてさ!!もうそれが傑作だったよ!?バカは単純で使いやすいから簡単に手駒に出来たよ!!笑いこらえるのにどんだけ必死だったか分かる?ふふっ……」

「なるほどな…四ノ原が賛同した理由がわからなかったがそういう事だったのか…」

「ひ、酷すぎる…なんでもこころちゃんのせいにするなんて…あなたは友達をなんだとおもってるんですか!?」

 

松原は我慢出来なかったのか前に出てきて太一に対して言い放つ。そして向こうも表情一つ変えずに平然と答える。

 

「"友達"?………くだらないなぁ!四ノ原も他の奴らもただの使い捨ての駒でしょうが!?代用品なんかいくらでもいるよ」

「あ、悪魔……」

「"悪魔"?いいねぇ、最高の褒め言葉だよ!」

 

これまで以上に俺は怒りがこみ上げてきた。我慢出来ずに殴りかかろうとするとドアが開けられる。入ってきたのは、蹴られた腹を抑えている四ノ原だった。

 

「た、太一てめぇ…俺らの事"使い捨ての駒"ってどういうことだよゴラァ!?」

「四ノ原、お前……」

「ネイ…太一の言ってる事は本当なのか?暴力事件は弦巻家の仕業じゃねえってのか…?」

 

四ノ原の返答に俺はただ頷いた。それで全部察したのか四ノ原の表情は鬼の形相のようになった。

 

「許さねぇぞ太一……利用したこと死ぬ程後悔させてやる!!」

 

四ノ原が太一に向かってとびかかるが瀕死寸前だったのか顔面に重い一撃を食らわされてその場に倒れてしまう。

 

「ぐぇっ……た、太一ぃぃ……」

「バカは使いやすいし単純だったんだけどな…もうお前いらないから殺すね♡」

 

太一は紫色の液体が入った注射器を取り出して四ノ原に打ち込もうとする。

 

「ま、待ってくれ太一!!や、やめて…やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてくれぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……天国でお前の妹と弟が待ってるよ♡」

 

下衆な笑みを浮かべながら太一は注射器の液体を四ノ原の腕に刺して注入して俺達の方に蹴って転がした。

 

「おい四ノ原!!大丈夫か!?おい!」

「……あれ?」

 

四ノ原は平然と起き上がった。

 

「な、なんだ……別になんともな」

 

その瞬間、言葉を遮るように四ノ原の身体に異変が起き始めた。

 

「お、おい四ノ原…鼻血出てるぞ?」

「え?」

 

俺がそう言うと四ノ原は自分の鼻を拭いて確認し始める。

 

「ほんとだ…なん…っ!?」

 

四ノ原の腕、足、顔に突然赤い斑点のようなものが浮かび上がる。美咲やイヴ達は思わず後ずさる。

 

「廻ちゃん……彼に何が起きてんのよっ!?」

「わ、分からねぇよ…」

「り、リンネイさん…」

「んぐっ……が…ァ”……ヴぇっ…が…ぐぅぅ!?……んぷっ…ぐぼあぁぁっ!?」

 

 

 

そして四ノ原は呻き声を上げながら口から大量に血を吐き出した。ビチャビチャと音を立てて以前俺がこころを怖がって吐いたあの時よりも多い量を吐血していた。

 

『きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

美咲、イヴ、松原は揃って悲鳴をあげる。

 

「瀬田!!美咲達に絶対今の状況を見せるな!!目を隠せ!!」

「あ、あぁ、分かった」

 

足を引きずりながら四ノ原が俺達に向かってきた。

 

「ね……イ…だず…げでぇ……おぇぇ…が…ああぁあ…あ…」

「太一!!お前四ノ原に何しやがった!?」

「致死量の危険物質を配合して作った毒薬だよ。数分立たないうちにそいつは死ぬ、本当は弦巻こころに最初に打ち込みたかったけど僕に逆らったんだから見せしめに殺すのもありかなぁって」

「ぞ、ぞんなぁ……あ」

 

四ノ原は俺らの前でいきなり立ち止まって硬直したかと思うと斑点が大きくなり僅かにだが膨らんでいった。

 

「ひぃっ!?り、廻ちゃん!な、何がおきてんのよぉ!?」

 

そしてその赤い膨らみが破裂すると四ノ原は身体中の至る所から出血した。

 

「ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!?あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ぎゃあァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

俺達はその異常な光景に目を開くしかなかった。

 

「………………ネ…い…だず…げ……でぇ………」

 

四ノ原はそのまま血溜まりにベチャッと音を立てて倒れ込んだ。

 

「失血死ってところかな…」

 

太一の言葉に俺はもう怒りを抑えることが出来なかった。

 

「……ふざけんなよっ!!四ノ原は死ぬ気なんてさらさらなかったんだぞっ!?生きたいって思うやつの命を軽々しく奪っていいもんじゃねぇんだぞ!?」

「さぁて、それはどうかな?四ノ原は親が互いに愛人作っていなくなって弟と妹が自殺してひとりきりだったんだよ?心の中では死にたいと思ってたんじゃないの〜?なんだったらそこの死体に聞いてみたら?」

 

四ノ原に指を指して嘲笑いながら俺にそう言ってくる太一に俺は自分を抑えることが出来なかった。気づいた時には思いっきり殴りつけて部屋の壁に叩きつけていた。

 

「が…あ……?」

「廻ちゃん!」

 

美鶴が加勢しようとするが俺は「こいつとは1体1でケリをつける」と言い放った。

 

「む、無理はしないでよ…」

「わーってるよ。太一…起きろよ、こんなもんじゃねぇだろ?」

 

太一は何事も無かったかのように立ち上がる。

 

「廻寧…僕の正義をわかって欲しかったけど残念だよ…君のことを弦巻家から"解放"してあげたかったけど…これも仕方ないことなんだね…」

 

互いに拳を構える。

 

「太一……お前のその腐った考えごと全部叩き潰してこころを救出させてもらうぞ!!人の命の重さ!!てめぇにたっぷりと教えてやるっ!!」




次回は廻寧VS太一、ガチの対決となります。4月から社会人となり更新ペースが今よりもガタ落ちしますが気長に待っていただけると嬉しいです。

感想や評価、いつでもお待ちしてます。

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