臆病な兄と奇天烈集団   作:椿姫

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詳しくは活動報告を見てください。


第4話 昔の記憶と弦巻こころ

 

 

 

 

 

 

『あたしはリンネーと一緒にいたい』

 

……何だ?これ?昔の記憶なのか?…走馬灯か?それとも夢?

 

『あなたといると楽しいのよ!これからも一緒にいましょ?』

 

……おまえは何を言っているんだ?

 

『リンネー!あたし、もうあなたとは会えないの!ゴメンなさい!』

 

…?なんで泣いてるんだ?

 

『うちのこころに近づかないで!雑種の分際でいい気にならないで!!』

『廻寧、お前弦巻に目ぇ付けられたってな?』

『可哀想だよねー』

『寧ろ滑稽じゃない?あんな金持ちキチガイに巻き込まれちゃったんだもん』

『私らとしては生贄になってくれて助かったよ』

『やったね廻寧!キチガイになれるよ!』

『おいバカやめろ!』

『ぎゃはははははは』

 

 

……俺の味方だったヤツらは離れていく。見限ったかのように見捨てて何事も無かったかのように振る舞う。その時からだった。俺の身体に変化が起きたのは。

 

『なんてことしてくれたのよ……弦巻の娘には関わるなってあれほど言ってあるのに…』

 

か、母さん……?

 

『…………言いつけを聞けない息子なんて『要らない』『必要ない』『邪魔』『産まなきゃよかった』』

 

次々と俺に罵倒を浴びせてくる女子と母さん。

 

『産まなきゃよかった』

 

…やめろ

 

『2度と関わるな!近づくな!』

 

……頼むからやめてくれ!

 

『消えろ!』

『お前見てると虫酸が走る!キモイんだよ!』

『雑種!』

『死んどけやゴミが!!』

『喋るなウジ虫!!』

『こいつマジ最悪!!』

『さっさとくたばれや!視界に映るな!!』

 

 

 

た、助けて………やめてくれ……

 

 

 

『お前なんか要らない!!』

 

 

 

 

やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うあぁぁぁぁぁっ!!」

 

俺は飛び起きる。気が付くとそこは病室だった。点滴もうっている。しかし、酷い夢だった……

 

「お、俺…何で病院に……?」

 

俺が声を上げた気づいたの横の椅子に座って寝ていた美咲とイヴが起き上がった。

 

「お、お兄ちゃん大丈夫っ!?」

「り、リンネイさん!!」

 

2人は涙目で俺の事を見ている。

 

「大量に吐血した時とはびっくりしたんだよ!?お兄ちゃんが死んじゃうって思っちゃって……でもよかった…………お兄ちゃぁん……」

 

美咲は泣きながら俺の被ってるシーツに頭をうずめている。俺は美咲の頭を撫でながらゴメンなと言う。

 

「と、言うかなんで俺は病院に……?」

「お、お兄ちゃん覚えてないの?」

「あ、あぁ…確か帰ろうとしたら弦巻に話しかけられて……あれ?」

「あの後お兄ちゃん、血を吐いて倒れたんだよ?観客はこころの家の黒服の人が何とかしたし花音さんは気絶しちゃうし…美葉も心配してたよ…お母さんも」

「やめろ!!」

 

俺は美咲の言葉を遮る。

 

「母さんが俺の事を心配するわけないだろ!?俺が女性不信と恐怖症になったのはあの人も関わってるんだよ!美咲…2度と俺の前で母さんの話はするな」

「お、お兄ちゃん……ご、ゴメン…で、でも…」

「?」

 

そこから先は俺が聞きたくもない言葉だった。

 

「病室の外…お母さんいるんだ……」

 

美咲が俯く。そしてそれと同時に美葉の手を握っている母さんが入ってきた。

 

「……イヴ」

「リンネイさん?」

「ちょっとこれから話があるから美葉を連れて外で待っててもらえないか?美咲と」

「わ、わかりました…」

 

イヴはそう言って美咲と美葉と一緒に病室を出ていった。

 

 

イヴside

 

 

ワタシは今、ミツハちゃんとミサキさんと病院のロビーにいます。そしてさっきのリンネイさんのことについて聞くことにしました。

 

「み、ミサキさん…」

「どうしたの若宮さん?」

「あの、さっきのリンネイさんの事で聞きたいんです…リンネイさんって女性不信だったんですか…?」

 

ミサキさんは無言で頷く。

 

「じ、じゃあなんでワタシとは喋れたんでしょう…?」

「……多分それは若宮さんがあたしや美葉と同じ目をしていたからだと思う」

 

ワタシが不思議そうにするとミサキさんはさらに説明を続けだしました。

 

「お兄ちゃんって昔から自分に接して来る人達の目を見てどんな人かすぐに判断するクセがあるんですよね…しかもそれをほとんど的中させちゃいますし…」

「り、リンネイさんってすごいですね…読心術でも持ってるんでしょうか…?」

「そういう事じゃないんだよね…疑り深いって言うかなんて言うか…」

「おねーちゃん、美葉喉乾いたぁ〜ジュース」

「しょうがないなぁ……若宮さんここで待っててくれます?ちょっと飲み物買ってきますので」

 

ワタシはわかりましたと言うとミサキさんはミツハちゃんを連れて外の自販機まで行きました。

 

「…………リンネイさん………」

 

 

廻寧side

 

 

母さんは俺の事をみて顔が青ざめていた。

 

「大丈夫…廻寧?」

 

母さんは心配していたが俺からしたらもうそれはイヤミにしか聞こえない。それでも尚母さんは喋り続ける。

 

「吐血して倒れたって聞いた時はまさかって思ったわ…ホント無事で良かったわ……」

 

俺は目も合わせずにずっと俯いたまんま母さんの話を聞く。聞き終わってから俺は母さんに言葉を発する。

 

「それが俺の事を女性不信と恐怖症にした事に関係してるヤツのセリフか?滑稽だな。ってかホントに心配してんの?」

「心配してるに決まってるじゃない…あなたは私の息子なn」

 

そこで俺は言葉を遮る。

 

「何が息子だ、笑わせんなよ?」

 

そのまま続ける。

 

「あんた昔俺になんて言ったか分かってんのか?『あんたなんか要らない』『産まなきゃよかった』『失敗作』って言ったよな?そんな奴が俺の事を心配してた?無事で良かっただと?どう考えても戯言じゃねぇか。心にも無いこと言ってんじゃねぇよ」

 

母さんはまだ抵抗する。

 

「そ、それは……仕方がなかったのよ」

 

俺の我慢が限界を超えた。

 

「ふざけんなよ!!!!」

 

俺は母さんの胸倉を掴む。

 

「今更偽善者ぶるなよ!『産まなきゃよかった』『失敗作』『あんたなんか要らない』が仕方ないで済むわけないだろうが!それで済んだらどれだけいい事だったか!!家でも学校でも蔑ろにされた挙句俺を見捨てたあんたが親な分けないだろうが!?俺はあんたのせいで毎日が地獄だったんだぞ!?返せよ!!俺が失った今迄の時間を今すぐ返せよ!?」

 

俺は母さんを睨んだまま続ける。騒ぎを聞きつけ看護師が走ってくる音がした為簡潔に終わらせた。

 

「これから先…2度と俺に関わるな!!さっさと家に帰れ!!」

 

母さんは涙目になりながらも部屋を立ち去った。それと入れ替わりで看護師が入ってきた

 

「奥沢さん?さっきドタバタと音がしたのですが…」

「気にしないでください、ちょっとモメただけです」

「そうですか…院長から預かってるものがあります」

 

そう言って看護師の人は栄養剤と「抗菌剤」と記された錠剤を渡してきた。話を聞くと摂取すれば鉄分や体内の成分などの補給が出来るとのこと。

 

「あれ?支払いは…」

「支払いですが弦巻家の方が来て全額お支払いされて行きましたので、それと3日後には退院できますので学校の方にも連絡は入れてあります」

 

弦巻……お前は何を考えてんだ?お前は俺の事を嵌めた奴なのに…なんで助けるんだ?

 

俺はいみが分からぬまま寝ることにした。寝る前に美咲に「3日後には家に帰るから」とだけLIN●はしておいた。

 

 

 

3日の月日が経ち俺は退院することが出来た。

 

「やっと退院か…長いような短いような……」

 

俺は重い足取りで家に帰る。あ、鍵あいてない。俺はスペアキーを使って家に入り部屋に戻った。美咲も美葉もいなかったから多分学校だろう…

 

「やべ、カップラきれてる…SO●JOYもねぇな…あ、満●バーもない…」

 

買いに行こうと部屋を出るとピンポーンと家のチャイムがなった。宅配便か?それとも下賎な宗教か?そう思いながら玄関を開けると、

 

「お、お前は……」

 

そこに居たのは、あの弦巻こころだった。花咲川の制服を来てるから学校帰りなのだろう。しかも汗をかいていてダッシュしたのが分かるくらいにぜぇぜぇしてた。

 

「り……リンネー………は、話が…あるのよ…」

 

 

 





次回更新未定ですが頑張ります!
最近体の調子が悪いです…かなりの確率で腹が痛くなります…

次回はこころとの誤解を解く感じで行こうかなと思います。
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