『フォルダ整理』という名のフォルダ漁りをしていたところ、私の渾身のギャグネタがそこにはありました。
一瞬で読み終わってしまうと思いますし、マキアスの眼鏡が好きな方には大変申し訳ないです。
でも、反省も後悔もしていません。貴重な体験をさせていただきました。
それは、帝国で起きていた内戦が終結し、リィンが臨時総督府武官の任務から帰還してから数日経った、とある日の出来事である。
授業後、教官のサラが教室から出て行ったあと。部活動が始まる前のちょっとした時間。リィンとアリサの机を起点としてⅦ組メンバーが集まり、駄弁っていた時。
嬉々としてミリアムが声を上げ、マキアスに放った一言から事態は大きく変わった。
「ねえねえマキアス~。マキアスはいつになったら銃を捨てるの?」
その一言で、Ⅶ組全体が戦慄した。
「……ミ、ミリアム。その質問、いったいどういうことなのか、聞いても構わないか?」
マキアスが口角をぴくぴくと動かし、ガタガタと異常なほど眼鏡のブリッジの位置を正しながら、ミリアムの質問を質問で返した。というか、ブリッジを動かせば動かすほど、眼鏡の位置はどんどんずれる。あと数秒で眼鏡の意味がなくなりそうだ。
エリオットは暢気に「マキアス、もしかしたらダブルストロークできるんじゃない?」と嬉しそうだ。闇の笑顔が光っている。そんなエリオットに、純粋無垢なガイウスがダブルストロークの意味を問いかけていた。ユーシスもダブルストロークに興味があるのか、そちらに意識を向けているようだ。
女子たちはというと、マキアスの異常なまでのブリッジ操作に完全に沈黙している。ラウラなんか、エアで剣を構えているくらいに戦慄している。
誰かマキアスを心配しないのかと、リィンは少し心配になってきた。
「うん、あのね、マキアスの十八番である状態異常付与もシャロンのジャグラーで何とかなるし、クレアの《パーフェクトオーダー》でマキアスお蔵入り確定だし、そろそろ銃を捨てるか銃で殴るかした方がいいんじゃないかって思って……って、マキアスー!? どうしたの?」
ミリアムは思ったことを言っただけだった。しかしマキアスにはSクラクリティカルダメージが入ってしまい、彼はしばしの間Ⅶ組の教室の床に転がることとなった。ちなみに眼鏡はマキアスが床に倒れたと同時に外れ同じく床に身を投げ出され、ユーシスが「邪魔だ」といってマキアスの席に本体よろしく座らせている。
誰かのためを思っても、時には投げかけた言葉がその人を傷つけてしまうこともあるのだ。
なお、この後ミリアムがマキアスに謝ったことで事態は一時収束したが、『お詫び』と称してミリアムによる『マキアス、ガーちゃんと空中散歩』が開催され、トールズ士官学院本校舎屋上より高い位置まで連れていかれたマキアスが、なぜか眼鏡をぶん投げる奇行に走ってしまい、マキアスの眼鏡は無残にも砕け散ることとなった。
みなさん閃Ⅳはクリアしましたか?
私はしました。10月5日に……。
4作中3.5作、報われなかったリィンさんが、最後の最後にああいった形で終われたことを大変うれしく思います。
次作はよ。