正直ストーリーまで書いてたらいつ出せるか見当つかなかったものですから…。その内に時間できたらストーリー付きで清書したいなとは思ってるんですけど、とにかく時間が足りない! 懐ゲーの再プレイと執筆の両立は意外と難しいみたいッス。
勇者の母
「ここから真っ直ぐいくとアリアハンのお城です。王様にちゃんと挨拶するのですよ。
さぁ、行ってらっしゃい」
勇者セレニア
「・・・え? あの、私一人で王様に謁見しにいく予定になってたんですか・・・?
念のために確認しておきますけど、私って宮廷儀礼とかの王族の前で絶対に守らなくちゃいけないマナー等の教育は受けさせてもらってたりしますよね・・・?」
勇者の母
「・・・・・・どうしたのセレニア? 早く王様のところへ行ってらっしゃい。今日会わないと、もう王様は会ってくれないかもしれないわよ? 本当にそれでもいいの?
イヤなら早く行ってらっしゃい。さぁ、早く」
勇者セレニア
「・・・実母からの脅迫で始まる世界救済旅ぃぃ~・・・・・・」
アリアハン国王
「敵は魔王バラモスじゃ!
世界のほとんどの人々は未だバラモスの名前すら知らぬ・・・」
アリアハン城下町に住む女の子
「町の中にいると、魔王が世界を滅ぼすなんて、まるで嘘みたいよね」
勇者セレニア
「・・・あの~・・・王様? 名前すら知られてないはずの魔王が世界征服戦争ごと、町の女の子にさえ知られちゃってるみたいなんですけれども・・・」
アリアハン国王
「せ、世界のほとんどの人々は知らないというただけじゃわい! ワシの治めるアリアハンの民まで知らんとまでは言うとらんもん!!(プイッ!)」
勇者セレニア
「・・・・・・(疑惑の目~・・・)」
アリアハン国王
「このままではやがて世界はバラモスの手に・・・それだけは何としても食い止めねばならぬ!
勇者セレニアよ! 魔王バラモスを倒して参れ!」
アリアハン城下町に住む老人
「かつて、この国アリアハンはすべての世界を治めていたのじゃ。
しかし、色々な戦争があってな。多くの人々が戦いで命を落とした。
それからは海の向こうに通じる旅の扉を封じ込めたということじゃ」
勇者セレニア
「・・・あれ? これってもしかしなくても私、世界覇権争いの道具に使われようとしてるだけなんじゃないでしょうかね・・・?」
アリアハン国王
「・・・・・・ふふふ(ニヤリ)
世界の正当なる支配権はアリアハン王たるワシのみに与えられるべき物じゃ!
バラモスごときポッと出の青二才に渡しはせん! 渡しはせんぞぉぉぉッッ!!!」」
勇者の祖父
「おまえの親父、オルテガは立派な勇者じゃった。この爺の息子じゃ!
セレニア! おまえもこの爺の孫じゃ! がんばるのじゃぞ」
勇者セレニア
「自分の祖父の部屋のタンスから5ゴールドを無断で持ち出し軍資金に充てようとする親不孝者が、立派な勇者としてがんばるに相応しい孫娘ですか・・・新しい辞書が必要そうな旅路ですね・・・」
勇者の祖父
「ゴホンゴホンゴホン!! ちょ、ちょっと持病の癪がぁぁ・・・っ! 腰痛がぁぁぁぁっ!
持病のギックリ腰がぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!」
勇者セレニア
「・・・・・・(ぎっくり腰は持病じゃないと言いたいけど言わないであげる祖父想いな孫娘)」
ルイーダさん
「ここはルイーダの店。旅人たちが仲間を求めて集まる出会いと別れの酒場よ。
何をお望みかしら?」
勇者セレニア
「お給金なしで、休日もなし。必要となる物資は自分が敵倒して稼いだお金で賄わされた挙げ句、生きて帰れる保証はなし。ついでに言えば危険手当も障害補償もなしで、魔王倒した後にもらえる成功報酬として世界を救った勇者の仲間という名誉と称号だけ・・・・・・そんな過酷すぎる労働環境の魔王討伐旅に同行してもよいと言ってくれる人をお願いします」
ルイーダさん
「えっと・・・・・・うちは旅人たちが仲間を求めて集まる酒場であって、非合法な奴隷売買はやってないんだけど・・・」
勇者セレニア
「そう思われても仕方ないので怒りませんけどね。でも、実際問題そういう職場環境しか提供してあげられませんので、その条件でもいいという人だけお願いします。・・・この際、贅沢言えるような立場じゃないことくらい自分が一番わかっていますので・・・」
ルイーダさん
「・・・よくわかんないんだけど、今まで私が出会ってきた旅人の中で一番アンタが苦労人っぽい性格してるように見えるよ・・・」
勇者セレニア
「お気遣いいただき感謝です(礼は言うけど、自分の性格がセクシーギャルだと言うことは言わない女勇者セレニア)」
アリアハンのお城の兵士
「セレニア殿は、みなの期待をになう勇者なのですから。エッチは程々に頼みますぞ」
勇者セレニア
「それ私のせいじゃないですからね!? 性格に関しては全部「すべてを司る者さん」が勝手に決めつけた結果ですから勘違いなさいませんように!」
精霊王ルビス
「・・・フフフ・・・♪ 困ってる困ってる(^^♪
私は『すべてを司る者』。勇者の運命の糸を手繰るくらい簡単簡単♪ 朝飯前デ~ス☆」
勇者セレニア
「・・・ところで王様。色々と見て回った末に魔王討伐のため絶対に必要な道具が一つだけあったので、用意していただいても構いませんでしょうかね?」
アリアハン国王
「魔王討伐に絶対必要な道具とな? そういうことなら無論ワシも協力させてもらおう。何なりと申すがよい! 勇者セレニアよ」
勇者セレニア
「ありがとうございます。
それでは――お城の兵士さんたちが持ってる『鉄の槍』っぽいのを与えてください。
こんな『銅の剣』なんて古代兵士みたいな時代錯誤すぎる武器じゃなしに」
アリアハン国王
「ゴホンゴホンゴホン!! あ、頭が痛い・・・持病の記憶喪失じゃっ!! 年老いたが故の記憶障害でついさっきのことがまる思い出せん! ワシは何か言っておったかの!? 勇者セレニアよ!」
勇者セレニア
「・・・・・・(さらに強まる疑惑の目~・・・)」