試作品集   作:ひきがやもとまち

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少し前から書いていた一発ネタ集を、完成したと思ってたら文字数足りなかったので別の未完成品をテキトーにくっ付けて投稿させていただきました。テキトーにお楽しみ頂けたら光栄です。

*書き忘れてましたけど、次はエロ作の更新めざしております。


悪役っぽい喋り方の正義の味方のセリフ集

悪のザコメカ軍団をスーパーロボットが蹴散らすのを見た正義側司令官のセリフ

 

『フフフ・・・圧倒的じゃないか。我が正義の実力は・・・っ』

 

 

一度負けてから復活したときの正義の味方のセリフ

 

『正義は滅びん! 何度でも蘇るさ!! 正義こそ人類の夢だからだッ!!』

 

 

追い詰められて言い訳してくる悪党の言葉をぶった切る正義の味方のセリフ

 

『貴様などと話す舌は持たん! 他人を傷つけた理由を偽るような男など、この正義の刃で断罪してくれる!!』

 

 

悪の帝国に奇襲されてリーダーを殺された解放軍に戦い続けるよう説得する新リーダーのセリフ

 

『諸君らが愛してくれたリーダーは死んだ! なぜだ!? 諸君らの父も母も、帝国の無慈悲な弾圧によって死んでいった。この怒りと悲しみを決して忘れてはならない! 民衆よ! 悲しみを怒りに変えて立てよ民衆よ! 我が解放軍は諸君らの力を欲している! ジーク・ジャスティス!!』

 

 

悪を根絶すると誓う絶対正義ヒーローのセリフ

 

『我が前に悪はなく! 我が後にも悪はなし! 我こそは最強無敵の勧善懲悪ヒーロー、絶対正義マン成り!! 平伏せぃっ!! うつけ小悪党ども!!』

 

 

素性を偽って悪人退治の旅を続ける正義の権力者が悪を成敗して正体を現すときのセリフ

 

『失礼、私こういう者です。この王家の紋章に弓引くことは国と王家に反逆するのと同じ事。無駄な抵抗はしないでくださいね~? 私これでも一応、副王様だったので。部下が起こした不祥事を粛正で解決しちゃうと色々問題扱いされちゃう立場なので。名門一族の当主だからこそ抱いてしまうエリートの悩みというヤツです。ああ辛い、辛い』

 

 

子供が「大きくなったら正義の味方になる」と決意したときのセリフ

 

『僕は・・・新世界のヒーローとなる!!』

 

 

 

 

『オマケ』

*単に本文だけだと投稿に必要な最低文字数に達してなかったので書きかけの別作品を適当にコピペしただけの代物です。

 

 

タイトル【著作に登場する甘粕レイナーレがIS学園生徒だった場合の話】

 

 これは、違う世界から零れ落ちてきた少女の物語・・・。

 いるはずのない場所、いるはずのない時間軸に、いてはいけない少女が落ちてきてしまっていたとしたら、どうなるだろうか? そういうIFの為の物語である。

 

 

 

「おはよう御座います、生徒の皆さん!

 今日も気持ちのいい朝を迎えられてたいへん行幸な事ですね!」

 

 元気よく、ハキハキとした声が午前7時半のIS学園校舎前に響き渡る。

 今年のIS学園二年生名物、『なんの見返りもなくともミョーに元気でやる気に満ちあふれている風紀委員』による朝の風紀取り締まり検査を風紀委員長自らが陣頭に立って実施している最中だったのだ。

 

 今の時分、風紀委員なんて残っている学校が日本に現存していたのかと、始めて目にする光景に度肝を抜かれている観光客らしい一見さんのお爺さんお婆さんオバサン、英国紳士っぽいジェントルメンの姿なんかが驚いている姿が時々垣間見られることもあるのだが。

 

 日本中にあるほぼ全ての学校で、職員室にて教師たちが作った予定に従い、言われたことを真面目にこなすしか能がなくなっている空気組織の生徒会が、学園最強と謳われる生徒会長を旗頭に絶大な権力と圧倒的能力を有しているIS学園においては、それほど奇異なことではなかったりする。

 

 ・・・尤も。

 『私の意思こそ学園の法である』と断言して、実力行使で学園の治安を守る学園警備主任の女性教諭がいるIS学園において、風紀委員の仕事や存在意義など無きに均しい。

 

 そのため風紀委員会のメンバーは現在、委員長と部員が合わせて一人だけという文字通りの空気組織状態になっているため、今やっている風紀取り締まりも実質的には意味など微塵も存在していない。

 ただ風紀委員長自身が生徒たち一人一人に挨拶をし、前回の実施時から欠員や違反者が一人も出ていないことを確認しては慶びに浸る、個人的自己満足の為だけにおこなわれていると言って過言ではない。

 

 だが、これを行っている実施者只一人だけは、それで良いと思っている。それが良いことだと確信しているからだ。

 

 

(風紀を乱す生徒がいないことは良いことです。風紀委員という組織を作り、力尽くで強制されなければ風紀を守れない学園なら、風紀委員どころか学校そのものに存続し続ける価値などありません。滅ぶべきでしょうね。

 時代の流れに迎合して己が価値を見失い、自らを過去の遺物へと忘却せんとする新勢力に対抗しうる気概すら持てなくなった風紀委員が穏やかに滅びえの道を歩んでいくと言うならいざ知らず、生徒たちが自主的に風紀を守っている学園から風紀委員が存在意義を失っていくのは自然な道理。全く以て問題なしです!

 是非もなし! 悔いもなし! 老兵は只立ち去るのみ!

 自らを律して自らの平和を守る人類! 万歳! 万歳!! ばんざーいっ!!!)

 

 

 ・・・明らかに平和的という表現から掛け離れすぎてる理由で、心からの慶びを現すための笑顔を浮かべて生徒たち一人一人と目を合わせながら挨拶していく風紀委員長。

 

 そうこうしている間に、始業時間が十分後に迫ったことを知らせる予鈴の鐘が鳴り響き、今朝の風紀取り締まりも終わりを迎える。

 やがて始業のベルが鳴り、今日もIS学園の授業がはじまり・・・・・・やがて終わる。

 

 

 

 

「――さて。今日もまたIS学園は、放課後の自由時間を迎えたわけで御座るが・・・・・・」

 

 狭い室内で最初に口火を切ったのは、黒い総髪をした三年生の女子生徒。

 部室の奥にある窓を背中に回して、室内の中央に鎮座させた机を挟んで向こう側に座る二年生女子の赤い瞳を見つめながら重々しい口調で語りかける。

 

 一見尊大そうにも見える言動でありながら、狭すぎるスペースしかない室内に無理やり置かせた机を挟んで部屋の奥に陣取っている彼女には、たとえトイレに行くだけでも相当に窮屈な思いをして部屋を縦断しなければいけないという物理的な制限が存在していた。

 

 それを部長としての務めとして、自らの定位置に定めた彼女が尊大に見えたとしても、それは義務に伴う責任を果たすという決意の表れであり、怠惰な権威主義とは一線を画する高尚な思想によるものであると向かい合う女子生徒は信じて止まない。

 そんな彼女にとって尊大な口調で語る部長の態度に、畏敬の念が湧きこそすれ、不快さなど微塵も感じようがない。

 “人の上に立つとはこういうことか”と、学ぶべきところに新たに気付くだけである。

 

「今日もまた、我が部活動の志に賛同して入部を希望する若人が訪れることはなかった・・・。これでは来年度の部活動予算に差し障りが出よう。早急に対策を講じる必要があると思われるが、如何に候?」

 

 部長の言葉に、向かい合う女子生徒は真面目くさった表情で重々しい頷きを返事とした。

 彼女たちが交わしている議題は部活ごとに割り当てられた予算の話であり、創部から今日に至るまでの約1年近くの間に部員の増減が只の一人たりと存在しなかったという事実に対しての再認識。

 

 そして、新設されたばかりの部活動に対して既存部活動との釣り合いを取るため定められている一年間の猶予期間が終わりを迎え、部費への割り当てが部員数ごとに妥当な額まで下げられてしまうという厳しい現実に対抗するため早急に対策案を議論する必要性があったが為。

 

「然り、ですね・・・。現状のままでは部費はおろか部の存続すら危うくなりかねません。危機が迫っているのを知りながら、安穏とした日常を謳歌する道を選び取る愚かさは私たちには無用の代物。対策案を議論することは必須であると私も確信しています」

 

 向かい側の椅子に座し、大きめのバストの下で両腕を組んで相手を見つめる、鋭くもあり優しげな視線。

 背筋をピンと伸ばして、前だけをシッカリと見つめている姿勢には一本筋の通った強い意志が感じられ、改造自由なIS学園の制服を入学前に購入したときのまま着用し続けているところからも彼女の性格が窺い知ることができるであろう。

 

 ・・・が、しかし。

 どういう理屈でなのか、制服には一切手を加えないまま、その上からマントを羽織るという意味不明なファッションセンスを発揮しており、更には頭の上に大日本帝国陸軍の軍帽を載せて、腰には質素な拵えの軍刀を一本帯びているという・・・なんか本気でどう表現していいのかよく分からなくなる服装でパイプ椅子に座りながら目の前の相手、試練部部長の『冷泉零子』と真摯な態度で対峙し続けている。

 

 

 零子が相対している彼女の名は、IS学園二年A組『甘粕レイナーレ』

 IS学園『試練部』に所属する只一人の平部員であると同時に、IS学園風紀委員長でもあり、只一人の風紀委員でもある孤高の『人間道』を信じ貫く女傑であった・・・・・・。

 

 

「何事を成すにも先立つ物は必要不可欠。其れを成すため、必要となる資金を集めることもまた試練。それら現実から目を逸らし、道徳屋がさえずる綺麗事で逃げに走る心を正当化して一体どこへ行けると言うのでしょう?

 目指すゴールへ辿り着くための資金が必要だとするならば、その道を踏破して乗り越えることこそが大事。現実に膝を屈した妥協案に一時凌ぎを求めるなど論外と言わざるを得ません。何を成すにも必要となるもの・・・・・・それは勇気なのですからね!!!」

 

 断言してみせる一年生女子。

 然もあろう。所詮は卑しい金銭、算盤勘定、武士は食わねど高楊枝・・・そのような戯言で現実から逃避を選択することを選べる彼女たちでは全くない。

 

 


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