今回はカガリに限定して批判しております。
アフメドが戦死した際のカガリ・ユラ・アスハに
「死にたいんですか? こんな所で・・・なんの意味もないじゃないですか」
「なんだとぉ・・・貴様ぁっ!! 見ろっ!」
アフメド少年の死体を指さして
「みんな必死で戦った! 戦ってるんだ! 大事な人や大事な物を守るために必死でなぁ!」
「当たり前だろ! そんなことぐらい!」
「!?」
「生き残るために必死で戦わない兵士なんかいない! 大事な人の元へ生きて帰りたくない人なんかいるわけがない!
戦争に巻き込まれた誰も彼もがみんな必死に生き延びようと足掻いている中で! 自分の身内の死にばかり憤ってみせて、君はいったい何様になったつもりなんだ!」
「そ、それは・・・私は・・・私はただ!」
「だいたい、あなたたちだって敵を殺しにいったはずだ! 死体の山を築くために赴いてきたはずだ! それなのに何ですか! その自分勝手な言いぐさは!
敵は憎いから殺してやると息巻いて、いざかなわなかったら途端に被害者面して哀れみを買おうとする! あなたたちには民族としての誇り以前に、人としての尊厳はないんですか!? 殺せると確信できた時だけ勇敢になれる蛮勇に誇りなんか必要ない! 見栄とプライドだけで十分だ! そんなの特別でも何でもない!
殺人未遂犯が殺人犯に負けたぐらいで、主義主張を一変させようとするなぁぁぁぁっ!!」
虎の本拠地バナディーヤに到着直後
「フン! ・・・着いてこい」
砲撃で空いたクレーターまで移動。
「平和そうに見えたって、そんなものは見せかけだ。逆らう者は容赦なく殺される。
ここはザフトの・・・砂漠の虎の物なんだ」
「見せかけでも良いじゃないか、平和に生きて死ねるんだったら・・・少なくとも年端も行かない子供が殺し合いに駆り出される戦争状態よりかはずっとマシだよ。
“君が”死を悲しんであげていたゲリラの少年みたいな人を増やさない為にもね・・・」
「くっ・・・!!」
食堂でケバブを食べてるときに襲われるシーンで
「死ね! コーディネーター! 空の化け物どもめぇぇっ!
『青き正常なる世界のために!!!』
だだだだだだっ!!!
「ブルーコスモスだ!」
「かまわん! すべて排除しろ!」
ががががががっ!!!!
「よぅし、もう終わったか!?」
「・・・まだ息がある奴がいるな・・・」
ダァンッ!
「いやー、助かったよ。ありがとう。
そっちの彼女の服を汚してしまったみたいだし、ボクの家に来て着替えていかないかい?」
「・・・そうですね、有り難くご厚意に甘えさせてもらうことにします。
ですけど、その前に一つだけーーーー」
ツカツカツカと、カガリに歩み寄る転生憑依キラ。
「見てごらんよ、カガリ。あれが虎に逆らって容赦なく殺された人たちだよ。
そして今の君とボクが、見せかけだけの平和な町で過ごす日常を銃火によって奪われて、昨日の晩に死んだ彼にさせられかけた被害者たちなんだよ。
大切な人を守るために、敵にとっての大切な人たちを殺し続けるような戦争が、形ばかりでも平和より勝っていると断言できる根拠はいったい何なんだい?」
「・・・・・・くぅっ!」