狩1 新人ハンター誕生!
~マクリナ村 ハンターの家~
マオ「よし!ギルド登録も先程終わりましたし、今日から私も一人前のハンターですね……!」ビシッ
部屋の片隅に置いてある等身大の鏡に向かってビシッと敬礼する。今年から14歳になった私はギルドへ申請し、正式にこの村のハンターになることが出来てやる気充分です。本来はこの歳からじゃなくてもハンターになることは出来ますが、14歳以降からじゃないとギルドは許してくれないんです。それだけ厳しいと言うことですね。でも私は早くハンターになりたかった理由がありました。
マオ「これで……あのハンターさんとも対等の場所に立つことが。」グッ
今は至って平和なマクリナ村ですが、私がまだ幼い頃に大型モンスターが襲撃してきたことがありました。村の家は無惨に破壊され木々もなぎ倒される状況で、私の父と母はこの村のハンターだったので果敢に挑みましたが返り討ちに遭い、私が襲われそうになった時に助けてくれたのが、昔も今も憧れているハンターさんなんです。顔や姿は余り覚えていませんが、ハンターさんが振るっていた武器は微かに覚えています。あれは、そう……青く透き通ったような光を帯びていて……。
そしてそのハンターさんが、マクリナ村からモンスターを撃退してくれました。村の被害はとても大きかったですけど、幸い私の父と母以外の人は無事だったようです。私は震えて竦み上がっていたために、助けてもらったハンターさんにお礼も言えず、いつの間にかその人は幻だったかのようにいなくなっていました。
後から村の人に聞いてみてもそんな人は知らないとの事で、本当に幻だったのかとさえ思ってしまいます。ですがあれは幻なんかじゃない……私はこの目であの人が救ってくれたのを間近で見たから。父と母を亡くしてからの私は村長の家に居候になり、以後我が子のように育てられてきました。それ以来私は、あの人のように強くなりたいと思い、ハンターになる道を決めたんです。これ以上私のように大切な人を奪われることが無いよう……私があの人のように助ける側になりたいと。
マオ「あっ……そういえば、まだ新米ハンターの一式装備を貰っていませんでした……クエストへ行く前に村長さんを訪ねてみましょう。」
村長さんから間借りした家で鏡を見ていたが、肝心な装備が無いと思い部屋から出る。いくらハンターになったとは言え、外に出ればモンスターと生死を懸けた闘いになる。装備が無ければモンスターの攻撃を受けた際ひとたまりもない。そういえば村長はこの時間、村の広場にいたような……そう思って私は、部屋を出てすぐにある広場へと向かった。
~マクリナ村 中央広場~
スタスタ マオ「あ、村長さ~ん!」ノシ
村長「ん?おぉ、マオじゃないか。そういえば今日から、お前さんも晴れてハンターだったかの?」
マオ「はい!」
村長「そうか……あれからもうそんなに経ってしまったのだな。今思えば、このマクリナ村も良くここまで復興したものだ。」
マオ「そうですね……あの時の私は身寄りがなくて、村長さんの家に居候する形になってしまいましたから。本当にご迷惑をおかけしました……。」
村長「いや、君が謝ることではない……お前さんは何も悪くないのじゃからな。」
マオ「……。」
村長「おっといかんいかん。こんな辛気臭い話をしては、マオがこれから受けるクエストに差し支えるな……そういえばマオ、お前さん身体に装備を着けていないではないか。」
マオ「あ、えと……その事で村長さんに会いに来たのですけど、私の一式装備は村長さんが持ってると思いまして。」
村長「あー……すまんの。つい昔の事を思い出してしまって、てっきりギルドから預かっていたお前さんの装備の事忘れてたわい。今から持ってくるから、少しその辺で待っとれ。」スタスタ
マオ「あ、はい。」
そう言って村長さんは自分の家へと歩いていった。私はその間改めてこの村を見渡し、昔モンスターに破壊されたとは思えない景色に圧倒され、その余韻に浸っていた。小さかった木々は大きく成長し枯れ葉をちらつかせ、村の皆も自信の仕事に専念し、笑顔で話などしながら暮らしている。この村が復興したのも、皆の努力があってこそだと、私は確信した。
観光客(男)「ここの村って、確か昔モンスターの襲撃があったんだよな?」スタスタ
観光客(女)「そうみたいね。でもとっても強いハンター達が、そのモンスターを追い払ったって言う噂だよ?」スタスタ
観光客(男)「はー……そんな奴もいるんだなぁ……。お!これがそのハンター像か!でっけぇなぁ……。」
観光へ来た人達の話し声が聞こえます。ここマクリナ村は基本的に自然の景色や毎年豊作により、いつもこの地方まで観光へ来る人達がいるけれど、最近はこの村を救ったと言うマクリナ村の中央広場に造られ、武器を掲げた2人のハンター銅像を見に来る人も多くなりました。ちなみにその2人は私の父と母の像ですね。私にとっては父と母も勿論英雄に変わりはないですが、やはりあの時私の目の前で助けてくれたあのハンターさんも英雄になります。
売店おばちゃん「マオちゃぁん!おはよう!今日も元気だねぇ!」
マオ「あ、おばさん!おはようございます。」
売店おばちゃん「聞いたよ?今日から正式にこの村のハンターになったんだって?」
マオ「はい!今村長さんが、私の装備を持ってきてくれる所なんです。」
売店おばちゃん「そうかいそうかい、マオちゃんも今では立派なハンターさんかい。」
マオ「あはは……まだ1回もクエストに行ってませんけれど。」(汗)
売店おばちゃん「まぁゆっくり慣らしていけば良いよ!焦りは禁物だからねぇ。あ、そうだ!マオちゃん、おばちゃんからハンター記念祝いだよ。」スッ
マオ「え!?そんな、悪いですよ!」
売店おばちゃん「気にするこたないさね!マオちゃんのご両親には、本当にお世話になってたから……マオちゃんはこの村の英雄の一人娘なんだし、これは私からのほんのお礼さ。」
マオ「ど……どうもすみません。」スッ
テュリテュリン アイテムポーチ を 受け取った。
薬草×10
毒消し草×10
ホットドリンク×5
クーラードリンク×5
砥石×20
肉焼き器×1
5000G を 貰った。
マオ「こ、こんなに良いんですか?」
売店おばちゃん「良いの良いの!これはおばちゃんからのお礼なんだから!だけど気を付けなよ?外に出たらそこはもうサバンナ……食うか食われるかの世界だ、絶対に無理だけはするんじゃないよ?」
マオ「はい……ありがとうございます。」ペコッ
村長「おーいマオー、クエスト用の装備を持ってきたぞー。」トテトテ
マオ「あっ!今いきまーす!じゃあおばさん、色々ありがとうございました!」タタタタ
売店おばちゃん「あぁ!がんばっといでね!」ノシ
タタタタ マオ「すみません村長さん。」
村長「うむ。マオよ、これがギルドから渡されたお主の装備一式じゃ。」ゴトリ
マオ「うわぁ……これがハンター1式装備ですか。……この重たい甲羅……やっぱり本格的ですね。」スッ
村長「そりゃそうじゃ、凶暴なモンスターやとても大きいモンスター達を相手にするのだからのう。生半可な装備では只の重荷になってしまうしな。」
マオ「折角なので、すぐに着替えてきても良いですか!?」
村長「うむ、それが良いじゃろう。その服だとその……周りの目があるからのう?」
マオ「そ、それもそうですね……では一旦失礼します!」タタタタ
~マオの自室~
マオ「ふぅ……重たい……まさかこんなに装備が重たいなんて。」ゴトリ
装備一式が入った紙袋を両腕で抱え、自室の床に売店のおばさんから貰ったポーチと一緒にそろりと置く。これからこの重たい装備を着けてクエストへ行かなければならないのかと思うと、少し気が滅入る自分がいました。
マオ「いけないいけない……こんな事で参っていては、この先が思いやられてしまいますね。この日の為に今まで特訓してきたのに、それを無駄にするわけにはいきません……。」スッ
自分の頬を両手でパンパンと叩いて気合いを入れ直し、装備を紙袋から取り出す。そして1つ1つ品定めをしながら、等身大の鏡で確認しつつ着々と腕や足にはめる。最後におばさんから貰ったポーチを腰に付け、全ての防具を装着した自分を、鏡で確認することに。
マオ「こ、これが私……?本当にハンターそのものですね。」
そこには先ほどまであった少女の姿はなく、いつも憧れていたハンター装備の、自分の姿があった。どっしりとした重りや装飾品を身に纏い、それっぽいポーズをするとすぐにでも出発できる身なりだ。私は少し興奮もしたが、それと同時に不安も頭の中に過る。
マオ「これから、本当の狩りが……。」ブルッ
自分は本当に狩りが出来るのか?本当にあの大きなモンスターを狩れるのか?あの憧れの人のようになれるのか?色々な不安が頭の中をグルグルと過るが、今さら考えていても仕方ありません。私は立派なハンターだ……そう自身に言い聞かせることが精一杯でした。
マオ「……行こう、未知なる世界へ。」スッ
そして私は自室を後にし、冒険の第一歩を踏み出した。そこにはとんでもない大冒険や出会いが待っていたのだった。
新しく書かせて頂きました、モンハンの小説?SSになります。
基本的な設定は決まってるんですが、かなりガバガバになりそうなので、苦手な方はご注意です……。コメントや誤字脱字報告も受け付けてますので、どうぞご気軽に言ってください!お読みいただき、ありがとうございました!