一般人の自称おっさん、アイドル助けたら生活が変わった? 作:Aりーす
朝起きるとそこには知らない人がいた。…うん、正確には知ってるんだけどさ、ここにいるはずはないんだよね。家の場所は教えてるけどなんで入れてるのかっていう難題が。
…というよりなんでこの子らは俺の上に乗ってるんだ???女子とは言え2人は重…んんっ、殺意の波動を感じた。
「…おはよう、不法侵入ですか?」
「ひどーい!志希ちゃんを犯罪者扱いなんて!」
「いや、君もだからねフレデリカちゃん」
「えっ!?」
「いや、そんな反応されてもさ。…とりあえずどいてくれるかな?」
「いやだにゃ〜」
「い、やっ♪」
「…そこで断られる理由が全く思いつかないんだけどねぇ…じゃあなんでここにいるの?」
「周子ちゃんは言いました。蓮二クンにキスしたって!じゃあ私もしないとって思った訳なのだ!」
「全てにおいておかしいよ!?嘘だし本当だとしても理由がおかしい!」
「フレちゃんも同じ理由っ♪レンジくん覚悟しろ!」
「まずは話を整理してからにしてくれないかねぇ…どうやって入ったか…は大体察し付くけど…」
文香ちゃん、幸子ちゃん、飛鳥、楓ちゃんの4人には合鍵を渡してる。理由として前半3人は偶に料理を作りに来るからだ。楓ちゃんは飲みです、当たり前だよねぇ…
最近は心に家を教えた。結構多忙らしいが合間を縫って一回来てくれたことがある。頭を撫でてやった。やっぱり後輩ってのは良いもんだよねぇ…
多分この子らのうちの誰かに借りたのが筋だとは思う。多分借りれなくても志希ちゃんならピッキングくらいできそうだけどね…してたら怖いよ、私生活がなくなっちゃう。
「むー…蓮二クン!今の状況は分かってるの?」
「状況?上に乗っかられてる、不法侵入ではない…訳ではないんだけど」
「そっちじゃなくて!2対1って事だよ♪ついでに来た理由を思い出してね!」
来た理由?…うん、全部嘘なんだけど周子ちゃんがキスをしたと、俺に。そして何故か分からないけど2人は俺にキスをしに来たと。…うん、分からん。
「…分からないのすごいね…むしろ尊敬レベルだよ…」
「蓮二クン…」
「???」
なんか残念そうな目で見られてるのが納得できないんだけどねぇ…どういう事なの?俺以外なら分かるの?
「この状況でキスしに来たって言ってるんだよ?さらに言えばレンジくんは動けない状態!」
「…いやいや、キスしに来たって冗談でしょ?」
「…にひひっ、忘れてなーい?私達は悪戯好きなんだよ?」
「……いや、あの、若干迫ってくるのをやめてもらって良いかな?」
完全に2人の目が獲物を狙う獣と同じなんだけど…いや、寝起きだけど流石に止めるくらいの判断力はあるよ。とりあえず2人のほっぺたを手で引っ張る。
「むにー…うん、流石にダメだからねぇ」
「むにゅ…レンジくんひどーい!ほっぺた千切れたらどうするの!」
「柔らかいから千切れないんじゃないかな」
「理由になってないよ…蓮二クンのケチー、くらえっ!」
「ひゃっ!?」
志希ちゃんに耳元で息を吹きかけられ、恐ろしい声が出た。…今の声が俺の口から出たとは思えないんだけど……
「弱いんだね、耳…にひひっ、良いこと知っちゃった♪」
「…さすがにこれは恥ずかしいからやめてほしいんだけどねぇ…所で今日は何をしに来たの?」
「モーニングコール!今日レンジくんお呼ばれされてたでしょ?」
………あっ、わすれ…そうだった…いつも休みだから忘れてたけど…今日は事務所に行かないといけない日だった……!
「……本気で忘れてた…」
「LINEしても反応ないから2人で起こしに来たのだ!」
「一応まだ1時間前だからね!ドッキリのつもりだったのだ!」
「…ごめんねぇ、ありがと」
2人の頭を撫でる。いつも以上に撫でる頻度が多くなってる気がする。…この2人は会った瞬間に突撃してくるから撫でることがある。…抱きつかれる方が多いけども。
「…んひゃっ…!?」
「…どうしたの?」
「い、いや、何でもないよっ♪」
「…なんか変な感じだねぇ…あ、ごめん、着替えるから一旦外に出てくれるかな?流石に着替えられないからねぇ…」
「は、裸になるって事かにゃ?」
「…まぁそれに近いよねぇ…出来ればシャワーも浴びたいけどそんな時間ないし…」
「しゃわ……」
…なんか2人の顔がリンゴみたいになってる…?まぁおじさんの半裸とか全裸とか見たら人生終わるレベル…とまではいかないかもだけど悲鳴が上がるよ。
「そろそろ出て行ってくれるかな…?ほら、半裸を見せるわけにもいかないし…」
「………」
「…おーい?」
なんか反応がない。ただの屍のようだって流れちゃうかもしれない。もちろん生きてるけどねぇ…
「……はっ!?ご、ごめん!そ、外出るね!!!」
「……蓮二クンの……んにゃっ!?そ、そんな…」
…2人とも呪文みたいに小さく言葉をなんか言ってた気がしたんだけど…大丈夫かねぇ?普通にほとんど聞こえなかったんだけど…
なんか俺が着替えようとするとみんなに遭遇する確率高いんだよねぇ…文香ちゃんと幸子ちゃんには半裸見られたし。…いや、俺はそこまで気にしないけどねぇ。
楓ちゃんの時から気をつけてはいるんだけど…家では気を付けようがないからねぇ…俺に気配感知とかは相変わらずないからさ。
昔とかってなんかの能力とか憧れてた時期もあったなぁ…厨ニ病になりかけてた時もある。飛鳥に言ったらすごい聞かれそうだから誰にも言わないけどねぇ…
今と昔じゃ憧れるものは違うだろうからねぇ…今はアニメだって鮮明に映るし、映画やドラマだけじゃなくいろんな物を見て、それに憧れて…夢見れる時代ってのは良いもんだ。
うん、遅刻するからやめようこれは。とりあえず着替えて…っと
ひとまず着替え終わり、2人と一緒に仕事場へ行く。そう言えば車について言ってなかったと思うから言っておこうかなって思った。
俺が仕事で使ってるのは俺の車では無く、仕事用で置かれている車だ。俺の車は走れるし別にボロいわけではないが…アイドルを載せるとかには向いてない。
そこまで大きくもないしね。事務所へは車で行く。道を覚えるために1人で走りに行ったこともある。…後々それに誰かが同伴するようになった。なぜか県外まで行った時もあった。
「ん〜…蓮二クンの匂いがいっぱい!たまんないっ!!!」
「…なんかそれ恥ずかしいんだけど…他人が聞いたら変態だよそれ」
「私が好きだからいいの!…でも蓮二クン本人の匂いを嗅ぐ方が好きだよっ♪」
「そ、それは褒め言葉として受け取って…うん、おこうかねぇ…」
「アタシもレンジくんの匂いはいい匂いだと思うよっ♪抱きつき心地いいしっ!」
「まるで人形みたいな言い草になっちゃいそうだねぇ、それ」
「んふふっ、だってかっこいいし可愛いし?」
「かっこいいは嬉しいんだけどねぇ…おじさんに可愛いは似合わないと思うんだよねぇ…」
「さっきのひゃっ!って声も可愛かったよ?」
「うっ……そ、それは忘れて欲しいことなんだけど…」
「私達が忘れるわけないよねっ♪録音してればよかった〜!」
「それはやめようねぇ、事務所にいられなくなるから」
あの声が二度と俺から出ないことを祈るしかない。…多分この2人から広まる気がするけどねぇ…幸子ちゃんも少しいたずらっぽいの増えてきた感じあるし…
輝子ちゃんはなんだろ、常に癒しって感じなんだよね。文香ちゃんは無意識でいたずらじみたことしてくるから…タチが悪いとは言わないけど反応できないんだよね。
「はい、到着。2人とも降りてねー。志希ちゃんは寝っ転がって匂い嗅ぐのやめようか」
「えー…じゃあ蓮二クンの嗅ぐー!!」
「おわっ!?…危ないよ?後ろに飛びついてくるなんて」
「えー…ずーるーい!フレちゃんはー!?」
「…手で我慢してくれないかなぁ?…ほら、お、俺から繋ぐし…」
「……ふふっ♪恥ずかしがってるの??」
後ろに志希ちゃんを抱え、右手にはフレデリカちゃんの手がある。…なんだろ、まるで幼稚園くらいの子供2人といるパパみたいな構図だね。
…まぁ今日は2人に起こしてもらったし。…迫られて若干、悪くないなんて思っちゃったのは秘密。おじさんの心の中だけの秘密。いいね?
幸子ちゃんのギャグ的小説を書こうと思った。幸子ちゃんがカワイイって言ってるなら、一緒にアイドルやってる子達からもカワイイって思われて、百合的に迫られても良いんじゃないかなって。短編になるけど。…誰得やねん(´・ω・)