一般人の自称おっさん、アイドル助けたら生活が変わった?   作:Aりーす

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アイドルは輝く、昨日も今日も明日も

 

あの日以来、まぁ色々…と言えるほど何かあった訳ではない。文香ちゃんのLINEは俺の記憶から抹消した。既読無視したら次の日に仕事に行ったら詰め寄られた。最近詰め寄られすぎじゃない?女子としての自覚が足りないねぇ…

 

文香ちゃんは本当にこう、男女の関係とやらを知らないと言っても良いレベルだった。おかしいもん、年頃の女子がおじさんに向かって「…じゃあ、私の匂いを嗅ぎますか…?今は、汗かいてませんし…」って言ったんだよ?

 

あ、飛鳥は別ね。普通に飛鳥や幸子ちゃんにも志希ちゃんとの初絡みのことは伝わったらしく、幸子ちゃんには「やっぱりえっちですね…!」って言われた。

 

飛鳥?あの子はクールぶってたけど言ってる事がクールじゃなかったよ。「パパ、嗅ぎたいなら言ってくれれば良いんだよ。こんなに近くにいるのに、さ」だって。娘だとしてもおかしいよねぇ…

 

後は志希ちゃんと楓ちゃんと連絡先を交換した。まぁLINEだけどね。志希ちゃんって天才らしいんだよね。本人から聞いた。なんだっけ…カタカナの何かを言ってた気がするんだけどねぇ、忘れたや

 

後は実験みたいな、薬を作ったりもするらしい。…風邪薬を頼んだら1時間匂い嗅がせてくれたらね♪と、陽気に言われた。うん、無理だよね。

 

楓ちゃんとは一度だけだが飲みに行った。見た目に反してダジャレが好きらしい。ただ酒癖が悪いとかそういうのは無さそうだった。

 

ほら、売れ残りとかのレッテルは嫌じゃない?…まぁおじさんに心配されなくても相手なんてすぐ見つかりそうだけどねぇ…

 

今は事務仕事ではない仕事をしている。…と言ってもアイドルの送り迎えなんだが、何故か一緒に来てくれと言われた。なんでや!…っと、エセ関西弁が

 

「…なんで俺を連れて行くんだい、志希ちゃん」

 

「んにゃ?えーっと…何だっけ?忘れちゃった!」

 

「…理由があるかすらも不明なんだねぇ、おじさんの体力がなくなっちゃうよ…」

 

「蓮二クンは体力あるでしょ?匂いがそう言ってる!」

 

そう言いながら俺のそばに近寄り匂いを嗅ぐ志希ちゃん。…仕事の合間だけは好きにさせる事でどうにか約束をした。…決して合間が多い気がするのは気のせい、だと信じたい。

 

癖になる匂い…らしいが、決して俺にそれは感じ取れない。天才と凡人の違いなのかねぇ…?

 

「…というか今日の仕事は撮影じゃなかった?ライブとかなら見ても良いけどねぇ…」

 

「撮影だからこそっ、だよ?」

 

忘れてたの嘘だってわかったよ、たった今。…ここ数日でアイドルの子の性格とかはわかりやすいものなんだなって思った。と言っても知り合ったのはほんの数人だしね。

 

文香ちゃんに幸子ちゃん、飛鳥に志希ちゃん、楓ちゃんの5人だからね。…ここまで全員歳下のアイドルなんだよねぇ…この中で最年長の楓ちゃんでも俺の三つ下だしねぇ。

 

他のアイドルの子らと会うのはよっぽどの事がない限りは無い。時間帯が合うのは志希ちゃんと文香ちゃん、楓ちゃんの3人だ。幸子ちゃんや飛鳥は偶に合うが…3人に比べたら少ない方だと思う。

 

というより事務仕事自体が仕事って訳じゃないし、送り迎えをしたりするのは話せる人が良い、という感じであの5人と会う機会が多いってだけだと思う。

 

…まぁ忙しい時期もあるみたいだし、その時は他の子とも絡むかもねぇ…

 

「着いたよっ♪ちゃんと見ててね?志希ちゃんのスーパーな姿っ!」

 

…どうやら本当に俺に見せる為だけだったらしい。おじさんをわざわざ連れ出さんでも…なんて無粋な気持ちはない。アイドルの笑顔を見て、無粋な気持ちは抱かないようにしてるんだよねぇ…

 

アイドルとして、か…眩しいね。人を笑顔にできるってのは良いもんだ。入社したては…そういう気持ちで一杯だったかねぇ?

 

…昔は昔、今はこっちに集中しないとね。アイドルとしての輝き、見せてくれるならちゃんと見ないとね。歳下に怒られるのは怖いからね?

 

 

 

 

 

 

 

撮影は無事終わった。予定した時間よりかなり早く終わった。…というより撮影してた方々からマネージャーだと思われてた。ただの運転手です。

 

今は着替えに行ってるらしい。ひとまず飲み物を買っておいたが…女子の着替えはいつ終わるかわからないからねぇ…久しぶりに吸おうかな?

 

ポケットからタバコを取り出し、吸う。…アイドルがいる時には吸えないし消さないとダメだからねぇ…最近じゃ家でも吸わないようにしてる。幸子ちゃんや文香ちゃんが来るし、ね…

 

…あ、しまった。志希ちゃんってタバコの匂いとか敏感そう…若い子には匂いだけでもきついかねぇ…さっさと消しておこう。

 

「………じーっ…」

 

……ん、結構美味いな。初めて買ったが結構いけるコーヒーだ。そういえば話は変わるが、俺別に餓死の心配はなさそうだ。

 

うん、普通に今まで金をそこまで使った記憶がなくて、預金通帳見たら普通にあった。しかもどうやら退職金が振り込まれていた。俺の心配と文香ちゃんらにおごらせてしまったことが…

 

ちゃんとその分は返さないとねぇ…もう30までカウントダウンも出来そうなくらいだし。それまでには返そうかな?

 

「……………………………じー……」

 

…不思議と視線を感じるが…俺は何にも見られてはいないから無視しよう。決してどこからどう見てもアイドルに見える子に視線を送られてるなんて事ないから。良いね?

 

「…………おにーさーん?」

 

俺は何も見えてないし聞こえない。きっと見える人にしか見えない奴とか、そういうの。ちなみにおじさん怖いのは無理です。

 

「…おにーさん、いたいけな少女が呼んでるよー?」

 

…ん?なんかこういう風に話しかけられた事が昔にも…?

 

「……こっちみろー、こっちこっちー、おにーさーん」

 

うん、流石に無視できなかったよ。声を出している少女の方を向く。…思ったより近い気がした。普通に友達同士くらいの距離感…だとは思う。

大人になると友達と遊ぶ、なんて言葉を使える日が少なくなるからねぇ…

 

「…んー…やっぱりそう、だよねー?」

 

「…ジロジロ見られても俺にはよく分からないんだけどね…」

 

「おにーさん、あたしと会った事あるよね?京都で、さ」

 

「…京都?…まぁ仕事で行った事はあるけど…いつくらいの話かな?」

 

「んー…そこまで時間は経ってないよ?3年前くらい?」

 

「…3年前って言うと…あー、社員旅行の時かなぁ。その時に話したりしたの?」

 

「んーん。でもはっきり覚えてるよん、旅館での話なんだけどねー」

 

旅館…泊まった記憶はある。確かあの時はセクハラ上司がバカな事しようとしてた記憶しかないけど。…というより後輩や旅館で働いてる人、俺たち以外の客にもセクハラしようとしてたな…

 

酔っ払ってたとは言え、限度と節度を保ってほしいもんだと思ったね。…周りも上司の機嫌取りをしてたからねぇ、俺が止めたんだよなぁ。…それ以来社員旅行には誘われんくなったけど。

 

上司の機嫌は大事だろうけど、それで何でセクハラされる女子を見てなきゃいけないのか、なーんて思ってたんだろうねぇ。…ま、やったことに後悔は一つもないけど。

 

さて、目の前のこの子…銀髪のショートヘア、目が少し吊り目って感じかなぁ。そして京都……あっ。

 

「あー、思い出した。旅館の事はその時も特に覚えてはないけど…和菓子屋にいた子?」

 

「せいかーい♪おにーさん、覚えててくれたんやね!」

 

あの時も似たような感じで話しかけられたよねぇ…何となくだけど特徴的だったし、覚えてるもんだね。

 

「あの時わざわざ礼を言ってくれた子だったからねぇ…まぁ旅館で助けた記憶は一切ないよ?少し酒も入ってたし」

 

「全然大丈夫だよん♪あ、あたし、塩見周子。シューコって呼んでいいよ?」

 

「相沢蓮二…まぁ呼び方は何でもいいよ」

 

「じゃあ蓮さんで。さっき志希ちゃんといたやんか?かなり近かったように見えたけど」

 

「んっ…見てたのか。…まぁ約束とかそういうのだよ。ここにいるって事は…って、あぁ、そう言えば志希ちゃんの後は周子ちゃんだったっけ?」

 

「せいかい!ゆっくりゴロゴロしてるつもりだったんだけどー、追い出されちゃって現在アイドル活動中、かな?」

 

「典型的な…んんっ、まぁいいや。志希ちゃんとは仲が良いの?」

 

「そうやね〜、結構気が合ってよく話すよ。たまに遊んだりもするし!」

 

「まぁ気が合いそうな感じはするよ。…自由奔放そうな所とか」

 

「むー、蓮さんひどいー!…もっと話してたいけどー、あたしも撮影だからね〜…」

 

「…まぁ志希ちゃん次第だけど、俺はアイドルの送り迎えしてるからさ。終わるまで待ってても良いよ?」

 

「志希ちゃんはさんせーい!!」

 

…え、いつの間にいたの?気配消してたの?普通に俺の後ろにいるんだけど…ホラー的な?

 

「んー…じゃあお言葉に甘えて〜。先に帰ったりしないでよー?」

 

「流石にそこまで酷い人じゃないよ…ま、頑張ってね?」

 

早足で周子ちゃんは撮影場所へ向かった。…にしても、再会とかってあるもんなんだねぇ。別にそこまで話したりしたわけではないけど。

 

「…蓮二クーン、あたしの姿見てた?」

 

「見てたよ。楽しそうだったね」

 

「えへへ…で、今は仕事の合間だよね♪」

 

「………周子ちゃんの撮影が終わるまで、ね。それ以降は今日はダメ」

 

「りょーかい!!」

 

他人から見ると俺が絶対責められるからねぇ…楽しそうなら良い、と割り切りたいけどやってることがやってる事だし…

 

…まぁ、好奇心旺盛って事でどうにか思っとこうかなぁ?…なんか偉そうだね、俺。完全に言う事聞いてるだけの男なのに…

 

 

 

 

その後、戻ってきた周子ちゃんにかなり驚かれました。匂い嗅ぐのは分かるけど(分かるんだね)それにしても近いらしい。知ってた。

 

周子ちゃんともLINE交換しました。送り迎えして、今日のお勤めは終了!…今日だけで何回嗅がれたか、なんて数えたら変態みたくなるからやめておこう、っと。

 

 

 




デレステのフレンドなってくれる方とかいませんかね(´・ω・)最近始めたばかりで弱いですけど、後無課金ですけど…なってくれる方は466880702まで…またはID送ってくれたりすれば…コメント付きで申請してくれたら上限にならない限り承認させていただきます。なってくれたら…嬉しいなぁって…ちなみに夏周子を使ってます。

今日で投稿し始めてから10日目です、評価を見たり感想を見ながら一喜一憂してます。閲覧してくださっている方、本当にありがとうございます!
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