設定とかガバガバです。
皆んな〜〜艦隊のアイドル那珂ちゃんだよーー!
今日はプロデューサー(提督)から大切なお話があるんだってー。キャー(≧∀≦)
でもでも、那珂ちゃんはみんなのアイドルだから気軽に付き合ったりはできないからねー。そう簡単に付き合えたりはしないんだぞー。
って、そんな訳ないか。提督さん忙しいもんね……。
あっ、提督さんが丁度来たみたい。
なんのお話かな〜。
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ここは、とある鎮守府と呼ばれる施設の一室。机を挟んで向かいあっているのは特徴的な服を着た少女と白い軍服に身を包んだ男性。
提督と呼ばれる職業の男性は、顔の前で手を組みサングラスと髭が似合いそうなポーズで口を開いた。
「
川内型三番艦 軽巡洋艦 那珂
本日を持って貴艦を解体とする。今後の処置は追って通達とする。先ずは工廠に向かってくれ給え。これまでの働きに感謝と敬意を示す。以上だ。」
提督は重い声で伝えると目を隠すように帽子を目深にかぶり、山積みの書類に向き合い始めた。
話は終わったとばかりに。
一方で、上司からの通達を受けた少女は固まっていた。
「えっ…?嘘……私……?」
混乱しつつも長い付き合いで、一度集中して書類に向き合うと取りついで貰えないことを思い出し、何かを言おうとして開いた口を閉じる。
何故?戦績の低下?性能が低いから?大本営の通達?と、疑問が湧きだして止まらないが命令に従うために部屋を出て行く身体に文句を抱きつつも足は止まらない。
「嫌だなぁ…。川内ちゃんと神通ちゃんとも、もう会えないのかなぁ。あはは…那珂ちゃんの卒業ライブ……せめて皆んなに聞いて欲しかったなぁ……。」
親しい人物達の笑顔を思い出しながら、広い敷地内を進む。目頭が熱くなる度に、自分に課した使命をアイドルとしての矜持でひたすらに歩き続ける。
平時であれば出撃、遠征組の入れ替わりを除いても訓練やら休暇の予定の艦娘達とすれ違う敷地内は、まるで仕組まれたかのようにだれも居らず、建物内は締め切られている。
提督の言葉に、物理的に強制力はない。
たとえ、艦娘が造られた存在であろうとも、九十九神の様な霊的な繋がりがあろうとも、妖精さんの力であろうとも、生まれた意識というものは、一つとして生じている為の力がある。洗脳紛いのことを除けば、提督が言霊を発している訳でも無しに、無意識的に身体を動かせられる命令権など持ってはいない。
が、しかし自分は艦娘である。かつて戦い抜いた誇りがある。軍としてではなく、己の意思で命令に従う。
それが、自らを終わらせる為の命令であったとしても。
そして、遂に工廠に辿り着いてその重い扉を開き…………
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気がついたら艦娘になっていた。
何を言ってるのか自分でも分からないが、何故か那珂ちゃんになっていた。ん?艦これがゲームって事自体は対した問題ではないよ。実際、夢落ちだったらいーなーとか思う暇もなく出撃、遠征、演習、アイドルとしての活動、レッスン、etc……。ツッコム暇も無かったねー。妖精さん。
((ネー))
ちなみに、艤装の使い方とかは妖精さんが教えてくれた。他の艦娘はそこまでハッキリとした声や意思疎通は出来ないらしく、まるで提督としての素質を備えているようだと一時期騒がれてしまったりもした。
私(一人称は固定したよー。キャハッ☆)の記憶もなんかもやーとしてて、気にならないような、気にする事自体が少なくなるような感覚があるようなないような気もしたけど、日々の忙しさに対する充実感はまるで本当の((シャチク!!!))違うよ!?社畜じゃないよ!皆んなのアイドルだもん!
那珂ちゃんの記憶みたいなものも流れ込んできて、海に出ると戦意は常に満タンなので((レギュラーマンタンデ))敵に物怖じすることは無い。そして、私はガソリンじゃ無理かなー。
そんなこんなで、頑張ってきた。ブラックな元提督の秘書艦も罵倒を浴びせられながらもやったし(今の提督は厳ついけどホワイト)、鎮守府の管理や掃除も人数が増えてからも進んで行った。目の前で沈まれてしまう恐怖を味わいたくない一心で、常にライト(探照灯)を携帯して、主砲にマイクも取り付けて貰った。
タゲは常にもらっていたから猛攻で常に泣きそうだったけど、避けたり相殺しているうちに、私は楽しくなってきた。
ーー何故なら私は、アイドルだから☆
お客さんにゴミを投げられてもそれを交わしながら歌い続けるプロ意識。それを目指しています。((アナタツカレテルノヨ))
MVPを取り、海域を解放。遠征にも行き、演習や路上ライブで人々に勇気を与え、仲間の命と共に心を救い、やがては国を、海を助けたい。
とか、建前を並べてきたけどさ。
無理する理由とか一つだけだよ………。
だって那珂ちゃんだよ?解体されちゃうじゃん……
((カーン カーン カーン))
元々の意識は混ざってて曖昧でも、コレだけは確実に言える。母港がいっぱいになった時、デイリー任務で、ドロップで、一番ハンマーの音を響かせているのは一体、どこのどいつだい?
私(那珂)だよ!!!ヽ(;▽;)ノ
だから、印象悪いと即解体みたいなブラックな元提督には、ご退場頂いたんだけれどもね。正直、今の提督はそこまででもないし、良い方の人ってのは分かるんだけど、元提督としての経験から言うと、ふとした拍子に……なんてこともありえるんだよねー。昔の経験がまだあるし、那珂ちゃんすごく怖い。教導中の神通ちゃんくらい怖いかなー。
何故なら、ロック機能が無いから。
それが開発されるまで、私に余裕なんてない!
那珂ちゃんは負けないぞーー!!!
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っと、回想終わり!決意新たにしてから一年くらい経ったよ。
我ながら、クリスマス衣装のライブ姿には惚れ惚れしたなー。
工廠来たけど、誰もいないよー?妖精さん、どうしたらいい?
那珂ちゃんもうお休みみたいだからさ、少し休もうかなー。ちょっと、スケジュールがハードすぎだったと思うから、皆んなも気をつけてね。
と、そこまで考えて私は思う。
ーーそう言えば、解体風景って知らないな。
プレス機とかだったらどこの◯ノクマだよっ!って突っ込みたかったんだけど。
((コッチ))
妖精さんに導かれて、奥へと進む。
良い加減、シリアスムードも飽きたし、私らしく笑顔で逝こう!
そう決意して奥の扉をくぐる。
昼間なのに真っ暗で、少し気後れしつつも、笑顔だけは絶やさずに。
暗い部屋………マフィアみたいな感じかな…
そんなことをふと考えた耳元に、
パァン!
という音が後ろから響き、その音の鳴った瞬間に光が照らされ
''ドッキリ大成功 いつもありがとう''
そんな垂れ幕と、すし詰めになった艦娘達がいた。
後ろから来た提督は、クラッカーを構えていた。
((ヒッカカッター))
ーーー後日談的に言えば、ロック機能みたいなものは妖精さんと提督さんの承認で目に見える形とかでは無かったらしい。
悪い冗談すぎたけど、私がちょっと働き過ぎてて強引にでも休暇を取らせるために、皆んなで仕組んでたみたい。
よく考えてみれば、最古座だし、練度maxで改修済みなのに気軽に解体とかしないかー。
提督が書類とパソコンに似た端末での操作が基本だったのも拍車をかけてたよね。
つまりは。那珂ちゃんはどうやら助かった。
ああ、良かった…ほんと…もうこれで安心だよ〜。
'コンコンッ'.
「那珂ちゃん!居ますか?大変なんです!」
あ、大淀さん。どしたのー?
「提督が離れている間に派遣された方が、経歴を偽った知識もほぼ無い素人らしくて、デイリー任務に手をつけ始めてしまって!それで!」
那珂ちゃん…今度はマジでピンチかも…?
那珂ちゃんの明日はどっちだ!!
〜〜〜相対する敵は騒音とうっとおしさで常にタゲを集中し続けたそうです。私(明石)や夕張さんは止めました。それでも彼女は聞く耳を持たず、そして、元提督は面白がって……
那珂ちゃんは、今でも装備を変えてくれないんです。艦娘のためだけでなく、自分がアイドルであるために…そんな事ばかりです。私達に話してくれるのは、そんな優しい言葉だけ…。
〜〜〜〜提出された青葉の取材より抜粋〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜
殴られても撃たれても笑顔を絶やしたら駄目だ。
(処分される)
誰よりも強くなければいけない。
(価値を示し続けなければ)
弱気など微塵も感じさせてはならない。
(何故なら私は皆んなのアイドルだから)
大丈夫。私は大丈夫。笑顔は完璧。ミスは許されない。
キャハ☆那珂ちゃん今日も可愛い。
〜〜〜〜社畜時代の吐露日記より抜粋〜〜〜〜
那珂ちゃん(が解体から逃れるための)奮闘記。
ちなみに、解体は艤装降ろして人並みに。
那珂ちゃんがそれを知らないのは多分妖精さんのせい。