やはり僕の執事生活は間違っていなかった   作:Athens

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ストックもなにもないのでこれを投稿したら書き溜めて10月頃に投下します。
こんなのを書くよという予告じみたものです。
では、どうぞ!


クリスマス・イブ僕は運命に出会う 英語で言うとディスティニー

12月24日

 

僕の名前は綾崎ハヤテ。

両親からクリスマス・イブに1億5千万の借金をプレゼントされて、ヤクザに追われている普通の高校1年生だ。ちなみに所持金は12円。今は夜の公園で隠れている。

 

(僕みたいな人間が、てっとり早く1億5千万作るにはそれこそ強盗か身代金目的の誘拐くらい・・・ こうなりゃもう悪い人間になるか!?)

(あんな親やヤクザに追われているんだ・・・ 多少の悪事は許されて当然!! 強盗だろうが誘拐だろうが自分が助かるためなら!!)

(結局、世の中はズルい奴が勝つんだよ!! 真面目にがんばったって手に入るものなんか何もないんだ!!)

 

(幸い、いかにもお金持ちそうな美人スタイルのいいお嬢様っぽい人がいるし!! これはもう、キリストからの啓示!! そうだハヤテ!!やるんだハヤテ!! キリストの教えはきっと、「死にたくないなら悪魔になれ!!」って)

 

そう僕が決心したとき・・・

 

「ね~、ね~君可愛いね~ せっかくのクリスマス・イブに一人なんて、どうせなら俺たちとどっか楽しい所に____」

 

チャラそうな男たちが現れて、僕は慌てて飛び出した

 

「人の獲物に手を出すなぁ!!」  ドガッ!!

 

僕の拳が男たちに突き刺さる

 

「キリストの降誕記念前日にナンパなんて!! お前らどこの宗派だ!! 帰る家がある人はとっと家に帰れ!!」 ふしゃー!!(威嚇)

 

「ううっ 何すんだよ・・・」

 

「もう、行こうぜ。」

 

男たちは去って行った

 

「あ、ありがとう・・・ よくわかんないけど助かったよ。」 ニコッ

 

(綺麗だな・・・っていかんいかん。なに感謝されて笑顔に見惚れているんだ。今からこの人を誘拐してたっぷり身代金をいただくんだ!! 甘い顔なんてしてる場合じゃ____)

 

その時冷たい風が吹いて彼女が震える

 

「・・・?寒そうだね・・」

 

「ん?ああ・・ちょっとね・・・ 色々あってパーティ飛び出してきちゃったんだ。それでコートを忘れてきちゃって。」

 

(はっ!!それがどうした!!それはあれか?同情を引いているのか!?だが残念だったな!!僕の心はすでに氷のように凍てついて_____)

 

「へくちゅんっ!」

 

(・・・・・・)

 

バサッ

 

見かねた僕はつい着ていたコートを彼女にかけてしまう

 

「女の子が体を冷やすのはよくないから、着ていてください。」

 

(甘いよ!!甘いよハヤテ!!こんなんじゃ立派な犯罪者になれねーよ!!)

 

「安っぽいコートね。」

 

(なんっ!?)

 

「作りは荒いし生地は重い。サイズはちょっと大きいくらいだけど、ちょうどいいか。」

 

(これだからお金持ちは!!コートかけたの間違いだったか!?)

 

「でも、温かい。気に入ったわ。」

 

(へっ・・・?)

 

「助けてもらってばかりで悪いし、何かお礼しないとね。ん~、そうだ!お姉さんとキスとか?」

 

(なっ、いきなり何言ってるんだこの人は!)///

 

「あ、顔赤くしちゃって~ 可愛い~ うりうり~」

 

そういって彼女は僕の頬をつつく

 

「ま、さすがにキスは冗談だけど、お礼をしたいのは本当よ。何でもいいわよ、何がいい?」自販機の前へ

 

「なんでも?」

(くっ・・・さっきはなんか揶揄われたけどこれはチャンスだ。助けたお礼に身代金を要求する人質になってもらおう。まだ顔が火照ってる気がするが・・・)

 

「うん、じゃあ単刀直入に言うよ。」

 

「うん、うん」

 

「僕と・・・付き合ってくれないかな?」

 

「へ?」

 

聞こえなかったのかな?

 

「僕は・・・君が欲しいんだ(人質として)。」キメ顔

 

その時僕は気づかなかった。その微妙な言い回しが後に僕たちの関係を決定的にややこしくしたということを・・・

 

「や、やだなぁ。な、何を言ってるの急に/// イブの夜だからってそんな告白・・・あ、さっきのキスのこと本気にしちゃった?さっきのは揶揄っただけで・・・自分が何を言ってるのかわかってるの?」///

 

「わかってるさ!!だがこっちだって本気だ!!」

 

「で、でも・・・!」

 

ドンっ! 彼女は自販機を背に、そして僕は彼女の後ろにある自販機に手を付き、逃げられないようにした

 

「こんな事、冗談じゃ言わない。」

 

さらに吐息のかかる距離まで僕は詰め寄った

 

「命がけさ。一目見た瞬間から君を、君をさらうことを決めていた(人質として)。」

 

緊迫した空気が漂う

 

「わ、わかったわよ・・・その代わり色々と条件を満たしてからね。」

 

「え?あ、うん。わかったよ。(条件?何の事?)。じゃあ、ケータイは・・・今は持ってないか。なら、君の家の電話番号教えてくれる?」

 

「え、でもそれはちょっと早い気がするんだけど・・・」

 

「でも、善は急げって言うし・・・」

 

まあ、誘拐は善じゃないけどね

 

「むっ・・・それもそうね。わかったわ。えっと、番号は・・・」

 

「ありがとう!では、すぐに戻ってくるから、ちょっとここで待ってて!!」

 

「あっ、うん。わかったわ。」

 

(くくく、こうもあっさり人質を手に入れてしまうとは!我ながら恐ろしい悪だぜ!!)

 

そして僕は急いで公衆電話があるところまで走った ケータイ? そんな高価なもの僕が持ってるわけないじゃないですか

 

ポロ・・・

 

このとき僕は何かを落としたが急いでいて気づかなかった

 

「ん?これは・・・?ハヤテ・・・?」

 

 

 

 

 

公衆電話の前

 

(ようやく公衆電話を見つけた。最近減っていってるしなぁ。ケータイ持ってない僕には生きにくい世の中だ。)

 

「さーて、それでは脅迫電話でもかけて身代金でも要求するか。」トゥルルルルル トゥルルルルル

 

(くくく、泣いても笑っても、いや笑いはしないけど。とりあえずもう誰も僕を止められないぜ。)

 

ガチャ

「はい、もしもし?」

 

「あ、もしもし綾崎ですけど____」

 

(名乗ってどうする-----!!)

 

「もしもし?綾崎・・・?もしもし?」

 

ガシャンッ!

 

(終わった-----!!!僕の完璧な計画が始まる前から終わった-----!!!)

 

(結局僕には華麗な怪盗のような犯罪テクニックはなかったいうことか。)

 

(最初から所持金12円で完全犯罪なんて無理だったんだよ・・・ そもそもどうやって受け取る気だったんだよ。ケータイもなしじゃ連絡も取れないじゃん。)

 

(大体身代金が1億5千万ってまずありえないだろ!?普通、家にそんな大金あるか!?1億5千万って重さ15kgもあるんだぞ!)

 

耳を澄ませば風の隙間からジングル・ベルが聞こえる

 

(死のう)

 

そう僕が決断した時・・・

 

「そんな今にも死にそうな顔でいるのやめてくれないかしら。」

 

「ん?」

 

声がする方を振り向くとそこには中学生くらいの綺麗な女の子がいた

 

「そんな顔を見ているこちらが嫌な気分になるからすぐにやめなさい。あと私の姉さん見なかった?私に似て綺麗な人なんだけど。」

 

「むっ、いきなりなんですか。死にそうな顔をしているのもそれなりに理由があるんですよ。ちなみに君のお姉さんなんて知りませんよ。それより今まで僕に何があったか語って____」

 

「誰かーーーーー!!!」

 

ちょっと失礼な女の子に僕が今までの人生を語ろうとした時、悲鳴が聞こえた 声がする方を振り向くと

 

「ぐっ!何すんのよ!離しなさい!」

 

「うるせぇ!」

 

そこにはさっきのお姉さんが攫われようとしていた

 

「っ姉さん!?」

 

「姉さん!?」

 

「ちっ!大人しくしろ!」ドンッ!

 

「キャッ!」

 

バタン!ブロロロロロ・・・

 

というか車で攫われた

 

「っ!追いかけないと!」

 

彼女が自転車で追いかけようとしている それを見た僕は

 

(く・・・なるほど神様。これはそういう試練なのか。誘拐なんて企てた償いを今しろってことなんだな!だったらいいぜ!やってやる!!)

 

「貸してっ!」

 

彼女から奪うようにして自転車を借りた

 

「君は早く警察に電話して!」

 

「ちょっと何するのあなた! 返しなさい!急がないと姉さんがっ!」

 

「ご心配なく。僕が必ず追いついてあの人を助けて見せます。」

 

「で、でも、相手は車よ追いつけるわ____」

 

彼女は自身が自転車で追いかけようとしていたのを棚に上げてそう言った だが・・・

 

ゴッ!

 

「けがないって・・・え?」

 

僕は自転車を猛スピードを出していく 車より早い速度で

 

説明しましょう。僕の両親はクズだ。お金は全部ギャンブルで使い果たし1円も返ってこない。そんな両親のもとで育った僕は幼いころから生活をするためにバイトしていた。そのおかげで体力はついたしさらに様々な技術を身に着けているのです。

 

(そして一番最近していたバイトは自転車便!そんな僕が車程度に遅れをとるわけがない!)

 

「見えた!」

 

彼女を攫った車はすぐに発見できた

 

ゴッ!

 

僕はさらにスピードを上げ そして自転車で跳んだ

 

「なにぃ!?」

 

誘拐犯が叫ぶ

 

ガッ!ズザザザ!キッ!

 

僕は車の頭上を跳んで少し前で止まった

 

「おい、この悪党ども!! 大人しくその人をかえ____」

 

ドガッ!

 

そして撥ねられた

 

「あ、兄貴!」

 

「っせぇ!いきなり前に出てきた奴が悪いんだよ!!」

 

誘拐犯がまた叫ぶ

 

「ちょっと、あんた達!よくもハヤテ君を!」

 

綺麗な人も叫ぶ というか何で僕の名前を・・・?

 

(あ、これは死んだな。やっぱ誘拐とかしようとしたのがマズかったのかな?そうだよな、これは罰だよな。ま、じゃあしょうがないやどうせやり残したことも・・・)

 

生きるのを諦めた時、両親の顔が浮かんできた 何か言っている

 

(ハヤテの生命保険のおかげで借金が返せたな!)

 

(これでまた、思う存分博打が打てるわね~)

 

僕は思い出した 両親のクズっぷりを

 

(やり残したことあるなぁ!あいつらにお金を渡してやるもんか!)

 

クルクルクル ダンッ!

 

僕は数回空中で回り 車のボンネットの上に降り立った

 

「あ~、悪いんだけど。その人を僕に返してくれる?」

 

僕は血塗れの手でフロントガラスに手をつけて言ったふ

 

「「は、はい」」

 

 

 

_____________________________________

 

 

 

 

しばらくすると警察もやってきた

 

そして、綺麗な人が僕のところに向かってきた

 

「ねぇ!その傷・・・!!」

 

「あ・・・ 良かった無事だった?」

 

「う、うん私はね。」

 

「あなたが無事で本当によかった。」

 

「また、お礼しなきゃだね。」

 

「だったら・・・今度は僕の・・・新しい仕事でも見つけて・・・」ふらっ

 

(あれ、おかしいな。意識が・・・)

 

「え!ちょ、ちょっと!」

 

僕の意識はそこで途絶えた

 

 

_____________________________________

 

 

 

 

 

陽乃side

 

「え!ちょ、ちょっと!」

 

私は慌てて彼に駆け寄った

 

「陽乃お嬢様」

 

「っ!都築。びっくりさせないでよ。まあちょうどいいわ。この人の応急手当を頼んだわよ。あと、私のケータイを。」

 

「わかりました。」

 

「うん、よろしくね。私はケータイで応援呼ぶから」プルルル

 

「もしもし、私。至急医療班を手配して。場所はわかるわよね、1分以内よ。」

 

私は強く言いつけた

 

「陽乃お嬢様。応急手当は終わりました。とりあえず見た目ほどひどいケガではないようです。」

 

「それはよかったわ。ありがとう。」

 

「ところで先程から気になっていたのですが。そのみすぼらしいコートはいったい?」

 

「ん?まあ、確かに安物だけど。せっかく命の恩人がくれたコートよ。大事に着ないと罰があたるわ。」

 

「では、そのコートは彼の・・・?」

 

「ん?まあそうよ。」

 

私はそっとコートを撫でる

 

(そうよ。命の恩人のコートだからよ。彼のだからとかじゃないわよ。)

 

私は自分に言い聞かせるようにそう呟いた

 

「おい、君たち!そのケガ人はこちらに運ぶから少しどいておいてくれ!」

 

どうやら救急隊員もきていたようね でも、あいにくだけどその必要はないわよ

 

「必要ないわ。もう、間に合っているわ。」

 

バラバラバラバラ そこにヘリコプターがやってきた 雪ノ下家の家紋が入ったヘリコプターが

 

「そういえば、私の専属の執事まだ正式に決まっていなかったわね、都築。」

 

「そうでございますね。まさか彼を?」

 

「そうよ私の専属の執事にするわ」

 

「なりません。そのようなどこの誰とも知らぬものを・・・」

 

「何?私に文句でもあるの?」

 

「いえ、そういうわけでは・・・」

 

「ならいいじゃない。それに気を失う前にあんなこと言ってたんだし、ちょうどいいでしょ。」

 

「あんなこと?」

 

(だったら・・・今度は僕の・・・新しい仕事でも見つけて・・・)

 

「ふふっ、何でもないわ。さ、帰りましょ。」

 

「?わかりました。」

 

都築は不思議そうにこちらを見ていたが気にしないでいた

 

「それにしても陽乃お嬢様。こんなことがあったのにずいぶんとご機嫌ですね。」

 

「ん?そう?」

 

「ええ、大変楽しそうな昔の陽乃お嬢様のお顔です。」

 

どうやら私は相当嬉しいようだ うっかり自分がいつも着けてる仮面が外れるくらいには

 

(私は自分思ってる以上に彼に会えたことが嬉しいと思ってるんだ。ふふっ、これからの人生は楽しくなりそうね。)

 

そして私はヘリコプターに乗って家に帰った

 

¥156.804.000_

 

そう書かれた借用書を手にして____

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、お楽しみいただけましたか?お楽しみいただけたら幸いです。
私は読み返してみると何か変な感じがしました(笑)本当はこんなことは言ってはいけないと思いますが・・・
さて、次はハヤテが目を覚ましてからのお話です。前書き通りに10月になるかと思われます。では、これにて失礼します。

誤字・脱字・誤用があれば是非お知らせください。
辛口批評は甘んじて受けますが悪口のみは傷つくのでおかしい点等々はご指摘ください。悪い点、改善点もです。
趣味程度で書いているので叩かれても頑張ります。
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