7月7日
千葉の某ショッピングモール
ハヤテside
本日は千葉の某ショッピングモールに訪れています
理由はもちろん陽乃様の誕生日プレゼントを購入しに来たのです!
本当はもっと早く準備をしておかなければならなかったんですけど、執事業でいろいろ忙しく、そうこうしているうちに当日に・・・
幸い、プレゼントの目星はつけています
ちなみに陽乃様は御実家で開催されている誕生日パーティーに行っています
何故か朝から陽乃様はこちらをチラチラと見ていました プレゼントを期待していたのでしょうか
申し訳ございません もっと早く準備しておければよかったです
パーティにはそれなりに有名な方たちも来られるようで、私も同行したかったのですが執事になってまだ日が浅いという事で都築さんから止められました その代わり今日は都築さんが陽乃様の執事をなさっています
「さて、早くプレゼントを買って陽乃様の誕生日パーティーの準備をしますか」
御実家のパーティーには負けるかもしれませんが陽乃様を祝いたい気持ちは負けないつもりです!
必ずや陽乃様が喜ぶパーティーを開催させてみせます!
「お、あれも買っていきますか」
__________
陽乃side
「はあ・・・」
「どうかされましたか?陽乃さん?」
「いえ、少し疲れただけで・・・」
「それは大変だ。よろしければ、僕が休憩室まで付き添いましょうか?」
「いや、僕が」
「いえ、せっかくの誕生日パーティーですので」
というか貴方たちのせいで疲れているんですけど
7月7日、七夕でもある今日は私の誕生日だ
そして、毎年恒例の雪ノ下陽乃へお近づきパーティーでもある
まだまだ小さな男の子から40代目前のおじさんまで私に近づいて、あわよくば、と考えている人ばかりだ
それだけ雪ノ下の家は魅力的なのだろう あとおじさんたちの視線が気持ち悪い
昔お母さんに身内だけのパーティーにして欲しいと言っても話を聞かずに私のためだと言ってきた
あの人は昔から自分が正しいと思ったことはみんなが正しいと思っていると考えている人だ
その時から何を言っても無駄なことに気づいた
(はあー、家に戻ってハヤテに会いたい。都築が余計なこと言うから・・・)
ハヤテならもう立派な執事なのに・・・
(そういえば、クリスマスイヴもこんなパーティーが嫌で抜けて出したんだよね。おかげでハヤテに会えたし)
そう考えるとサンタさんのプレゼントがハヤテだったのかもしれない
(今頃何してるかな?ハヤテは私にプレゼントくれるのかな)
日に日にハヤテのことを考える時間が多くなっている気がする
(会いたいな・・・)
「あの、陽乃さん?」
「あ、すみません。なんでしたっけ」
いけない、ハヤテのことで頭がいっぱいだった
「いえ、それよりもやはり具合が悪いのでは?我慢しないで休憩室に・・・」
そう言いながら男は私の手を取ろうとする
というか貴方は誰?さっきまでいなかったでしょ
「はーい、ストップ!女の子に気軽に触れたらあかんで!」
「咲夜ちゃん!」
「こっからは女の子同士の話やから男共はどっか行き。あんまりしつこいと嫌われるで」
咲夜ちゃんが言うと私の周りから咲夜ちゃん以外いなくなった
「まずは誕生日おめでとう!陽姉さん!」
「ありがとう!」
彼女は愛沢咲夜 雪乃ちゃんの数少ない友達の一人で弟、妹が多くお姉ちゃん気質な女の子だ
「せっかくの陽姉さんの誕生日やから祝いに来たで!雪乃の顔も見たかったしな」
「そうなんだ!あれ?伊澄ちゃんは一緒じゃないの?」
「途中まで一緒やったんやけど、急にいなくなってな」
「また迷子?」
「そうなんや。さっき電話したら北海道いるんやって」
「相変わらずだね・・・」
今話題に上がってるのは鷺ノ宮伊澄 同じく雪乃ちゃんの数少ない友達の一人 ただいつも迷子になる不思議ちゃんだ
「それにしても珍しいな。陽姉さんが男共に囲まれてスキ見せるなんて」
「ちょっとね・・・」
「噂の執事のことでも考えてたん?」
「そ、そんなことっ!」///
「あら、あの陽姉さんがここまで動揺するなんて。これは一度くらい会ってみたいもんや。今日はおらんの?」
「動揺してないし、いないわよ!っていうかどこでハヤテのことを」
「あーそれ?雪乃から聞いたねん。なんかいつも陽姉さんから助けてくれる優しい陽姉さんの執事がいるって」
「雪乃ちゃん・・・」
そんなに姉妹のスキンシップが嫌なのか
「陽姉さんの弱点を知ってる人は多い方がええからって」
「雪乃ちゃん!?」
ちょっと腹黒い
今日ならいるだろうと思い慌てて雪乃ちゃんを探そうとする
「ちなみに雪乃は陽姉さんの誕生日プレゼントを都築さんに渡してどっか行ったで」
「・・・」
次会ったら構い倒してやる
__________
「では本日の陽乃の誕生日パーティはこれまでとします。わざわざ陽乃のために多くの方にお集まりいただきありがとうございました」
私はお母さんの隣でお辞儀する
これでパーティも終わりだ
あれからは咲夜ちゃんや他の女の子とか大分遅れてやってきた伊澄ちゃんと話しながら過ごせた
おかげで男たちは近づいて来なかった
(さてと、早く家に戻ろ)
「陽乃」
「お母さん」
「少し話があります。あとで部屋に来なさい。なに、すぐに終わる話です」
「はい」
まだ、ハヤテには会えなさそうだ
___________
ハヤテside
「さて、そろそろ陽乃様も帰ってくるかな?」
部屋の準備もとうに済み、料理も冷めないように準備してあります
そして、玄関に向かう
「ただいまー」
何となく声に元気がありませんが予想通り帰って来られた
「おかえりなさいませ、陽乃様」
「うん、お出迎えあり、が、とう?」
これはどうやら成功のようですね
「その格好どうしたの?」
「どうです?似合いますか?」
今僕は平安時代の人が着ていたような着物を着ている
「七夕だからなのかこんな服まで売ってたんですよ。少し現代風ですが、なかなかいいものですよ」
そう、ショッピングモールで見かけたのはこの服だったのです
ただ、パーティを開くのも面白味がなかったので、買ってみたのです
「うん、なかなか似合ってるよ。カッコいい!」
「あはは、カッコいいって言われると少し気恥ずかしいですね」///
「でもなんでまた?」
「それはまた後で。まずは着いてきてください」
陽乃様をダイニングまで連れて行きます
「では、どうぞお入りください」
「うん」
ガチャッ
「わぁ・・・」
どうやら、喜んでもらえたようです
「これ、ハヤテが準備してくれの?」
「はい、そうです」
ダイニングは僕の手によりあまり派手すぎないように飾り付けをしてあり、テーブルにはビーフシチューなど洋食の料理が並べられてあります
「僕からの誕生日プレゼントです。そして、今日は七夕でもあります、なのでこの服を着てあるのです」
「なるほどね」
「はい。そして、この服は男女セットなので陽乃様の分も用意してあります。お召しになりますか?」
「うん、着たい!」
「ではこれを」
「ありがとう」
「着付けのお手伝いは必要ですか?」
「大丈夫だよ。それじゃあ、着てくるね」
そして待つこと数分
「じゃーん、どう?似合う?」
「・・・」
「どうしたの?」
「あ、いえ、少し見惚れていました」///
薄いピンクの着物を着ている陽乃様 なんとなく織姫さまっぽい気もする
「ふふっ、そこまで似合ってるってことね」
「はい、とてもお綺麗ですよ」
「ありがとう」ニコッ
ハニカんだ陽乃様はとても綺麗で可愛らしかった
そして、お互い何故か目を離せないでいた
・・・・・・・・・・
「「はっ!」」
「で、ではどうぞお座りください」///
「う、うん」///
何ともいえない空気が流れてしまった///
気を取り直す・・・ よし!
「改めて、17歳のお誕生日おめでとうございます!」
「ありがと!」
「今日はいつもより時間をかけることもできたので、いつも以上においしい料理ができました。僕の自信作です!満足していただけると幸いです」
「うん、期待してるよ!」
「はい!ではまずはこちらの・・・」
__________
「ふー、おいしかった」
「満足していただけてなによりです」
二人きりでの夕食はいつもより雰囲気が違いましたが料理は満足いただけたようです
「陽乃様、少しよろしいですか?」
「なに?」
「実は・・・」
僕は用意していた短冊とペンを取り出します
「今日は七夕でもあります。ですので、願い事を書いてみませんか?」
「願い事、ね・・・」
「陽乃様?」
何だか少し様子がおかしいですね・・・
「ううん、何でもないわ。それで書くのは良いけどどこに飾るの?うちに笹はないわよ」
「笹は小さいですけど今日買ってきたものがあります。庭にありますので書いたら行きましょう」
「そう。それにしても願い事ねー。ハヤテは何にするの?」
「僕ですか?そうですね僕はやはり借金を返しきることですかね」
借金執事なんて言われたくないし、綺麗な身のまま陽乃様に仕えたい
「そっか。借金を返したらどうするの?」
「そうですねー。多分ずっと陽乃様の執事を続けていると思います。迷惑かも知れませんが死ぬまで一緒にいますよ」
「一生?」
「はい。陽乃様がいなくなってしまうその時まで、僕が一生守り続けて見せます」
「絶対?」
「はい、絶対にです」
「何があっても?」
「もちろん」
「私が世界の敵になっても?」
「それは敵になる前に止めます。ていうか世界の敵になってもなんてどこかの曲にでも影響されたんですか?」
ありがちな歌詞です そういえば何をやって世界の敵になったんでしょうね どこぞの皇帝にでもなったんでしょうか
「ちょっとね」
「そうですか。まあ、なにはともあれ僕は陽乃様の味方ですし、陽乃様のために行動しますよ」
「そう・・・」
「ええ、そうです」
「なら、ずっと一緒にいてね」
「はい」
最期までお仕えいたします、陽乃様
「じゃ、短冊に願い事書いて吊るしに行きましょうか」
「はい」
そして僕たちは短冊に願いを書き笹に吊るしました
「そういえば、陽乃様はなんて書いたんですか?」
「それは乙女の秘密。なので、ハヤテは短冊は見ないように」
「わかりました、陽乃様」
僕には言わせておいて自分では言わないあたり陽乃様らしい 間違っても見ないようにしないと
見たら何されるかわかったものじゃない
(あっ、そういえばまだ)
僕はポケットの中身の物を思い出した
「陽乃様」
「どうしたの?」
「どうぞ、開けてみてください。僕からの本日最後の誕生日プレゼントです」
陽乃様に渡したケースには・・・
「わあ、可愛いネックレスだ」
シルバーのハートを二つ繋げたネックレスが入ってあります
「つけてもらっていい?」
「もちろん」
僕は後ろにまわり陽乃様にネックレスをつける
「どうかな?」
「はい、とてもお似合いですよ」
「ありがと!」
「実はそのネックレスはお守りみたいなものなんです」
「そうなの?」
「ええ、僕もいつも陽乃様の傍にいるわけではございません。ですので代わりにということです」
「これがハヤテの代わりか」
そう言って陽乃様はネックレスを眺めていました
「そうです。特に僕を“置いて”ご実家に行くときに」
「っ!?」
「何かご両親と会わせられない事情でもあるんでしょう」
「それ、は・・・」
そう、未だに陽乃様のご両親には会ったことがない ご実家にたまに同行した時だっていつも留守だ
「いえ、それは構いません。陽乃様なりの理由があるのでしょう。ですが、ご実家から戻られた時はいつも陽乃様は疲れておられます」
「そう、隠せてなかったんだ」
「ええ、バレバレです。なのでせめてものお力添えということで、このネックレスです」
僕は行けない でも何か力になることをしたっかった
「つまり、この二つのハートは」
「はい、いつでも心は共にあり、繋がっている、ということです」
「いつも、か。ありがとう、ハヤテ。大事にするし、実家行くときは必ず付けていくわ」
「はい、是非そうしてください」
よかった 少しは陽乃様の力になれたようだ
「さて、これにて綾崎ハヤテの陽乃様への誕生日パーティは終了です。ご満足いただけましたか?」
「もちろん!今までで最高の誕生日だったよ」
本日の誕生日パーティは無事、成功に終わりました
__________
おまけ
陽乃side
「ハヤテ、ポッキーゲームしよ!もちろん負けたら罰ゲーム!」
言ってポッキーを加え ポッキーを上下に揺らす
今日は11月11日 ポッキーの日だ
だからポッキーゲームでハヤテを揶揄うことにした
ハヤテはいつも反応が面白くて可愛いからつい揶揄ってしまう
今日もきっと顔を赤くして慌てるだろう
「ええ、いいですよ」
あれ? 反応がいつもと違う
「では、いきますね」
サクッ
え?
サクッ、サクッ
ハヤテは何でもないような顔をして食べ進めてくる
(やば!私も食べないと)
私も慌てて食べ進める
サクッ、サクッ
サクッ、サクッ
(ハヤテの顔が段々近くなっていく。あ、ハヤテって結構まつげ長いなあ。目も綺麗だし)
何だかポーっとしてきた
(あれ?そういえばこれってどっちかが止めないとぶつかるんじゃ・・・)
考えてるうちにもうハヤテはすぐそこだ
(あ、ヤバイ、もうぶつかる。これじゃこのままキ・・・
チュン、チュン
「・・・」
(私はなんて夢を・・・)///
これが私が17歳になって初めて見た夢になった
すいません 間が開いてしまいました ハヤテの誕生日に投下したかった・・・
全てはプレゼンのせいです
誕生日編だからもうすこし凝ることができれば・・・筆者の力不足orz
二人のイチャイチャ誕生日パーティは各自で妄想してください
次は何とか来週に投下したいです
最後に
誤字・脱字・誤用があれば是非お知らせください。
辛口批評は甘んじて受けますが悪口のみは傷つくのでおかしい点等々はご指摘ください。悪い点、改善点も受け付けています。