22話
木場の様子が2日前からおかしい、何というかピリピリしてる。知り合ってまだ1月くらいしか立っていないが普段と違って話しかけても何かに取り憑かれたかのように顔を強張らせていて聞こえていないようだ。
「一誠、お前なら何があったかわかるか?同じオカルト部だろ」
「ああ、実はな……」
俺は一誠から2日ほど前旧校舎の清掃のため代わりに一誠の家で部活をすることになった、のだがその過程でおばさんが子供の頃の一誠の写真をみんなに見せたんだそうだ。
その時に木場がある写真を見てからなんだか殺気立ち始めたんだそうだ。
「あいつなんか聖剣だとか言ってたんだよな」
ふーん聖剣ね。あいつ聖剣に何か恨みでもあんのかな。
イッセーサイド
神条と話してまた何日か経った。木場の奴球技大会の後から本格的に様子がおかしくなった。試合中も覇気が無かったし。何よりあいつ自分は復讐の為に生きているって言ってたな。
それで気になって部長に聞いた所木場は元々教会出身で【聖剣計画】という計画の被験者の一人だったらしい。
聖剣を扱うには選ばれた人間しか扱うことが出来ない。だから使える人間を増やし悪魔に対抗しようとかしたそうだが結局実験は失敗し木場や他の奴らはみんな処分という形で殺された。
「あいつ、そんな事があったから復讐の為に生きてるって言ってたんだよな」
「イッセーさんどうしたんですか?」
おっとアーシアを心配させちゃったないかんいかん。
「いや大丈夫だよアーシア」
なんでもない風にアピールした。
「そうですか…わかりましたですが何かあったのでしたら私に相談してください私でよければイッセーさんの力になります」
アーシアはいい子だな〜俺の事を心配してくれる女の子は部長やアーシアとか一部だけだよ。
「それはそうとアーシアも何か考えてるみたいだったけどどうしたんだ?」
今の時間は昼俺はアーシアと話をしていた。のだが木場の事をちょっと考えて中断していたな。
「あっいえ。なんでもないです」
何か考えごとがあったみたいだな、妹みたいなアーシアちゃんに悩みがあるなら俺がそれを解決してあげなければ!
「アーシア答えたくないならいいけど。もし答えられるなら俺でもよければ話を聞くぞ」
「……えっとですね。はいイッセーさんにも関係ありますから」
俺に関係ある話ってなんだ?まさか俺の部屋のアウトな本に悩んでるとかか!?アーシアには刺激が強すぎるからわからないところに隠してたんだがまさか見つかったのか!?
「その…エレキングちゃんのことなんです」
……ああそうかあいつのことか。
エレキングはアーシアと3度目にあったときに抱きかかえていた生物だ話によればアーシアを牢屋から助けてくれたそうでそのあとアーシアを助けに向かった時も手伝ってくれたんだよな。
変わった生き物だったが結構人懐こい奴だったなあの後いつのまにかいなくってたんだよな。多分あの時一緒にいた鎧の男について行ったのかもしれないが。
「あの時助けてくれたお礼も言えていませんし、それに元気なのか気になって」
そうか確かに元気かなエレキングの奴また会えたらいいんだけどな。
イッセーサイドアウト
俺がある日歩いていると町中で教会の奴ら2人を発見した。そいつらからは大きな聖なる力2を感じた、多分あれは聖剣だなしかもエクスカリバーだ。以前エクスカリバーを持った奴と戦闘したことがあるからわかった。あいつらは2人とも女だなパッとみそれなりに実力がある。
気になったので俺は気づかれずに尾行することにした。聖剣は悪魔にとって弱点だ、光の剣とは比べものにならないほどの力を秘めていて並みの上級悪魔でも斬られたらあっという間に消滅し普通の人間でもおじゃんだ、そんな奴2人が悪魔でしかも魔王の妹が管轄をしている場所にだ、教会の上層部はおそらくそのことを知ってるはずだと思うんだがな。俺は耳を研ぎ澄ませ会話を聞いた。
「しかしコカビエルも魔王の妹が管轄を務める領地に潜むとはな、奴は何を考えてるんだ?」
「そうねゼノヴィアだけどどこにいようが関係ないわ!私たちは主のために任務を果たすだけよ」
「そういえばイリナ今私たちは何処に向かってるんだ?」
「この街に来る前に言ったでしょ、私以前この街に住んでいたって。だから昔の幼馴染の家に挨拶に行こうと向かってるのよ」
会話を盗み聞きしてコカビエルの名前をきいた。それって堕天使の幹部だな、性格は好戦的で何より戦闘狂よりひどい戦争狂の奴だ。そんな危険人物がこの街にいるの?だとしたら何しにこの街に来たんだ?
そういえば前の2人が向かってるのって一誠の家の方向だなもしかしてあいつの知り合いだったりしてと予想してたら本当に一誠の家だった。
少し不味いかもしれない、いやかなり不味いな一誠の奴悪魔だしホームステイしてるのも悪魔だし下手したら、神の名の下に断罪するかもしれない。ひとまず一誠に連絡するか。
『おうどうした神条、俺は今結構忙しいんだが……』
「一誠、お前の家に教会の人間が入って行ったぞ」
『はっ?どういうことだよ!?なんで教会の人間がいるんだよ本当か!?』
「ああ会話を聞いた、教会から来たって風に言っていたぞ」
「まじかよ……わかったすぐ行く!!」
電話が切れた。多分すぐ来るだろうな気を探ったら一誠ともう1人いるな、アルジェントだこの調子だとあと5分くらいでここに到着するだろう。
その後に部長に連絡した後に一誠とアルジェントがやってきた。
「神条そいつらは今何処だ!」
「まだ中だ。今のところ問題なさそうだ」
「そうか、わかった!アーシアはここで神条とまってろ!」
一誠が言うと同時に家に駆け込んだ。アルジェントとも止めようとしたが今回は止められずに一緒に駆け込んでしまった。
ヒヤヒヤしながら外で待ってたが5分後さっきの教会の2人組が出て行きそして入れ違いに部長がやってきて俺に気づいた。
「ハジメ教会の2人組は!」
「さっきでて行きました。一誠達は今家の中です」
「そう。わかったわ、ありがとう知らせてくれてもう大丈夫でしょうから貴方はもう帰りなさい」
「はい、わかりました部長」
俺の返事を聞いたら部長はすぐに家の中に入って行った。ひとまず安心した。
しかし一誠が悪魔になってから事件が多いな。確かドラゴンは強いものを惹きつける力があると聞いたことがある。まさか一誠の腕の赤龍帝に惹きつけられているのだろうか、そんな事を考えながら俺は家に帰ることにした。
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