43話
夏休み。それは学生にとって長い休みでありそして自由な時間だ!
「テンション上がってますね、一」
「これが上がらずにいれられますか!少なくとも1月半も家でダラダラ過ごしたりできるんですよ。これを喜ばないで、どうしろというんですか!?」
終業式があった今日。俺は家に速攻で帰りテンションを上げまくっていた。それを怪獣達がぽかんとした表情で見ている。
「わかりました。ですが今は宿題を終わらせた方がいいのでは」
「そうですね」
今俺は夏休みを楽しむ為に宿題を夏休み前日の今日から行っていた。人間頑張れば結構進むものだ、もうドリルなどの問題は半分以上終わった。
「ガゥゥウウ」
レッドキングが俺も手伝ってやるぜと言ってきた。無理だろ。おっと着信がきていた、相手は……アザゼル先生か。まてよ俺先生に電話番号を教えた記憶がないんだけどな……まあとりあえずでるか。
「もしもし?」
「おうハジメ、夏休み始まる前日にすまねえな。実はお前に頼みがあってな」
「頼み?一体何をですか先生。後いつのまに俺の電話番号を知ったんですか?」
「まっそこは堕天使の力ってことにしておけ。それは置いといてだな、あの会談の時にお前は正体というか素顔を明かしたがあの時はまだただの顔見せ程度だったが夏休みに冥界で非公式ながら正式にお前の目的などを伝える会談を行う予定をこっちは考えていたんだがお前は大丈夫か?」
先生の言葉を聞いて面倒くさいと思ったが多分俺だけじゃない筈。でもなあ、行かなきゃならないんだろうな。ああ俺の夏休みが……。
嘆いていても仕方ない。どうせこんなことになると思って素顔晒したんだから、臨機応変に行かなければ。まずは先生に答えを返答して、その後に宿題を済ませよう。
「でかいな!!」
先生に非公式の会談の返答をしてから数日後、一誠の家に用があるというので俺もついていくことになったので久しぶりに一誠の家に行ったのだが以前の家と違ってかなり大きくなっていた。これ完全にマンションじゃん。何故こんなに大きくなっているんだ?
「サーゼクスが以前イッセーの家に泊まった事があった時に眷属同士のスキンシップが大切だという事で主に女性陣が一緒に暮らすようにと命じたのさ、それもあって家をリフォームしたんだろ」
リフォームってレベルじゃない。悪魔の技術って凄い。
「とりあえず入りましょう」
「そうだな」
先生と一緒に入りリビングの方まで行くと部長達の声が聞こえた。
「部長!俺全力でついていきます!」
「あらあら。でしたら私はイッセーくんのお部屋で過ごして部長にもできないようなことをしてあげますわ」
「ダメよ」
「いやよ」
部屋の中に入ると何やら部長と副部長が揉めていた。何をやっていたんだか?俺と先生にまだ気づいていないな。
「俺もついて行くぜ」
それを見ていた先生が声をかけてようやく気がついた。全員が面食らった表情で見ていた。
「どこから入ってきたの」
部長が目をパチクリさせながら聞いた。
「普通に玄関から入ってきたぜ。なあ」
「書いたらその書いたものが出てくるペンでこの家の鍵って書いたら鍵が出てきたからそれで入りました」
「何気にとんでもないもの使ってんじゃねえ!!」
入る時に鍵を特殊な鉛筆で作り出して入ったことを伝えたら一誠がまたツッコミを入れてきた。
「あれは中々面白かったな。大体どれくらい書いたものは実体化できるんだ?」
「特に時間制限はないですがオリジナルよりは2回り劣りますよ。まあ直ぐに代用できる品が作れるので便利といえば便利ですが。もしよければどうぞ。神様がお近づきの印にと」
「おっ悪いな、ありがたく頂くぜ。まあ話を戻すがな俺はお前らの先生だからな冥界の里帰りについて行くぜ」
ペンを懐にしまいながら部長達に言った。
「ハジメくんもそうでしたが気配も全く感じませんでした」
木場が感想を言ったら先生が答えた。
「そりゃ修行不足だな、だが安心しろ。冥界でのスケジュールはリアスの里帰りと現当主への新しく増えた眷属の紹介。それから若手悪魔達の会合だな。あとはお前らの修行で俺はサーゼクス達との会合だな」
一誠達の修行か。先生は数多くの神器所有者を見てきたからそれぞれにあったアドバイスをしてくれるだろうだとしたらあの時のライザー・フェニックスとの修行よりもはるかにレベルが上がれるだろう。
「ではアザゼル…先生もあちらまで同行するのね。行きの予約をこちらで予約してもいいのかしら?」
「ああ、よろしく頼む。悪魔のルートで冥界に入るのは初めてだから楽しみだ」
部長の言葉に先生が頷いたあとに楽しそうに答えた。
「ところでハジメがここにいるって事は冥界に向かうのかしら?」
部長が俺に視線を向けて来て言った。
「はい。俺はサーゼクス殿に冥界に来るように言われているので。……本当だったら家でゴロゴロ過ごしてゲーム三昧する予定だったのですが……」
「まあただ話をするだけだ。それが終わればあとは自由だ冥界の美味いものや観光とか好きにしていいと思うぞ」
それは魅力的な。旅行は好きだからそれは歓迎だ。
「あと暇があればコイツらの修行相手でもしてくれねえか。お前みたいな実力者相手との修行だったらコイツらもかなり成長できそうなんだが」
「その時の気分で手伝います」
先生が部長達の修行相手を頼んできたが曖昧に答えた。なにぶんちょっと面倒くさいし。
「そう言うなよ、どうせ暇だろ」
……ごもっともです。
そして冥界に行く日当日。俺たちは駅に来ていた。(神様もいる)一誠が疑問を浮かべていた。
「冥界にいくのに電車に乗るんですか?」
そしたら部長が笑って答えた。
「ええそうよ。とりあえずついて来て」
部長について歩いて行きエレベーターの前に立ち、一誠とアルジェント、ゼノヴィアと中に入った。
「ハジメも一緒に来て頂戴。後神様も」
「ですが5人ほどしか乗れないですよ。6人で入ったら狭いのでは?」
「いえ、問題ナッシングです」
神様がそう言った後に光とともに小さくなって行き俺の腕に腕輪の形になり巻きついた。
『これで問題ないですよ』
部長達がまた驚いた表情をしていたが問題は解決したので俺もエレベーターの中に乗り込んだ。
「朱乃達は後から来て頂戴」
「はい部長」
そう言った後にエレベーターが閉まり部長がカードを電子音に向けた瞬間にエレベーターが地下に向かって降りていった。このエレベーター上しか行かない筈だったけど……成る程悪魔のルートというわけか。
そうして扉が開き悪魔の駅のだだっ広い空間に到達した。数分後に来た副部長達と合流し歩いて行くと目の前に列車があった。
「グレモリー家の所有している列車よ」
「流石はセレブ。憧れます」
「まあグレモリーって有名ですから」
腕輪から人間の姿になった神様が列車を見て口を開いた。しかし神様さっきより大人の姿に何故なっているんですか?
「気分です。胸も大きいですよ」
なぜかバイーンと胸を強調する神様。何やってんですか?
「ん、ん!!じゃあ乗り込むわよ」
部長が咳払いした。そうして俺たちは列車の中に入った。
列車の中部長は前の車両、一誠達は中央の車両という決まりだそうだ。ちなみに俺は中央車両にいた。
「どのくらいで着くんでしょうか?」
「さあ1時間ほどじゃないですか」
神様が聞いて来たのでか適当に答えた。俺は神様と一緒にモ○ハンをやっていた。ちなみにエレキングも実体化させて一緒にやっていた。
「お前ら自由すぎだろ」
一誠が呆れた感じで見ながら言った。
「しかし怪獣が普通に一緒にいるなんてこの前まで想像できなかったよ」
ゼノヴィアが苦笑いで行った。まあそうだろうな普通だったら絶対見ない光景だし。あっ油断して攻撃食らった、回復しないと。
「キイ」
やるなエレキングうまく大剣の溜め斬りでカウンターを叩き込むとは。
途中チラリと見たら一誠がアルジェントと副部長と部長がいた間にか一誠を取り合っていた。後何時間かな?
誤字、感想をよろしくお願いします。