反応があった所に行ったらそこに居たのはサーゼクスとグレイフィアだった。
ぱっと見サーゼクスの方は多少の傷はあるが特に問題はなさそうだ、だがグレイフィアの方は重症だな何があったかは知らないがこのままでは死ぬかもな。
俺は目の前で弱っているのであれば余程の悪人などでなければ助けない訳ではない。最も善人に見えたが実は悪人だったパターンだったら容赦無くブチのめすが。
そうと決まれば神様に教えてもらったこの治癒の力でと。
サーゼクスサイド
目の前に突如として現れたスカルゴモラに僕は固まっていた何故ここにいるのかわからないがとにかく逃げる必要があった。
聞いた話によると強固な皮膚を持ち、高い戦闘能力で非常に凶暴な性格であり何かの召喚魔法か不明だが多数の他の魔獣を呼びだす力を持った正体不明の魔獣だと聞いている。僕はグレイフィアを守るように彼女を抱きしめた。
重症を負った彼女を守りながらでは戦いにすらならないだろうだが決して諦めたくはなかったせめて彼女だけでも守りたい僕は死んでもいい精々今僕にできるのはただ睨みつけるか無謀にも戦いに挑むかだった。
スカルゴモラはただこちらを見ているいつでも自分は襲いかかれると言いたいのだろうか?僕はいつでも来いと思って睨みつけたが突然光に包まれた。
一瞬攻撃かと思ったが痛みはないむしろとても心地よく感じた本来悪魔に取って光は有害だがこの光は全く感じない逆にとても優しい光だった。
「この光は一体なんだ?体が段々楽になっていく」
「サーゼクスこの光は何?」
腕の中からグレイフィアの声が聞こえ彼女を見て驚いた、彼女の傷が綺麗に無くなっていたのだ。
「グレイフィア!大丈夫なのかい?」
「ええ、大丈夫よサーゼクスもう痛みもないわ」
確かにグレイフィアの顔色は先ほどと違いよくなっているようだ、まるで最初から重症を負っていたのが嘘のようだった。しかし僕はここまで強力な治癒の魔法など聞いたことがなかった。
「君が、彼女を直してくれたのか?」
目の前にいるスカルゴモラに思わず尋ねた所スカルゴモラはこちらを見ながら頷いたので驚きながら色々な事が頭の中であらゆる考えが巡っていた。
唯凶暴なだけの怪物だったのならもう僕とグレイフィアは殺されているだろうだがスカルゴモラは全くその様子がないばかりか逆に治療をしてくれたのだ。
それにスカルゴモラの目を見たがとても優しい目をしていた。以前野生のドラゴンに襲われた時や戦場で戦った敵の目は危険な目をしていたのですぐにそう感じた。
するといきなり体が持ち上がったのを感じたらスカルゴモラが僕とグレイフィアを器用に指を使って持ち上げて自分の手に乗せた。
「サ、サーゼクス⁉︎」
「落ち着くんだ、グレイフィアきっと彼は僕たちには何もしないはずだ」
なんとなくだが彼が何をしようとしているのか分かった。そして彼は進み始めた。
「スカルゴモラは何処に向かっているのかしらサーゼクス」
「この方向は僕たち反対派の方向だ、僕たちを運んでくれるのか?」
グレイフィアが不安そうに聞いてくるが僕は彼女をなるべく安心させたい為に彼に行き先を聞いた所頷かないかわりにそうだと言うふうに喉を鳴らした。
サーゼクスサイドアウト
反対派サイド
「サーゼクスちゃんが全く来ないよきっと何かあったんだよアジュカちゃん」
「確かに遅いなサーゼクスは予定の時間を30分も過ぎている、あいつにしては珍しい話だ」
友人であるサーゼクスが合流時間を過ぎても現れない為セラフォルー・シトリーはアジュカ・アスタロトと相談をしていた。
サーゼクスは約3時間程前にグレイフィア・ルキフクグルスを連れて今の時間から30分前の時間に合流する予定だったのだが遅れていた為に二人は心配をしていた。
「確かにサーゼクス殿はこちらのエースで時間も正確なお方です。何かトラブルがあったのはまず間違い無いでしょうな」
「だとしたらすぐに救出部隊を送りましょう、彼を失うのはこちらにとってもかなりの損害です」
「アジュカ殿命令を」
他の悪魔たちもサーゼクスを心配したいた、誰もがサーゼクスを信頼している証でありとても頼りにされている存在であるのは明確だった。
「嫌、今救出部隊など遅れるわけがない先ほどの戦闘もあったし今動けるのには限りがある救出部隊は出せない。
だがサーゼクスの友人であるファルビウム・アスモデウスが否定した。彼もサーゼクスが心配であったが反対派の軍師でもあった為に今の状況を理解しての発言であった。
「しかしファルビウム殿…」
「嫌ファルビウムの言うとおりだ皆、救出部隊は出さない」
悪魔たちがファルビウムに意見を投げかけようとしたがアジュカが止めた。
「サーゼクスはきっと戻ってくる俺はあいつを信じる。皆もあいつが色んな活躍をしたのを知ってるだろう、だから大丈夫だ」
自分に意見をする前にアジュカはサーゼクスの今までの活躍をだし他の悪魔たちを黙らせた。アジュカは友でありライバルでもあるサーゼクスを信じていたための発言だった。
「………うん、そうだねアジュカちゃんの言うとおりだよ皆きっとサーゼクスちゃんはグレイフィアちゃんを連れて戻ってくるよ」
「そうだな、きっと大丈夫だサーゼクス殿は」
皆も納得したのか意見がまとまってきた時に見張りをしていた悪魔がこちらに走ってくるのにアジュカは気付いた。
「大変だーーーーーー皆」
「どうした、何があった」
「見張りをしていたら何か大きな物が近づいてきていたんだ」
「大きな物?一体なんだ敵の襲撃か?」
ファルビウムが見張りにそれがなんなのかを聞いたが見張りは首を振った。
「嫌違います。あれは確か…………スカルゴモラです‼︎」
「なんだと?スカルゴモラだと、何故ここに向かっているんだ」
「まさか俺たちを喰いにきたんじゃないだろうな?アイツはかなり凶暴な奴だと聞いてるぞ」
「まずいよアジュカちゃん、ファルビー今此処を襲われたらかなりまずいよ」
アジュカは仲間たちの言葉を聞きながら今の状況を考えていた、何故スカルゴモラが此処に向かっているのか、戦うべきか、それとも逃げるべきかしかしサーゼクスがまだこちらと合流していない生存しているかはわからないがもし生きているのであれば戦場に置き去りにすることになるからだ。
「スカルゴモラはどっちの方角から来た?」
「北の方角です」
見張りに現在スカルゴモラが来ている方角を聞きアジュカは北に走った。
「ちょっと、アジュカちゃん何処に行くの?」
セラフォルーが叫んでいるがアジュカはそこに向かっていったそしてスカルゴモラがこちらに向かっているのを確認した。
「あれが、スカルゴモラか大きいな」
初めて見るスカルゴモラにそう呟いた。
「アジュカちゃん待ってよ〜…わ、大きい!」
「あれが二天龍を倒した魔獣か」
「デケェ、なんて大きさだ」
アジュカに続いて仲間たちも追って来て次々にスカルゴモラの感想を述べた。
「どうするスカルゴモラと戦うのかアジュカ?あまり得策ではないと僕は思うよ」
ファルビウムがアジュカに聞いてきたどうするべきだろうか、こんな時にサーゼクスがいてくれたらと考えていた時だった。
「おーーーーい。皆ーーーー」
サーゼクスの声がした。
「今のってサーゼクスちゃんの声だよね何処にいるの?」
「おい、スカルゴモラの手を見ろあれってまさか……」
そのまさかであった。スカルゴモラの手にはこちらに向かって手を振るサーゼクスとグレイフィアの姿があったのだった。
反対派サイドアウト
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