草むらに隠れて考える。
この世界はゲームだ。アイツが来たってことはどんな形であれこの世界は終わる。
けど、オレには母ちゃんにゲンコツくらったり、姉ちゃんにバカにされたり、父ちゃんに叱られたり......とにかくゲームが始まる前の記憶がバッチリある。
だからエンディングより先でも世界は続いているんじゃねーかな!
......多分一回クリアしたくらいじゃあPlayerは満足しねーだろうけどさ。
きっとこれから世界は何度も巻き戻る。もしかしたら、もう何回も巻き戻ってんのかも知れねーけど。
ま! オレはオレにできることをやるだけだ!
お! アイツ来たみたいだな。ってことはもうすぐUndyneが見れるぞ!
色々知っちゃったけどオレはUndyneはチョーCOOLなんだって信じてるぜ!
やっっっべぇぇぇえ!!最っ高にCOOOOOOL!!!!!
やっぱオレもあんな風に強くてカッコイイモンスターになりたいなー
あ! アイツ行っちゃう! 待って待って!
急に草むらから飛び出してきたオレにびっくりしたのか、ヤツは目をまんまるに見開いていた。......画面越しじゃあわからないことって結構あるんだな。
「なあ......Undyneがオマエのことすごい目で見てたけど......?」
「えっと......」
「それってさ......やべえよ! スゲーじゃん! うわぁぁあ! うらやましい!」
「えぇ?」
「なんでオマエそんなに目をかけられてんだよぉ、へへ!」
「かけられてると言うより、つけられてるんだけど......」
「じゃあさ! じゃあさ! Undyneがチンピラぶちのめすの見に行こうぜ!」
「いや、ちょっと? 聞いて?」
よっしゃあ! ミッションクリア! 後は走り去ればOKだ!
って痛てぇ! 手が無いから顔からいっちゃうんだよなーもう慣れたけどね!
次にUndyneに会える場所までダッシュダッシュ!
願いの間でちょっと上を見上げる。
ここの天井は"外"の星空ってやつにそっくりらしい。オレは見たことないけど。Playerとしての記憶もゲームに関することしかないみたいだし。それも割と曖昧だし。
ゆっくり、ゆっくりと回る星星に願いを込めて祈りを捧げる。そうすれば願いが叶うんだって誰かが言ってた。
今のオレ達にはニセモノの星に祈ることしかできないけど。
えーとまずはUndyneみたいな強くてカッコイイモンスターになれますように!
えっと次は、姉ちゃんがオレをバカにするのをやめてくれますように!
それから......
どうか、みんなが幸せだって笑える終わりになりますように。