とりあえずUndyneのことでも話そう。
このままじゃコイツにとってのUndyneのイメージがめちゃくちゃ槍投げつけてくるおっかないモンスターになっちゃう。......間違ってねーけど。うわぁコイツから見たらUndyneマジでただのチンピラじゃん。オレがヒーローのメイヨバンカイしなきゃな!
「なあ、Undyneってさ、ちょおおおおおカッコいいんだぜ」
「はは、きみは本当に彼女が好きなんだね」
「そりゃあな! チンピラはぶちのめしてくれるし、それに絶対に負けないんだ。みんなの願いを叶えるために何度だって立ち上がる不屈のヒーローなんだぜ!」
「そうなんだ」
そう、彼女は絶対に諦めない。不屈のヒーローUndyne!
まあ、今回はそのせいでコイツがえらい目に遭ってるんだけど......
おおう、コイツ顔色悪くなってね!? ビビらせちゃったかな......なんか違う話違う話......あ! エコーフラワーだ!
「そうだ、前にさ。お花の世話しようっていう学校の授業があったんだけどさ。王様......″Dreemurrさん″って呼ばなきゃいけなかったんだけど、自分の花をくれたんだ」
「王様の花?」
よし! 気は逸らせたみたいだな。
「おう、金色の花。王様......違ったDreemurrさんはガーデニングが趣味でお城のエッケンノマって所は金色の花畑になってるんだぜ! 社会科見学で行ったことあるけどスゲーきれいだったなぁ」
「......謁見の間が庭になっているの?」
「? エッケンノマって庭の別の呼び方じゃないのか?」
「......多分違うと思うよ。それで、もらった花はどうなったの?」
エッケンノマってなんなんだろ? ま、いっか。えーっとあの花どうやって世話してたっけ?
「毎日みんなで交代で水やって......たまに忘れちゃったけど、でもちゃんと咲いたんだぜ! 先生にも褒められたし」
「そっか、やったね」
「へへ、それで王様......じゃなかったDreemurrさんは最後に学校に来て責任だのなんだのについての授業をやったんだ。その時、オレ思ったんだ......よう! Undyneが学校に来てくれたらめっちゃやばくねって! 先生全員ぶちのめしちゃうかもねって!」
「よっぽど退屈だったんだね......」
呆れたように笑うヤツを見て少し頭が冷えた。退屈な授業とか面倒な宿題とか見たくもないテストとか全部ぶちのめしたいと思ってんのはオレだな。
「あーでもさ、Undyneは先生をぶちのめしなんてしないよなぁ......」
「そうかな?」
「だってカッコいいんだよ。......だから悪くないヤツを傷つけなんてしないよ」
きっとオマエがいいヤツだってわかってくれたらオマエのこと全力で助けてくれるよ。だからわかってもらえるまでオマエも絶対に諦めんなよ!