空に憧れた男の娘 作:ねぎみそ
続けてくださいとの声もあったので続けます。一人でも続けてほしい方がいる限り続けます。(多分)
楼夜side
そうして今に至るわけなんだけど、自分で言ってもなんだが完全に千冬さんの手のひらの上で踊らされながらここに入学した気がする・・・。教科書や制服なんかもその日のうちに用意されたし。でも制服のサイズがピッタリなのは驚いた。まあ、なぜサイズがわかるのかはだいたい心当たりがあるのだけど・・・。
ところでなぜこんなにも視線を感じるのだろうか。だって今は授業中だよ?山田先生が一生懸命授業をしているのになぜ聞いてあげないの。本当にみんなはISに関して学びに来たの?というか見られすぎてストレスがマッハでたまっています。やめてください、死んでしまいます。
「ろ、楼夜君?顔色が良くないけど体調悪い?はっ、まさか私の授業がわかりにくすぎてストレスを感じて体調が!?」
いや、先生。自分に責任を感じる要素がどこにあるのさ。ストレスを感じているのはあってるよ?ただね、その原因はあなたの授業じゃなくてその授業を無視して視姦してくる生徒たちだよ・・・。
「いや、先生の授業はとても丁寧でわかりやすいですよ。ただちょっと環境に慣れてないだけです。」
「そうですか!・・・わかりやすい!・・・♪楼夜君はまだ来たばかりで大変だと思いますが何かあったら先生が支えますから言ってくださいね!」
はいっ!先生。視姦されててストレスを感じてますなんて言えないよな。でも先生はあんな熱心になっちゃって授業を褒められたのがそんなにうれしかったのかな?なんだか頭の上とおしりにぴょこぴょこと揺れる犬耳と尻尾が見える気がする。そうだよな、こんな自分勝手で言うことの聞かない生徒相手に頑張ってるんだもんな。応援したくなるよ。
「大丈夫だ山田君。こいつは教科書を電話帳と間違えて捨てたどこかのバカと違い、教科書に載っていることから載っていないことまで頭の中に入っている。そういう環境で育ったからな。」
げっなんか後ろから入ってきた。
「おい、お前ら。私が入ってきた途端一斉に嫌な顔をするとはいい度胸だな?なあ、そうは思わんかカラス。」
頭が重機か何かのクローでつかまれている気がする・・・。恐る恐る背後を見るといつの間にか千冬さんが真後ろに!?てかカラスって僕のことか?!確かに名前だけみればカラスっぽいけど見た目は完全に違うよね?ってそんなこと言ったら千冬さんはゴリラア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!
「失礼なことを考えただろ。私がその程度も見抜けないとでも思ったか?」
何なのこの人、エスパーか何かなのか!?普通人の心なんて見抜けないからね?というかそろそろ意識が・・・あっやばい。
「・・・織斑先生、楼夜君が・・・。」
「あ、ついやり過ぎた。」
やり過ぎたじゃないだろうこのゴリラ女がア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!
そして彼の意識は途絶えた。
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一夏side
「はぁ・・・。」
俺は何でこんなところにいるんだろう。ISを動かしてから俺の人生はぶっ壊れた。入学しないとモルモットにされると脅されここに入学し、千冬姉の職場だってことも入学してから知って女子たちにパンダのように扱われて・・・。
その果てには喧嘩を売ってきたイギリスの代表生徒と試合をし、見事なまでに完敗女子たちには口だけ一夏やただ男でISを動かしただけの所詮は凡人とあきれられ話しかけられすらしなくなった。幼馴染みだった箒にも見損なったと言われ無視されるし。まぁ、女子に囲まれた学園生活を送ることができるから我慢するけど。
「みなさん、今日からこのクラスに転入した生徒さんを紹介します。みなさんよろこんでください!なんと転入生は二人目の男性操縦者ですよ!」
なに?やまちゃん先生は今なんて言った?二人目の男子だと!?まずい、場合によってはそいつに女子全員を取られ俺の周りには本当に女子がいなくなってしまう。それにやっと一人部屋になれたのに今度は野郎と同室か?あいにく俺にはそっちの気はない。つまりいいことないなぁ。
しょうがない、今夜のおかずでも考えるか。周りの女子もうるさいしこういう時は物思いにふけるに限るぜ。
「お前たちは転入生の一人迎えるのにも教師の手を煩わせるのか。」
なんだあれは・・・。まるで・・・
「金剛力士像・・・。」
痛っ!何もそこまで力強くたたかなくてもいいじゃないか。まあ、これも千冬姉からの愛のムチだと思えば苦ではないさ。それにしても今日の千冬姉も凛々しくて綺麗だな。今夜は千冬姉がメインでもいいな。
「そ、それでは楼夜君入ってきてください。」
おっと、とうとうご登場か?転入生がどんなやつか顔だけでも見とくか。同室になるわけだし。
「はい」
ん?なんだ今の声。まるで女子しかも幼女みたいな声だったぞ。緊張しすぎて声でも裏返ったか?お、入ってくるなどんなおっちょこちょいなのか顔を拝めると・・・し・・・よう。
瞬間一夏に電撃が走る。白魚のように白い肌。幼げが残る容姿、そして真っ白な髪。はっきり言うと一夏の好みど真ん中だった。
あ・・・あいつが男・・・同室・・・お、収まれマイボーイ。夜はまだ早いぞ!
自己紹介の噛みっぷりとその反応で途中から一夏は固まってしまった。そしてその固まった顔を見た一夏の隣の女子生徒はこう語った。あんなに欲望に染まった気持ちの悪い顔は見たことがないと。そしてこの女子生徒の証言をもとに楼夜ちゃん親衛隊が結成されたのを本人は知る由もなかった。
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箒side
「~♪」
今日私はとても気分が高揚している。昨日の夜に姉さんからもらった情報が原因だ。姉さんとは一時期仲が険悪になっていた。その原因は姉さんがISを発明してしまい一夏や慣れ親しんだ土地と別れを告げなくてはいけなくなったからだ。今思えば不思議にしか感じないがあの当時の私は一夏に惚れていた。それもあって姉さんに強く当たってしまっていたのだ。そういえばそんな時だった。姉さんがあいつを連れてきたのは。あいつは私たちが会って会話をしないのを見て仲が険悪だと気づいたらしく、そこからの行動は早かった。間に入って会話を成立させてくれたり、一緒に出掛ける機会を設けたりしてくれた。そしてめでたく私と姉さんは本音を言い合い涙を流しながら仲直りをすることができた。あの時あいつは誰よりも多く涙を流していたのを今でも覚えている。あの時から私の心はあいつに惹かれていたのだろう。しかし、記憶の中の美化された一夏を考え本人にはそれを告げないでいた。そしていつの間にかあいつとはなかなか会えなくなり今に至る。
「やっと、2ヶ月ぶりにやっと会える。今度こそは見失う前に告げないと。」
あぁ、愛しいあなたに今すぐ会いたい。あって早々好きだと告げればあなたはその気持ちを受け止めてくれるだろうか。いや、必ず受け取ってくれるはずだ。じゃないと私はあなたを・・・。
いつから私の愛がこんなにこじれてしまったのかはわからない。今ではあいつのことを考えるだけで身体が熱くなり他のことを考えられなくなる。そしてあいつが他の人とふれあっていることを考えると自分でも恐ろしいぐらいの嫉妬があふれてくる。あぁ、私がこれ以上おかしくなってしまう前に早く迎えに来てくれ
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楼夜side
何か恐ろしく黒いものを見た気がする。そういえば、箒も同じクラスだったな、後で会いに行くか。ここは・・・たぶん保健室か何かだろう。
「でも珍しいな。保健室にしては仕切りもないし薬品の匂いもしない。何よりも畳だなんて・・・。」
「当たり前だ。なんたってここは私の部屋だからな。」
声がしたので横を見るとすぐ横に千冬さんの顔がある。僕の身体と平行な形で同じ布団に入って寝っ転がっている。俗にいう添い寝というやつだ。
「ち、千冬さん?!な、なにしてるんですか!?」
「あ~そのなんだ、私がちょっとムキになってお前が意識を失ったから責任を取るというか、ほら、病人には人肌が良いと言うだろ?だから・・・。」
頬を赤くしながらもじもじとして言う。そしてスーツの上着を脱いでいるため黒い下着が白いシャツから透けている。いつもとのギャップに楼夜も思わずドキッとしてしまう。
「そ、それともゴリラ女の添い寝は嫌だったか・・・?」
そしてすぐにしょんぼりしてそう言う。楼夜はその瞬間罪悪感と後悔で満たされる。自分はこんな魅力的な女性にあんなことを言ってしまったのか。
「す、すいません!千冬さん。僕っ・・・僕千冬さんにあんなひどいことを!僕お詫びになんでもし/んむっ!」
なんでもしますから。そう言いかけたところで千冬の人差し指で唇をふさがれる。
「お前のような魅力的なやつがなんでもするなんて軽く言うんじゃない。それに悪口ならもうとっくに慣れている、気にするな。」
何とも言えない気分だ。僕は千冬さんを間違いなく傷つけてしまっている。僕はこんな人間でいいのか・・・。
「そうだ、腹が減っただろ。何か作るから腹に入れろ。」
そう言って布団から千冬さんが出て行ってしまう。ぬくもりが去っていく。僕はとっさに千冬さんの手をつかんでしまう。
「ん?いきなりどうした?」
「ぼ、僕は千冬さんのこととても魅力的な女性だと思ってます!」
「・・・なんだ、私を口説きに来ているのか?」
はっ、僕は何を言っているんだ・・・。これじゃほんとにただ口説いてるだけじゃないか・・・。
楼夜が嫌悪感に飲まれていると頭に優しく手が置かれる。自分を失神させた時とは違いガラス細工を扱うように丁寧に手が置かれ優しく撫でられる。
「でもそんなことを言われたのは初めてだ。ありがとう。」
千冬が頭をなでながら笑顔でそう言った。その笑顔は誰をも包み込むような優しい優しい笑みだった。あまりの美しさに楼夜は固まってしまい、千冬が夕食を作りにキッチンに行った後も動けなかった。
だいぶキャラが崩壊してしまっています・・・。
推しキャラが豹変してしまって怒りを隠せない方・・・。申し訳ない。
まだ続く予定ですのでよかったら次回もよろしくお願いします。
評価・感想などもやる気がでるのでよかったらお願いします。