空に憧れた男の娘 作:ねぎみそ
新しく評価してくださった方々、いつも感想をくださる皆様のおかげでこの作品は続いてます。というのも、自分自身でこの後の流れなどを全く考えていないものですから、皆様の感想などがアイディアになるのです。
さて、本編どうぞ!
三人称
一組の男女が、互いの肩に頭を預けている。ふたりは互いに言葉を発しようとはしなかった。しかし、気まずい沈黙という訳ではなく互いの愛を認識している上での沈黙だった。そのため、ふたりとも口元が自然と緩んでいる。
しばらくすると、もう片方よりも少し背が低い白い髪をした人物の瞼が自然と降りてくる。先ほど泣いていたせいで疲れたようだ。もう片方の銀髪の人物はそれに気がつき、白い髪を撫でながら自分の太ももへと頭を誘導する。白い髪の方はそれに何の抵抗もせず、太ももに頭を預ける。
「楼夜、眠たかったら寝ていいぞ。私がちゃんと見守ってあげるからな。」
「・・・うぅん、えへへ。ラウラのにおいだぁ。」
「ちょ、楼夜。そんなににおいを嗅ぐな、くすぐったいだろ?」
「だって、ラウラがいいにおいだからぁ。」
「もう、そんな事するならこちらも・・・ふぅ〜」
ラウラが楼夜の耳に息を吹きかける。すると楼夜は電撃が走ったかのように体を痙攣させ、顔を赤らめ涙目になっている。
「ひゃっ!ら、ラウラ耳は弱いからやめてって、んひゃっ!」
「ふふふ、相変わらず耳は弱いようだな。そしてその反応・・・癖になる。」
「ちょ!癖になるって僕はぁっ、やめてってぇ!」
続けられる耳への攻撃に、楼夜の顔はとろけている。口の端からはだらしなくよだれが垂れ、体はびくびくと痙攣し続けていた。
「ら、らうらぁ、もうほんとに無理だから」
「ふふ、悪い。ちょっと楽しくてやりすぎてしまった。」
「もう、そんなラウラには・・・えい!」
「んむぅ!」
楼夜が突然ラウラの唇を奪う。最初はただのついばむようなキスだったが、次第に互いの舌を絡め合わせるキスへと変わっていく。し続けているうちにラウラの顔もとろけてくる。
「あはは、ラウラとっても可愛い顔。」
「む〜、いきなりはずるくないか?」
「ラウラが先にやって来たんだもん♪」
「それもそうだがな・・・ふふふ」
「ん?どうしたの、いきなり笑って。」
「いや、こうやって笑い合っているとな楼夜と再会できた喜びを改めて感じてな。」
ラウラが夕焼けを見ながら楼夜に告げる。楼夜はそれを聞いて再び申し訳なさそうな顔をした。
「む〜、私はそんな顔をして欲しくて言った訳ではないんだぞ?」
そう言って楼夜の額にキスを落とす。大切なものを扱うような手つきで楼夜の顔を支え何度も、何度も。
「私は楼夜と再会できただけで、もう幸せだ。でもな―」
ラウラは立ち上がり、楼夜の腰の辺りにお尻を預ける。そして真正面から抱きつきうなじに吸いつく。そして顔を正面に戻し、楼夜顔を見つめる。唇が触れ合うか触れ合わないかの距離、それが何故かもどかしい。
「人間は欲望に生きるものだ。私は今日一日中楼夜を愛していたい。だから、楼夜も私を一日中愛してくれないか?幸い私はまだ寮の部屋が決まっていない。だから一緒にホテルで過ごさないか?」
ラウラが告げたのは簡単に言えば夜の誘いだった。その誘いを楼夜が断るわけもなく・・・
「・・・ちゅっ、なら外出申請を出してくるね。」
「・・・うん///」
ラウラにキスをした後そう告げ、ラウラを立たせる。そして、屋上から出ていく前にもう一度キスをして寮長室へと向かっていった。
「・・・楼夜も成長していた・・・そういうことか。」
ひとり顔を赤らめたラウラが笑みを浮かべていた。
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所は変わってここはホテルの一室。部屋にはテレビや紅茶のパックや茶菓子が置かれており、シングルベットがふたつ並んでいた。決してピンクのオーラはせず、すごく高貴な雰囲気を放つ部屋だった。
「ふぅ〜、千冬さんが外出を許してくれなかったらどうしようかと思ったよ。でも結局許してくれたってことは、みんなが言うような鬼教官ではないのかな?」
「教官は理解がある指導者だからな。でも、あの教官を納得させる理由とは・・・一体なんて言ったんだ?」
楼夜は顔に怪しい笑みを浮かべ、ラウラに近づき耳元で囁く。
「二ヶ月間待たせてしまった恋人が寂しがって求めてきたのでって言ったんだよ?」
「ッ///お、お前なんてことを!」
「でも、真実でしょ〜?」
「むぅ〜、言い訳できないのが辛い。」
ラウラは身体中真っ赤にして恥ずかしさに悶える。そんなラウラの姿を見て、楼夜はニヤニヤとしていた。彼は攻守どちらとも出来る性格らしい。
「明日からどんな顔して教官に会えばいいんだ・・・」
「ん?でも言ってみたら千冬さん、やっぱりみたいな顔してたよ?ドイツに来てた時があったのなら、その時からもう知られてたんじゃない?」
「んな!そんな、あの時から・・・ん?待てよ、しかし教官は楼夜と認識がないはずじゃ―」
「やっぱり、そのくらいから僕のこと思っててくれたんだ。」
楼夜がラウラをベットに押し倒す。楼夜の息は少し荒くなっていた。
「僕もね、それくらいにはもうラウラのこと好きだったんだよ。」
「・・・!そうか、なんか嬉しい気分になるな。」
「うん、そうでしょ♪」
「でもな?」
ラウラが楼夜を逆に組み伏せ、お腹の上に腰を降ろす。楼夜の両手を片手で固め、もう片方の手で楼夜の顎を掴み上を向かせる。
「そんなことを言われると私はもう止まれないぞ?楼夜から組み伏せてきたし、いいんだよな?」
「え、でもまだシャ―んぅ。」
ラウラが楼夜にキスをする。回数を重ねるたびにどんどん激しくなっていく。そして次第に楼夜の力が入らなくなってきたのを確認し、楼夜の服を脱がせ始める。
「ら、ラウラ・・・」
「今思えば、初めての時も私が攻めだったな。」
「うん、まあ途中から僕が攻めに変わったけどね。あの時のラウラは可愛かったな。」
「む、攻めの私は可愛くないのか?」
顔をしかめてラウラが言う。すると楼夜が怪しく微笑み、ラウラの首筋にキスをしながら言う。
「攻めの時のラウラはどちらかと言うと綺麗だ。攻めの時と受けの時でそれぞれ違った良さがある。ラウラもそう思わないかい?」
「ふむ、それは一理あるな。私も攻めの楼夜、受けの楼夜。それぞれ好きだぞ?」
「っラウラ///」
この後ふたりは獣のように盛りあった。互いの体力が尽きるまで何度も、何度も行為を続けた。たった二ヶ月、その時間がふたりには長すぎたようで相手をもう二度と離さないように求める。世間からすればふたりは重いと言われるだろう。しかし、ふたりにはこのくらいが丁度よかった。だからこそ、こんなにも長く続いたのかもしれない―行為も。気がつけば朝方までふたりは行為を続けていたようだ。
急いでシャワーを浴び、学園に向かおうかとしたがまだ昨日の空気が抜けきっていなかったらしくどちらからともわからず、また互いの体を求めあった。そして、欠席した理由を千冬に察しられ顔を赤らめるふたりが仲良く出席簿アタックを喰らったとか。
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その食卓は重たい空気で覆われていた。その空気の原因はずっと独り言を言っている箒であった。
「・・・絶対あの女だ。あの女は楼夜の事を旦那様なんて言っていた。少なくとも楼夜に好意を持っている。もしかしたら、今ごろふたりで一緒に風呂に入っていちゃいちゃしているかもしれない。許せない、許せない。」
「ユルセナイ!」
「ひぃっ!」
箒がいきなり大声を出したことによって、束が飛び上がりながら震える。この空気と箒の状態に恐怖し、目に涙を溜めていた。
(言えない、箒ちゃんに言えるはずがない。ふたりの部屋にカメラを仕掛けておいて、それを確認したらもうふたりで×××をしていたなんて言えない。そして、その行為を認めてしまう誓約のようなもの、婚約を束さんが保証人でしたなんて口が裂けても言えない。)
「なあ、姉さん。今のふたりの様子をどうにかして見れないのか?」
「さ、流石の束さんでも無理だよぉ?ホテルの部屋には監視カメラなんて無いからね。」
「ふぅーん、嘘はついてないよね?」
束の胸ぐらをテーブル越しに掴み、顔を真正面から睨みながら言う。束は恐怖で失禁しそうになりながら、ふたりのことを思い嘘をつく。
「う、嘘なんてつ、ついてないよ!」
「そっかぁ、まあいいさ。明日本人に聞けばいいからな。」
(束さんは自分のすべきことを成し遂げたよ!後はろーちゃん、ラウラちゃん、君らが明日一生懸命説得するだけだ!束さんの下着一枚を無駄にしないでくれよ!)
そんな束の願いを嘲笑うようにふたりは次の日欠席した。流石の束も二日連続のあの状況を想像し倒れ、部屋ではひとり怪しく笑う箒が人形を持ち出し会話をしていたとか・・・。
はい、ヤンデレ箒ちゃんが怖いです。もう手がつけられません。一応みんなハッピーエンドにするつもりなんですがねぇ・・・このままだと束さん、ラウラ辺りが危ない。
彼女らを救うためにも感想をお願いします!(関係ない)
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