夏が終わった。
長く苦しい戦いが続いた大規模作戦もようやく終了し、慌ただしかった鎮守府にも束の間の平穏が訪れていた。
イベントのための無限資源回収地獄からようやく解放され、待ち望んでいた休暇を手に入れたことにより歓喜に湧きに湧いていた潜水艦の面々。しかしその宴も潜水艦全員に招集がかかったことにより終わりを告げた。
伊58、伊19、伊8、伊168、呂500の5人の足取りは重かった。まさかまたもやあの地獄に駆り出されるのか、と。
ちなみに戦々恐々としながら執務室に集合した潜水艦達だったが、話を聞けばどうやら違うらしい。
新入りの潜水艦を紹介する。
この言葉を聞いた伊58は一安心した。
そういえば今回の作戦で新たに海外の潜水艦が仲間になったと聞いたような気がする。たしかイタリアだったか。エンドレスオリョールで心が荒んでいたので今の今まで忘れていたが。
しかしその割には今日まで姿を見たことなんて一度もない。先日行われたイベントお疲れ&新艦娘歓迎パーティにも顔を出していなかったはず。
そういえば提督もここ最近イベントが終わったというのにドタバタしていていて鎮守府を留守にすることも多かった。心なしか今の提督の顔も引きつっているような気がしないでもない。
やはり外国の潜水艦はちょっとヘンなところでもあるのだろうか。伊58はとなりの呂500を見ながらそんなことを思った。
そんな失礼なことを考えられているとは思わない呂500はきょとんとした顔でこちらを見て疑問符を浮かべている。おめでたい奴でち。
他のみんなも新しい仲間が増えるということで期待と、ほんの少しの不安が混じったような顔をしているが、新しい仲間が増えること自体はとても喜ぶべきことだろう。戦力も増えるし。オリョールの負担が減ったら万々歳だ。
「...ではみんなに紹介しよう。入っていいぞ」
そんな提督の言葉により伊58達のの注意は執務室のドアへと向かう。
どんな子が来るんだろうか。
ここの潜水艦は少しおかし──個性的なヤツらが多すぎるのでここらで素直な子が来てくれると、とっても助かるんだけどな。
伊58はそんな淡い期待を抱く。
ちなみにそんなことを考えている伊58自信もちょっとアレな方だということは彼女は気づいていない。
ドアノブががちゃりと音を立てる。皆の視線を一身に受けた扉が開かれる。
緑の帽子をかぶりカイゼル髭を生やしたノッポのおっさんがピチピチのスク水を装備して入ってきた。