就職先はAUOの秘書でした。   作:疾走する人

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主人公、就職完了。

前回の修行的なモノは、一日で終わりました。


就職完了しました。

前回のあらすじ

 

小ギル「修行です!」

 ↓

主人公、ライオンの群れに突っ込まれる

 ↓

ライオンを部下にする

 ↓

イシュタル降臨

 ↓

口説く

 ↓

イシュタル、落ちる

 ↓

帰還←いまここ。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

俺は今、ようやくウルクの王宮の前にいる。

 

女神との会話は、かなり俺の精神にストレスをもたらした。

 

だから、今の俺の表情は、社長にいきなり話しかけられて、世間話を延々と聞かされた後のサラリーマンのような表情なのだろう。

 

心なしか、ここにつくまでにすれ違ってきた町の人たちが憐れみの視線を送ってきていたような気がする。

 

そんな事を考えながら俺は王宮に顔パスで入り、ギルガメッシュの部屋のドアの前に立ち、部屋のドアを開けた。

 

「あ!お返りなさい!ボクの秘書クン!」

 

と言ってギルガメッシュが近づいて来たから、俺はニコッと微笑んでから、

 

ヤツの顔面に右ストレートを繰り出した。

 

クリティカルヒットしたので、もう一回殴ってやる、と思い、両腕で拳の雨を降らせる。

 

ギルガメッシュは余裕そうな顔で悠々と交わしているが、それでは俺も格好がつかないというもの。

 

もう本気で力を込めて、連打、連打、連打、連打、連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打。

 

あれ?ニートは何十回もパンチを連発することなんてできないんじゃないの?

 

と思った方も多いだろう。

 

確かに、一般的に、ニートは体力がない。

 

だが、それは普通のニートのみだ。

 

俺のようなニートの中のニートともなると、それは全くと言っていいほど違う。

 

俺はもはや筋肉などの力はいらないのだ。

 

なぜかって?

 

ずっと周りの評価も気にせずに引きこもりを続けられるほど強い意志を全て相手への恨みに変換する事によって、筋肉の弱さなど関係なしに行動を続けられるのさ。

 

だが、そんな無限の可能性を持っているニートでも、目の前にいる神の肉体には勝てなかった。

 

結局、ギルガメッシュに当たったのは、最初にクリティカルヒットした右ストレートのみだった。

 

いや、もしかしたら神の肉体のスペックだったら、俺の最初の右ストレートでも難なくかわせたのではないか、と思って、殴り終わったあとギルガメッシュに聞いてみたら、

「ボクも流石に君には悪いことをしてしまったと自覚はしていますからね。一発くらい殴らせるのが道理だとおもいまして。」

なんて事を言ってた。

 

あらやだ、イケメン。

 

でも騙されないぞ。

 

そもそもお前が俺をライオンの群れの中なんかに突っ込まなきゃ、こんなことにはならなかっだろうが。一発じゃ足りない気がする。

 

そう言ったら、ギルガメッシュは愉快そうな顔をして、

「おや、気づかれてしまいましたか。

残念です。君なら簡単に騙されて、この事に関する恨みはなくなるだろうと思ったのですが。」

なんてことをぬかしやがった。

 

やっぱりコイツ、腹黒い系のイケメンだわ。

 

性格がマジでイケメンじゃねぇ。

 

等と考えて俺がギルガメッシュを非難の目付きで見ていると、唐突に、ギルガメッシュが何かを思い出したように言った。

 

「そういえば、すごかったですね。

まさか君が女神イシュタルを口説いてしまうとは。」

 

コノヤロウ、覚えていやがった。

 

これは100%、黒歴史になること確定だから、どうにかして話をずらしておこうと考えていたというのに。

 

ヤバイ。

 

コイツに弱みを一つでも握られたら、どうせずる賢いコイツのことだから、絶対にこれを餌にして後々俺に無理難題を押し付けてくる。

 

そう思った瞬間に、ギルガメッシュが俺の内心を見透かしていたかのように言った。

 

「あ、そういえば、君は今日から正式にボクの秘書になる事に決まりましたから。

モチロン、断ったとしたら…。

どうなるかわかりますよね?」

 

コノヤロウ…早速脅迫してきやがった。

 

あれ?でも、コイツはウルクの王子なのに、なんで俺みたいなただの平民なんかを秘書に欲しがるんだ?

 

そう疑問に思った俺は、 とりあえずギルガメッシュに聞いてみることにした。

 

「なあ、ギルガメッシュ。」

 

「なんでしょうか?」

 

「なんでウルクの王子のお前が、ただのニートな平民の俺なんかを秘書に欲しがるんだ?」

 

「そうですね…。ぶっちゃけると、君がいろんなところで不幸なことにあって絶望した顔になったり、それでも頑張って乗り切ろうとして、それでもまた不幸なことになって絶望した顔になるのを想像すると、とても愉しみになったからですよ。」

 

コノヤロウ、ホントにぶっちゃけやがったよ。

 

もうこれ決定したわ。

 

ギルガメッシュは、大人バージョンでも、子供バージョンでも、某愉悦神父と同じくらいに性格がねじまがってやがる。

 

やべえわ。この愉悦型AUO、大人になったらどんなことになるんだろう。

 

ウルクの国の家臣たちの心労が計り知れないわ。

 

そうこう考えているうちに、なぜか俺はギルガメッシュに王宮の中で、王族や家臣たちが集まっているホールに連れこまれていた。

 

壇上に、司会者らしき人が立っている。

 

その人が喋り始めた。

 

「え〜、皆さん、本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。

本日は、我らがウルクの第一王子、ギルガメッシュ様の秘書が正式に決まりましたので、ここに紹介したいと思います。

それでは、出てきて頂きましょう。

ライガ君!」

 

あれ?ライガ?オカシイな。王宮の中に俺と同姓同名の人がいたなんて。

 

しかもギルガメッシュの秘書かぁ。何という偶然!

 

 

俺が現実逃避していると、後ろからギルガメッシュが俺の肩を叩いて、振り向いた俺に、「アレ、君のことですよ!」なんて言ってきやがった。

 

 

 

図ったな。

 

 

まさかそこまで俺に嫌がらせをしたいとは。

 

しかし、この静まり返った場で俺が思いっきり反論することなどできるわけもなく、俺は渋々と壇上に上がっていった。

 

「さあ、ライガ君。挨拶をしてください。」

 

そう司会者の人に言われたので、俺は渋々口を開いた。

 

「え〜、皆さんこんにちは。俺は、この度ギルガメッシュ王子様の秘書になることになった、ライガと申します。ふつつか者ですが、どうかよろしくお願いしましゅ。」

 

かんでしまった。何人かの王族らしき人たちは笑いをこらえていて、ギルガメッシュに至っては後ろの方で爆笑してやがる。

 

「え〜、ライガ君は、ギルガメッシュ王子が街で出会った、非常に才ある子供で、此度、試験としてイシュタル神の領土に行かせたところ、無事に帰って来ており…………」

 

司会者の人の説明が続いていく中、俺が思ったのは、ただ一つであった。

 

 

 

ギルガメッシュ、後で殴る。

 

 

 

 




ようやく書き終わった。

ネタ切れがヤバイ。

誰かネタを恵んではくれないか……。
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