就職先はAUOの秘書でした。   作:疾走する人

6 / 12
前回の話の続きみたいな感じのお話。

感想で、エレシュキガルの性格が違うと言われたが、二次創作とはそういうものだと開き直った。

ほら。

たまに、おしとやかなイシュタル書いてる人とかいるじゃないか。


勝手に護国の宰相にされました。

前回のあらすじ

 

街に行こう

 ↓

落とし穴に落ちる

 ↓

冥界へ

 ↓

エレシュキガルと仲良くなる

 ↓

地上に帰る

 ↓

なんか俺の葬式やっとる

 ↓

見つかる

 ↓

大騒ぎ

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

勘違いで行われた俺の葬式中に俺が見つかって大騒ぎになったあと、俺はなぜかウルクの人たちに不死身の英雄と見られるようになった。

 

なんでそうなるのかわからなかったからギルガメッシュに聞いてみたら、

「冥界に落ちた後に、地上まで戻ってくる人間なんて本来ありえないんですからね?

おそらく、君の能力が無意識に働いたため、君は生き残ることができたのでしょう。」

 

あれ?なんでギルガメッシュが能力の事を知ってるの?

 

と思った人の為に、説明しておこう。

 

この前、俺がイシュタルにあってから王宮に帰り、ギルガメッシュを殴った後に強制的に就職させられた後に、俺はギルガメッシュに、俺の能力の事について根掘り葉掘り聞かれたのである。

 

なんでもギルガメッシュは、俺をライオンの群れの中に突っ込んだ後、その場に監視カメラもどきを設置し、俺の苦悩を全て笑いながら見ていたのだそうな。

 

俺がライオンの群れに突っ込まれた後に俺がしたことの中で、唯一笑えなかったのが、俺がライオンが噛み付いてくきた衝撃を、一方通行を使って反射していた時らしい。

 

ギルガメッシュによれば、一方通行のような魔術は存在せず、興味が出たらしい。

 

情報の開示を拒否したら、

「イシュタルを口説いたこと、王城のみんなに教えちゃおっかな?」

と、愉悦を滲ませたような笑みで迫られ、渋々と能力の詳細を教えることになったのだ。

 

俺が自分の能力について話している時、ギルガメッシュは研究者の顔をして、「ふむふむ…」だの、「なんと…。」だの感心したような言葉を口にし、最後には

「これまた解剖のしがいがある素体ですね。」

なんて言いやがった。

 

実際にギルガメッシュはいつも愉悦の笑みを浮かべているだけではなく、しっかり勉強や魔術の工房を王城の地下に持っているのだから、シャレにならない。

 

「解剖のしがいがある素体」等と言われたときには、ホルマリン漬けにされた自分の頭部が急に頭の中に浮かんできて、本気で背筋の凍る思いがした。

 

魔術関連でギルガメッシュに目をつけられたら、人生が終わる。

 

ここ最近で、俺が心に刻んだ教訓だ。

 

まあ、俺の能力関係の話は、今はいいんだ。

 

今現在大切なのは、なぜか俺が護国の宰相、等と呼ばれてしまっていることである。

 

なんでも冥界には人の魂そのものを死に至らしめてしまうほどの猛毒の空気がそこらに漂っており、冥界に入った人は、必ず死ぬんだそうな。

 

おそらく、ギルガメッシュが言っていた、能力が働いたお陰で死なずに済んだ、というのは、俺が能力で無意識に冥界の空気に混じっている毒のみを反射していたからなのだろう。

 

わ〜お。

 

一方通行ってスゴーイ。

 

原作の一方通行には、こんな能力は付与されていなかったのだろう。

 

なんでこんなにハイスペックになったのだろうか。

 

不思議である。

 

だが、ウルクの人々は、そんな事を知っている訳がない。

 

彼らにとっては、俺は冥界の空気の毒で殺されかけても、それに抗い続けてついに打ち勝った、無敵の人間に見られているのだろう。

 

まあ、一方通行がある時点で、ほぼ無敵だから、あながち間違ってはいないんだけども。

 

それでもって、俺はギルガメッシュの秘書である。

 

だから、将来的には宰相の地位を約束されているようなものなのだろう。

 

個人的には、

「宰相になる、だと…?

だが断る!」

と言ってやりたいが、俺はニートだけども周囲の人間はニートではなく、ニートという概念すら存在しない。

 

だから、働きたくない、宰相なんてメンドクサイ、という俺の意見を理解してくれる者は、ほとんどいない。

 

エレシュキガルなら、

「た…確かに、働くなんて、ちょっと面倒くさいかも…です…。」

なんて言ってくれると思うが、王宮の人たちはそんな事は言わない。

 

大体の人が、

「やったじゃないか!宰相になれるなんて!」

とか、

「羨ましいなぁ…。俺も宰相になりたかったよ…。」

なんて事を言うだけである。

 

ニートというものにも、デメリットはつきものなのだ。

 

まあ、そんな理由で、俺は「護国の宰相」なんていう恥ずかしい名前で呼ばれることになったのである。

 

俺が「護国の宰相」という名前に恥ずかしくなって悶えていたら、ギルガメッシュが愉悦の笑みを浮かべてこちらを見てきた。

 

 

まさか「護国の宰相」なんていう名前をつけたのは、お前じゃないよな?

 

 

そんなこんなで、俺は今式典会場だ。

 

式典の名前は、「死に戻りを果たした宰相殿の復活祭」である。

 

死に戻りとかいう言い方はやめてほしい。

 

どこぞの魔女の寵愛を受けている人に重なって聞こえるから。

 

式典が始まった。

 

「え〜、死に戻りを果たされた我らが護国の宰相、ライガ様のご復活を祝って!

今日は王宮の食料庫を開け放ちます!

ご存分に食べていってください!」

 

もう式典とかじゃなくて、ただの宴会になりかけてるじゃねーか。

 

何やってんだよ。

 

等と考えていたら、みんなが見てる前で、俺の足元に漆黒の穴が空いた。

 

よりにもよってこんなタイミングでか〜!?

 

と思いながら、俺は穴に落ちていった。

 

遠くの方で、

「お、おい!また宰相様が落ちていっちまうぞ!」

「彼、不死身なんでおそらく大丈夫でしょう。」

「それもそうだな!気にしないで飲むか!」

等と聞こえてくる。

 

いつの間にか、誰も俺を心配しなくなってた事にビックリだよ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あ、あのぅ…今お呼びして、大丈夫だったでしょうか…?」

 

エレシュキガルが、おずおずと聞いてくる。

 

「おう!大丈夫だぜ!

さて、エレシュキガル、今日はどんなことをする?」

 

俺の一日は、まだまだ始まったばかりだ。

 

 




なんだかもう、ヒロインエレシュキガルでいいんじゃないかな?

ヒロインエレシュキガルにすべきか、エルキドゥにすべきか、はたまたヒロインなしにするのか迷うが

もうなんとでも成れって気がして来た。

あと、一方通行の能力がハイスペックになってる理由は、主人公が最上位のニートで、その膨大な想像力(妄想力)が無意識に使われている、という設定で。

設定考えるのも意外と難しいのだよ…。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。