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これから数話は、エレシュキガルとの日常にします。
前回のあらすじ
ギル、王になる
↓
宰相にされる
↓
仕事が増える
↓
俺の胃に穴が空く
↓
休暇をもらう
↓
エレシュキガルに養ってもらおう!
↓
エレシュキガルかわゆい。
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俺がエレシュキガルに養ってもらい始めてから、すでに二週間が経った。
いや〜、楽しい時間っていうのは、早く流れるもんだね。
俺が冥界に住むことをナムタルのオッサンに話したら驚いていて、理由を聞かれたからありのままに
「エレシュキガルに養ってもらうことになったわ。」
と言ったら、ゴミを見るような目で見られた。
「おぬし…。」という、心底憐れむような声音の言葉付き。
まあ、俺も自分でクズだと思ってますから。
でも、俺の精神と体がすでにボロボロなんだ。仕方ないじゃないか。(言い訳)
あと、冥界の裁判官だという七人と会った。
みんな、中年のオバサンとか、オッサンだった。
その人たちによると、エレシュキガルは彼らが育てたらしい。
あの子をよろしくお願いします、と頭を下げる姿は、子供を愛する親そのものだった。
羨ましいな。俺の親は、俺に対して酷いことしかしてこなかったからな。
と言うと、裁判官たちは、どんなことをしてきたのか、恐る恐る聞いてきた。
俺は働きたくないのにもかかわらず、無理矢理働かせてきたんだ、と答えると、何人かはゴミを見るような目で見てきて、残りはなぜか同類だ、と喜んでいた。
こんなところにも同類(ニート)がいた。
まさか冥界にまで存在するとは。
やはりニートは偉大なり。
新たにできたニート仲間達は、俺にとってとても新鮮な事で、アニメの話とか、ゲームの話とかをした。
あれ?なんで冥界にゲームやアニメがあるんだろう?
と疑問に思って聞いてみたら、冥界では、ちょうど俺が生きていたときの物を取り寄せることができるらしい。
何それハイテク。
え?嘘だろ?
未来に干渉できるのなんて、某国民的青ダヌキか、座くらいなものだと思ってたんだが。
冥界がハイテクだったことに感心しながらも、俺達はその後約一時間、進◯の巨人の中の伏線について話し合った。
とても有意義な時間だった。
まあ、そんなこんなで充実している俺のスケジュールを教えてやろう。
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11:30起床
ウルクの王宮に居た時よりもずっと遅くに起きることができる。
この冥界の城の住人は、現在7人の裁判官とナムタルのオッサン、エレシュキガルに俺である。
合計10人。
その中で、裁判官の内の3人とエレシュキガル、俺は半夜行性(ニート)なので、この城の中では、俺達のニート生活は全面的に認められる。
朝早くに叩き起こされていたウルクの王宮とは大違いである。
諸君にわかるかい?社畜がニートへと進化(退化)する事の素晴らしさが。
ちなみに、俺はニート仲間達の中でも一番起きるのが遅く、毎朝エレシュキガルに起こされている。
役得である。
想像して見給え。
朝起きたら、目の前に金髪美少女の顔があり、「お…、起きた…?」なんて聞いてくるのを。
間違いなく、萌え死に決定である。
実際に、俺が初めてそれをされたときには、思わず吐血してしまった。
「び…、病気に…、なっちゃったんですか…?」
と本気で心配されて、それを見てさらに吐血してしまった。
エレシュキガルがあわあわして室内を歩き回っていたのには、本気でほっこりした。
惚れそう。
これが王宮だったら、竹刀で無理矢理叩き起こされ、吐血しても、
「血を履いたところでなんだというのです!男子たるもの、血を履いても戦わなければ!」
なんて言われるだろう。
ホントに天国だわ、ここ。
ここが天国(冥界です)ということはひとまず置いておいて、次に行こう。
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12:00
朝ご飯(昼ご飯)は、まさかのホテルの食事みたいな豪華な物。
しかも、誰も調理をしているらしいそぶりはない。
どうなっているのかと聞いてみると、未来に空間をつなげて、美味しい料理があるホテルなどから少しづつパクってきているらしい。
冥界、素晴らしきかな。
ちなみに今日のご飯は、有名所のオムライスにスクランブルエッグ、ステーキにフルーツポンチだった。
完全に昼ご飯ではない、と思ったのは俺だけだろうか。
でも、感動した。まさか古代で、自分が昔食べていた物を食べられるとは思わなんだ。
さあ、次に行こう。
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13:00エレシュキガルと遊ぶ
さて、エレシュキガルと遊ぶ、等と言うと、まるで幼児の世話をしている保育園の先生のようだが、エレシュキガルと遊ぶ時、俺の心は荒れに荒れている。
エレシュキガルの部屋は最上階で、一人部屋だ。
まあ、みんな一人部屋なんだけども。
ところで皆、ゲームやらアニメやら、二次元に嵌まったニートが、リアルの女の子、しかも美少女になんの関心も持たないと思うだろうか?
答えは当然、否である。
もうおわかり頂けただろうか?
そう。俺は、それなりに大きくはあっても、一人部屋の中に、超絶美少女と二人きりである。
俺は鈍感系の主人公では無いから、エレシュキガルが自分の部屋に初めて異性を入れたので緊張している、みたいな感じの赤い顔もよく見えるのだ。
そんなものを見せられてしまっては、陥落しない男などいまい。
実際にエレシュキガルは俺のタイプ…。
ハッ!危ない危ない。
危うく自分の本音を漏らしてしまうところだったよ。
ほとんど漏れているも同然なんだけども。
まあ、そんな感じで二人揃って部屋の中で顔を赤くしてチラチラとお互いを大体20分くらい見たりしながら過ごす。
このままでは只々時間が流れていくだけなので、エレシュキガルに声をかけて、何かすることを考え始める。
やることがないわけではない。
むしろ有り余っているほどだ。
なにせここでは、様々な物を現代から引っ張り出してきている。
しかも、現代から持ってきた物は、箱に入れて城の蔵に保管してある。
何かやりたいときは、それを取りに行くのだ。
だから、やることがたくさんあるのだが…。
いかんせん、裁判官の中のオタク仲間の一人が、エロゲとか恋愛ゲームとかを買いまくっているのだ。
たまにそういう物が入っている箱を開けてしまうことがあり、そういうものを見てエレシュキガルと一緒にしばらくフリーズすることになる。
だから、開ける箱は慎重に選ばなければならない。
そんなこんなで四苦八苦して遊ぶものを決めてから、俺達は遊び始める。
遊ぶものは色々あって、あるときはモン◯ン、またあるときはポ◯モン、たまにスマブ◯をやったりする。
そういうゲームをやるだけではなく、アニメもたまに見たりする。
俺とエレシュキガルの最近のお気に入りは、Fate/stay night unlimited blade works だ。
エレシュキガルの好きなキャラは凛で、俺はアーチャーこと英霊エミヤ。
ギルガメッシュはどうしたって?
アニメを見て、こんな風に育たなければいいなぁと思っただけだよ。
「なんだか…、ライガさんのところのギルガメッシュ王子も、ああなる気がする…かも…。」
なんて呟いていたエレシュキガルの言葉に不安を少しだけ覚えてしまった。
マジでそうなったらどうしよう。
あんな爆撃みたいな攻撃を毎日食らうとか、シャレになんねぇ。
怖っ。
そうして楽しい時間は終わる。
次に行こう。
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19:00夕食
こちらもウルクの王宮とは違って、遅い夕食。
まあ、ここの住人の半分がニートなんだ。
半夜行性なのだから、夕食の時間も、少しは遅くなる物なのかも知れない。
夕食も、現代から引っ張り出してくる。
最近では、盗みの腕が上がり、三ツ星ホテルからも食べ物を盗めるようになったらしい。
極たまに、五ツ星ホテルから盗んできたものが食卓に並ぶ。
本当にうまかったよ。
味覚のパラダイスって感じ。
冥界最高だわ。
さあ、次に行こう。
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20:00入浴
夕食を食べ終わったあと、俺達は風呂に入る。
と言っても、男湯と女湯にわけられているから、混浴などはない。
すまない。サービスシーンがなくて、本当に済まない。
風呂は、露天風呂だ。
正直言って、最初の方は冥界の赤黒い空を見ながら風呂に入るなんて、と思っていたが、実際にやってみると、意外と気持ちよかった。
向こうの方で雷が落ちたのをみて、今度はここに落ちるかもしれない、という恐怖で寒くなった背筋を温泉が温めていくのが。
嫌な趣味だと思うかもしれないが、こらえてほしい。
意外と背筋にくる寒気が、温泉とマッチするんだよ。
ほらそこ。
可哀想なやつだ、とか言ったの、聞こえてるからな。
風呂から出たあとは、好きな飲み物を飲むことができる。
ちなみに俺は、コーヒー牛乳とフルーツ牛乳だったら、フルーツ牛乳派だ。あの甘さと冷たさがハマる。
さあ、次に行こう。
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20:30遊ぶ
夜からは、お待ちかねのヒャッハーな遊び時間だ。
ここでは、遊びたいやつ(主にニート仲間達)が集まって、ゲームやアニメで馬鹿騒ぎする。
こういう騒ぎは嫌いではない。
まあ、毎日馬鹿騒ぎしているのだが。
ある者はコーラをラッパ飲みし、ある者はポテチに手を伸ばしまくり、みんなで宴会状態である。
宴会しながらのゲームやアニメは、夜遅くまで続く。
まさに、この世の天国である。
冥界だけど。
我が一生に一辺の悔いも無くなりかけているが、これからも俺はここで生きていこうとおもう。
あっさりと冥界に馴染んでいる主人公。
違和感があるかもしれないが、しょうがない。
異論は認める。