魔法科高校の劣等生 その男世界最強の指輪の魔法使いにて 作:百合に挟まる男を切るエルフの剣士
入学試験
「あれ、案外普通についた。」
少年は、落ちていくだけだったが異世界に着くと普通にいた。
「ここどこ?」
少年は商店街の一角にいた。そして焦る。
(やべぇ。確か俺のいく学校の試験があと2時間で始まるはずだ。それまでに何とかつかないと。だが、場所がわかんねぇ。さてどうすっか。)
そんなことを悩みながら歩いていると、突然後ろから声がかけられた。
「あの、すみません。」
「えっ?」
(おかしい。俺はまだ転生してきたばかりだから知り合いなんていないはずだ。誰だ?)
・・
いざとなったときのために、右手に指輪をはめた。そして、後ろを振り向いていった。
「何でしょう。」
そして驚愕した。そこにいたのは、中学生らしき女子生徒が二人いた。声をかけてきたであろう右側にいる少女がびくびくしながら言った。
「あのいえ、何故か困って要らしたのでつい。」
怯えたように聞いてくる女の子に功牙は警戒を解いた。
「あの大したことではないんですが、初めて来たので学校の試験会場の場所がわからなくて。」
「あの、それってどこの学校ですか?」
「えっと国立魔法大学付属第一高等学校なんだけど。」
「それなら知っています。これから私達も受けにいくんです。よかったら一緒にいきませんか?良いよね。雫。」
雫と呼ばれた少女は、無表情のまま答えた。
「私は別にかまわない。」
「じゃぁお言葉に甘えさせてもらいます。えっと、俺の名前は上原巧牙です。巧牙でいいのとため口でいいですよ。同い年なんだから。」
「光井ほのかです。ほのかでいいですし私もため口でかまいません。」
「私は北山雫。雫でいい。ため口でいいよ。」
「おう。了解した。ほのかに雫な。じゃ案内頼めるか。」
「はい!」
「分かった。」
そうして三人は試験会場に向けて歩き出した。行く途中で三人は会話していた。
「あっ巧牙さん。あれが高校です。後、それなんですか?」
ほのかが向こうに見える校舎を指差しながらいった。因みにほのかの敬語はどうしても直せなかったために敬語を使わせることにした。別に話す時は敬語を使ってはいけないなどのルールは存在しないので別に構わないだろう。
「へぇあれが。で、どれのこと?」
「そのお腹にあるやつと指にはまっている指輪です。」
「私も気になっていた。」
「えっとな。これは…」
キャァァァァァァァァ
そこまで話しかけたところで、女性の悲鳴が上がった。
「チッ。こんなときになんだよ。ほのか、雫先に行っといてくれ。ここなら高校がみえるから大丈夫だ」
「待ってください。私達もいきます」
「いやでも」
「これでも、魔法使いです。今はCADは有りませんが、足手まといになるかもしれないですけど、何か役に立てるかもしれません!」
「わたしからもお願いする」
二人からそう頼まれ、巧牙は悩んだ末に
「あぁ‥もう!行くぞ!」
「「はい!」」
向かった先にいたのは頭から角の生えた鬼のようなだが、知性がなさそうなその様子からゾンビにも見える。
「なにあれ?」
雫が怯えながら疑問を発する。それに巧牙が答える。
「グールだ」
「グール?」
ほのかが聞き返す。
「ああ。あんな風な鬼のようなゾンビの事だ。普通の人は勝てねぇぞ。魔法使いはどうかは知らねぇが」
「どっどうするの?」
「俺が倒す」
「でもどうやって。CADがないと私たちは普通の人と変わらないんだよ」
「そうだな。確かに今はお前らは持ってないかもしれない。でも、俺ならどうにかできる」
「取り敢えず、助けを呼ばないと」
「大丈夫だ。二人とも少し下がってろ」
右手にはめていた手の意匠が付けられている指輪を腰の辺りにつけた黒い手の形をしたハンドオーサーに当てる。すると
<ドライバー・オン>
そんな音声が流れベルトが出現した。そしてハンドオーサーを右手傾いた状態から左手に傾いた状態に変える。
<シャバドゥビタッチヘーンシーン!シャバドゥビタッチヘーンシーン!シャバドゥビタッチヘーンシーン!>
「何?この声?」
「うるさい」
二人が後ろで何か言っているが無視して左手にはめていた指輪を顔の横位の高さに持っていき、指輪の顔の目の辺りのカバーを右手でおろす。
「変身!」
そしてハンドオーサーにかざす。
<フレイム!ヒー!・ヒー!・ヒーヒーヒー!>
「功牙さん!?」
「カッコいい」
完全に魔方陣が巧牙を通り抜けるとそこにいたのは、命をはって人々を守る真の魔法使いだった。そして巧牙は右手に付け替えた指輪を再びハンドオーサーにかざす。
<コネクト・プリーズ>
魔方陣を出現させその中からウィザードソードガンを取り出した。そしてウィザードソードガンをソードモードに変えて刃の部分に手を添えて叫ぶ。
「さぁショータイムだ。」
そして巧牙はグール達に向かって駆け出す。走りながらグール達を切り捨てていくが、グールの数が異様な程多い。その数にちょっと面倒になったのか右手に新しく指輪を付け替えるとウィザードソードガンの方のハンドオーサーにかざす。
<コピー・プリーズ>
すると、ウィザードソードガンが二つに増えた。そしてウィザードソードガンをガンモードに変える。これにより二丁拳銃になった巧牙は、ウィザードソードガンのハンドオーサーにウィザードリングをかざしていく。
<<キャモナ・シューティング・シェイクハンズ!キャモナ・シューティング・シェイクハンズ!>>
<<フレイム!シューティングストライク・ヒーヒーヒー!>>
「フィナーレだ」
ウィザードソードガンの銃口に火球が、集まり一気に発射される。それにより、辺りにいたグールが全滅する。辺りにグールがいなくなったことを確認すると巧牙は
「ふぃ~」
一息ついた。そして巧牙は変身を解くと二人に駆け寄った。
「大丈夫か?」
そう声をかける。その問いに二人は
「大丈夫です。」
「私も大丈夫。」
そう返してくる。その言葉を聞いて一安心するが、直ぐに巧牙はおかしなところにきずいた。
「ゲートも居ねぇし、ファントムも居ねぇ」
「ゲート?ファントム?」
その問いに巧牙は頷く。
「ああ。あいつらは、グールと言うんだが。それを操ってるファントムってやつがいてな。人々の中に存在するゲートと呼ばれる人間を狙うんだ。ゲートは絶望をするとそのゲートは死んでファントムを生み出す。これによってあいつらは、仲間を作ってるんだ。」
そう。グールを操っているファントムが人々を襲う理由はそこである。ゲートを絶望させるためであるのだからファントムが居たのにゲートが居ないのはおかしいのだ。そこで、巧牙は今まで忘れていた大事なことに気がついた。
「そういや、試験は!」
「はっ!忘れてました。大丈夫です。まだ間に合います。」
「急ぐぞ。二人とも。」
「はい!」
「うん!」
ーーーーーーー試験後ーーーーーーーーーー
巧牙は落ち込んでいた。
(ふざけんなよ。あのじじい。実技試験は聞いてねぇぞ。)
高校の試験には、筆記試験の他に実技試験まであったのだ。知識はあっても扱えるかといったら話は別だ。自転車の乗り方を知っていても実際に乗らないことには乗れないのと同じだ。そう言うわけで、巧牙の実技試験は酷すぎたのだ。試験も終わったので教室からでようとすると、そこにはほのかと雫がいた。ほのかが明るい声で
「試験どうでしたか?」
「止めろ。ほのか。聞くな」
「そんなに悪かったの?」
「ああ、実技試験が酷すぎる。お前らは?」
「「私は大丈夫」」
「クソガァァァァァ」
そんなこんなあって試験終了。とそこに二人の男女が歩いてきた。男は誰もが見てもイケメンだと思うような顔で女性の方は10人中9人が綺麗と言って残り一人が可愛いと言いそうな美少女だった。そして巧牙に向かって男の方が
「ちょっといいか?」
話しかけてきた。そして男は巧牙がこちらを向いたことを確認すると、おもむろに鞄から石を取り出した。
「これが何か分かるか?」
「「「?」」」
ほのかと雫だけでなくペアの女性の方も首をかしげていた。が、巧牙は驚き頷いた。
「魔法石か」
「やはりこれがわかるのだな。なら、君の名前は上原巧牙であっているか?」
「ああ、あっている。それじゃあんたが協力者だってことか」
「そう思ってもらって構わない。後、俺の名前は司葉達也だ。では、巧牙は俺の家で暮らすのだろう」
「お兄様!?」
少女の方が驚いて話しかけている。しかし、達也は少女の頭をなで
「大丈夫だ。深雪。彼は知っている。俺を信じろ」
深雪と呼ばれた少女はうつむき
「お兄様がそうおっしゃるのなら」
巧牙は再び頷き答えた。
「そう聞いている」
「ならばいこう。話はそれからだ」
達也と深雪は背を向けて歩き出した。巧牙は振り向いて呆然としている二人に向けて
「ええと悪い。俺は行かなきゃならないから。電話番号交換しようぜ。学校の合格発表にはまだ先だし、受かってたとしても学校が始まるのはまだ先だ。それまで会えないのは流石に寂しいから今度一緒に遊びにいこうぜ」
「うっうん。いいよ。その代わり今度あったら説明してね」
「私も」
「いいぜ。約束だ」
端末の番号交換をすると二人に挨拶をして達也達を追いかける。達也達に追い付くとバイクに跨がって待っていた。
「遅いぞ」
「悪い」
<コネクト・プリーズ>
今度は魔方陣からバイクを出現させ跨がる。
「待たしたな」
「いいさ。ついてこいよ」
「了解」
そう言ってバイクを走らせ、達也達の後を追いかけるのだった。
これから指輪の魔法使いの絶望を希望に変えていく戦いが始まる。