ラブライブ!サンシャイン!!~9人の輝きの向こう側~   作:にっしんぬ

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高嶺(たかみね)
高嶺(たかね)

高嶺の花
憧れるだけで自分には程遠い物の例え


望んだ願いは高くて遠く

初めて会ったときのことは鮮明に覚えている

それが長い付き合いになって

スクールアイドル始めて、マネージャーになって

そんなこと誰が予想ついただろうか

 

 

 

 

「それが1人は喧嘩で距離置いて

もう1人はまさかの休学で連絡しづらい

そしてもう1人はもはや日本にいない…」

 

 

 

いや、果南とはたまに会うのだが

正直どう接したらいいのか分からない

冷たくなった、なんて思われてないだろうか

 

 

 

 

 

 

「(いままでマネージャーやってた時間が

すっぽり空いてしまったから、

なにしてたらいいのか分からないや)」

 

 

 

マネージャーを辞めてからのことなんて

なにも考えてなかった

学校にいてもこうやって

ぼけーっとしてるだけだし

 

 

 

 

「高嶺くん」

 

そんなこんなで思い出に耽ってると

クラスメイトの女の子に話しかけられた

彼女もスクールアイドルが好きで

Aqoursを応援してくれていた

 

 

「どうした?」

「あ、うん、ほら来月ラブライブの決勝大会

高嶺くんがよかったら一緒に行かないかなって」

 

 

そういえばそんな時期か

Aqoursが解散してからそんなこと

考えてなかった

Aqoursとして活動してたら

きっと他のスクールアイドルの研究だ!

と、かこつけてみんなで行ってたのだろうが

 

 

「悪い、別の人誘ってくれ」

 

 

 

今は、そういう気分ではない

 

 

 

「そっか、急にごめんね」

「いや、こちらこそすまん」

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

いつもだったらいつもの砂浜で3人が練習して

俺が茶々いれつつみんなのサポートをして…

こういう寒い時期でもみんなで体を動かしていれば

寒さなんてなんてことなかった

 

 

 

「よっ…よっと」

 

 

 

ロンダートからのバク転

果南が一生懸命練習してた技

 

 

 

「決まってるところ見たかったな」

 

 

 

いつも練習していた砂場で

そんな思い出に耽っていると…

 

 

 

「高嶺さん?高嶺さーん!!」

「千歌ちゃん?」

「はい!千歌です!」

 

 

 

確か、果南の幼なじみ?らしいが

果南からはそんな話は聞いたことなかった

 

 

「こんなところで何を…」

「今のすごかったですね!ぐるんって!」

 

 

こんなに話を聞かない子だったのか

 

 

「あ、そうだ!せっかくなんでうち寄ってきます?」

「…うち?」

「あ、すぐそこの十千万旅館!

うち旅館やってるんですよ!寒いですし」

 

 

と言われながら腕を引っ張られる

こんなに強引な子だったのか

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かぽーん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこか懐かしさを感じさせる風景

冬のおかげか日の入りが早くなり

星が見えはじめてる

さて、母さんには何と連絡しようか

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…冷えきった身体がぽかぽか温まる、

いや、何で俺は呑気に温泉に浸かってるんだ!!!」

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

「あ、お湯加減どうでした?」

「とっても良かったよ、じゃあ帰るね」

「待ってください!待ってください!」

「なんだなんだ…」

「ちょうどお話ししたかったんです!果南ちゃんのこと!」

「果南のこと?」

「はい!ずっと話したかったんですけど

最近、果南ちゃんの家で見かけなかったので」

 

 

 

 

 

果南のこと…?

何が聞きたいのだ、スクールアイドルのこと?

果南が休学してること?いや、それについては

さすがに知ってるはずだ。

 

 

 

「果南の、何が聞きたいのかな?」

「あ、聞きたいのは果南ちゃんについてではなくて」

「…どういうこと??」

「えーっと、なんというんですかね…

高嶺さんが果南ちゃんのことどう思ってるか、です!」

 

 

 

 

 

 

…はい?

 

 

 

「と、モウシマスト?」

「あれ、高嶺さん大丈夫ですか?」

「と、申しますと?」

 

 

 

危ない危ない、あまりにも突然だったから

すこし、飛びかけていた

 

 

 

 

「そのまんまですよ!高嶺さんが果南ちゃんのこと

どう思ってるかです!」

「どう思ってるか…って言われてもな」

 

 

 

正直、どう思ってるかって言われても

幼なじみで、内浦に来てからの

最初の友達、としか言いようがない

 

 

 

「幼なじみ、としか言いようがないよ」

 

 

適当に濁しておこう、濁すといっても

ほんとのことしか言ってないが

 

 

「そう、ですかー…」

 

 

 

んー、なにかおかしいなー。と言わんばかりに

探偵の真似事か、顎に手を添えて考え事をしてる

 

 

 

「どうかしたか?そんなに考えて」

「あ、えーっとですね。高嶺さん、果南ちゃんのこと

好きじゃないのかなーって」

 

 

 

 

俺が果南のことを…?

 

 

 

「それはどういう…」

「もちろん恋愛的な意味でですよ!」

 

 

 

遮るように聞き終わる前に千歌ちゃんは答える

 

 

 

 

俺が、果南のことを恋愛的な意味で好きかって?

いやいやいや、10年ぐらい一緒にいるが

そんなことは微塵も…いやまったくないって

訳ではないが、そりゃ可愛いとは思ったことはあるし

だからといって果南のことをそういう風に

思ってるなんて決めつけるのは…

 

 

 

 

 

「高嶺さん?高嶺さーん?」

「とっ、とりあえず!俺と!果南は!

ただの!幼なじみ!だから!

じゃあ!帰る!温泉ありがとう!」

 

 

 

いてもたってもいられなくなって

飛び出すように帰る

 

 

 

「あちゃー…これは無自覚か」

 

 

 

 

去り際に喋った千歌ちゃんの言葉など

聴こえるはずもなく

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

「散々な目に遭った…」

 

 

 

 

 

急いで、全速力で走って帰って来て

自室に籠り、机に突っ伏している

まさか、あんなこと聞かれるなんて

思ってもみなかった。

 

 

 

「俺が果南のことを…」

 

 

 

そりゃスクールアイドルのマネージャーやってたときも

果南とふたりでどこかに出掛けることはあった

でもそんなこと意識したこともない

 

 

「スクールアイドルが続いていれば

なにかしら気付けてたのかな」

 

 

 

スクールアイドルが続いていれば

だなんて今さら言ったところで

ダイヤはもうスクールアイドルは嫌い

鞠莉は日本にいない

果南は家の手伝いで忙しい

 

 

「3人と繋いでたのがスクールアイドルだけ

だったとしたら、なんだか寂しいな」

 

 

だったら他のスクールアイドルの

マネージャーをやればいい、なければ作ればいい

と思われるかもしれないが

果南や鞠莉、ダイヤがいない

スクールアイドルのマネージャーなんて考えられない

あの3人だからこそマネージャーを

始めたようなものなのだ

 

 

「そういえば、千歌ちゃんの部屋に

μ'sのポスターがあったな」

 

 

確か、来年度から高校2年生だっけか

もしかしたらスクールアイドルを目指すのか

そのマネージャーをしていれば、、、

なんて幻想も浮かんでしまう

 

 

 

「もう一度()()()()

μ'sのような輝きを目指せたら…」

 

 

 

 

 

3人だけでなく9人で、いや10人で

μ'sにも勝るとも劣らない輝きを

掴むのはもうしばらくの話




Aqours 4th lovelive ~Sailing to the SUNSHINE~ in 東京ドーム
2日間現地で参戦してきました
もうね、泣きました

さて、ダイヤさんと果南ちゃんと来て
最後は望くんです

十千万旅館でのくだりは完全にノリです
無自覚望くんを書きたかっただけです

次回から一期突入です
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