ラブライブ!サンシャイン!!~9人の輝きの向こう側~ 作:にっしんぬ
案の定、鞠莉は留学に行ってしまった
行くのを勧めといてこんないいかたはおかしいかもしれないが
望は鞠莉が出発する日に会いに行ったらしい
私とダイヤは、ヘリ越しでライトを照らして
「鞠莉…」
今さら文句を言っても仕方ない
私が決めたことなんだから
鞠莉の留学を応援するのは
「辛気くさい顔してんな、似合わねーぞ」
「ってぇ!望!?なんでここに!?」
実家のダイビングショップの手伝いが
一段落ついて、少し休憩をしてたところに
噂をすればなんとやらで、望が来ていた
「ほい、これうちのじーちゃんから」
「あー、いつもありがとうね」
望の家からいつもお裾分けをもらってる
広い土地を持ってて、色々栽培してるらしい
小原家や黒澤家の名門とまではいかないものの
高嶺家も割といいほうの家系である
鞠莉の留学の出発日をどこかで拾ったなど
まだまだ不思議な家系ではあるが
「ところで望、潜ってくなら準備するけど?」
「ん、あぁ、久々に潜るか、頼む」
「はいよ」
望が潜るなら私も潜ろうかな
と思って2人分の準備をしてると
「果南ちゃーーーん!!」
聞き覚えのある声が聞こえてきた
「どうしたの、千歌?」
「あ、果南ちゃん、まだお手伝い
終わってないの?あ、後これうちから!」
今日はよく物をもらう
「いつものみかんね、ありがとう
一段落ついたんだけど、友達が
潜りたいっていうからさ、それの準備中」
「友達??」
あー、紹介してなかったか
話す機会もなかったし、仕方ないか
「ついでだから紹介しとくね
高嶺望、私のもう1人の幼なじみだよ
望、この子は高海千歌、私の幼なじみだよ」
「よろしく、千歌ちゃん」
「よろしくお願いします!高嶺さん!」
◆◇◆◇
「ふぅ…久々に潜ったけどやっぱいいね」
10分ぐらいすると望が海から上がってくる
昔から潜ってるおかげか望のダイビングスキルは
誰かに教えることができるぐらいには上手い
「お疲れ、シャワーうちの使っていいから」
「お、助かるわ」
「タオルはいつものところねー」
「はいよー」
そう言って中に入っていく
「ねぇねぇ果南ちゃん果南ちゃん」
最初の頃はひょろっとしてた感じなのに
年が経つにつれてがっちりしてきたなー
「ねぇ、果南ちゃん?」
最初は二人で潜ってたのにいつのまにか
一人で潜りはじめて、なんだか寂しいなー
「って私はお母さんか!!」
「果南ちゃん!?」
「わぁぁぁ!千歌!?いたの!?」
「いたの!?じゃないよー、3回は呼んだよ?」
「ごめんごめん!なんだっけ」
「んーもういいよー!それより果南ちゃん?」
「どうしたの?」
「もしかして、高嶺さんのこと好きなの?」
………はい?
え?私が?望を?いや、そりゃ好きか嫌いか
で言われればそりゃ好きだけど
それはあくまで幼馴染みとしてであって
別にそんな恋愛感情とかはなくてって
なに考えてるんだ私は
「ちょっと果南ちゃん落ち着いて落ち着いて!」
「も、もう!千歌!冗談でもそんなこと
言わないの!望は幼馴染みなんだから!」
「でも、果南ちゃんの今の顔、図星なんじゃ」
「ちーかーーー!?!?!?」
「俺がどうしたってー?」
シャワーから帰ってきた望が
それはもう鬼のような形相で寄ってくる
「え!えっと!その!ほら!
ガールズトーク!だよ!ねっ、千歌!?」
「は!はい!せっかくなんで!ほら!」
「ただのガールズトークで果南が慌てるかよ
んじゃ、俺は帰るわ、ありがとう」
「あっ、うん、またね」
もう少し話がしたい
という言葉を噛み締める
鞠莉が留学に行ってしまってから
少し、冷たくなった気がする
「果南ちゃーん?」
「どうしたの、千歌」
「寂しそうだよ、もっとお話ししたい!って顔してる」
「うっ…き、気のせいだよ!ほら、連絡船の時間!」
「あー!!もー!次は絶対聞かせてもらうからね!」
慌てたように千歌が帰っていく
ごめんね、千歌。これは私の問題だから
◆◇◆◇◆◇
鞠莉が留学に行ってしまって
スクールアイドルをやらなくなってから
時間が有り余ってしまった
もっぱら家業のダイビングショップの手伝いか
日課の早朝ランニングぐらいである
ランニングの時に寄る神社で踊ってみたりするが
なにか物足りない
「(あの頃が短いようで長くて
鞠莉がいて、ダイヤがいて
そして、望がいて…)」
あの頃に戻れるならどれだけ嬉しいだろう
「望はどう思ってるんだろう」
今からでも鞠莉を呼び戻そうか
でも、どうやって
仮に呼び戻したところで今まで通りに出来るのだろうか
「望に聞いても、分からないか」
鞠莉を留学に行かせるのが正解だったのか
一緒にスクールアイドルを続けるのが正解だったのか
今さらに揺らいだ思いは波のように
行ったり来たり
切り方が中途半端?
い つ も 通 り
次、本編の予定でしたがもう1話あげます
ダイヤと果南ときたら、、、?
あ、4th live両日現地参戦しますので
行かれるかたは一緒に楽しみましょう