岸波忍法帖   作:ナイジェッル

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第22話 『折り返し地点:Ⅱ』

 三代目火影から与えられた一か月の猶予。

 修行に励む者、他者の術への対応を急ぐ者、装備を揃える者と忍によって動きは異なる。

 その中でもこの男、セタンタは修業をするわけでも準備を整えるわけでもなく、ゆらりゆらりと木ノ葉隠れの里を漫遊していた。

 

 「おっちゃん、木ノ葉印の団子一つくれ」

 「あいよ!」

 

 木ノ葉で一番うまいと噂の団子屋に立ち寄り、三色団子を購入。そのまま歩き食い。

 これぞ漫遊……尤も漫遊というのはあくまで表面上の話で、実際は戦場となるであろう木ノ葉の里の立地を歩いて確認しているので決してさぼっているわけではない。そう、さぼってはいない。バゼットに見つかったらそう言うと決めている。

 

 「(やっぱりこの里は豊かだねぇ)」

 

 セタンタは団子の串を咥えながらそう思った。

 自分達が生まれ育った砂隠れの里は一面が岩と砂で覆い尽くされている。それこそ、水源一つダメになれば大騒ぎになるほどの資源に乏しき劣悪な環境。

 雨もロクに降らず、かといって日照りは容易に喉を焼く。どれを取っても豊かさにおいてこの里に勝っているものはない。

 

 「(忍の質も、言わずもがなか)」

 

 そこら辺を闊歩する中忍、上忍の面子も豪華なものだ。

 体術のみで他里までその名を轟かせたマイト・ガイ、千の術を収めし写輪眼のはたけカカシを筆頭に秋道一族、奈良一族、油目一族、その他諸々の名家揃いの英雄豪傑。

 この里の断崖絶壁に掘られた歴代火影の面々も一人残すことなく最強と言われた忍達。

 なるほど、五大国最大の忍びの里と謳われるだけのものがある。

 

 「(その里を落とすとなれば、上役も生中な覚悟ではないだろう)」

 

 音隠れと手を組み、中忍試験という合同の催し物に扮して行われる木の葉崩し。

 成功しても、失敗しても、後世には少なからず卑怯者のそしりは免れない。

 それでも行うと決めたからにはそれ相応の覚悟と計画性がなければ務まらない。

 そのうちの一つが肉体の内に化物を飼う砂隠れの奥の手であり、今は下忍の我愛羅。

 砂隠れが強気である理由が下忍の子供なのだから、我が里ながら情けない。

 後は音隠れの支援。ここが、セタンタは引っ掛かっていた。

 あのできて間もない里ができた時から、砂隠れは妙な動きを取るようになった。

 否、里ではなく―――里の長が、だ。

 果たして風影はこのような作戦を率先して行うような御仁だったか。

 冷徹であり、リアリストであると知られている男ではあるものの、戦争を好んで行う好戦的な男ではなかった。どちらかというと、政財からゆっくりと地盤固めを務め、他国と渡り合うタイプであったはず。

 

 「…………」

 

 何度目か分からない自里への言い知れぬ薄気味悪さ。

 セタンタも下忍の端くれだ。特別な力を持っていたとしても、自らの立場は弁えている。

 忍は、里の命令こそが至上。そこに尽力することはあれど、疑うことなどあり得ない。

 自由奔放として見られがちなセタンタだが、里への忠義は本物であると自負している。

 だからこそ、この違和感が拭えない。

 里が自分達に託した使命は、果たして本当に里の意思なのかと。

 そんな思考が堂々巡りしていたセタンタに、聞きなれぬ声が耳に飛び込んできた。

 

 「あ、あぶない!!」

 「あん?」

 

 セタンタは声がした方向、真横に首を向けるとクナイがすぐ目の前まで迫っていた。

 クナイを投げておいて殺気も感じられなかった。これを意図的にできればさぞ腕の立つ手練れだろう。

 彼は呆れながらもクナイの刃先を指と指の間で挟んでキャッチする。

 

 「なんだこりゃ、玩具か?」

 

 そのクナイは自身の知るものよりも柔らかく、重さもない。

 フニフニと刃先を触っていたセタンタに一人の小さな子供が近づいてきた。

 その子供は他里の人間であるセタンタを警戒と申し訳なさが入り混じった目で見ていた。

 

 「おう、こりゃお前の獲物かい?」

 「う、うん」

 「俺を狙った?」

 「ううん」

 

 セタンタはぶっきら棒な言い方だが声質はできるだけ相手を怖がらせないように問い、それに子供は首を振りながら答えた。

 まだ年が二桁にも言ってない小さな童だ。近くに公園もある。なるほどとセタンタは頷いた。

 

 「ごめんなさい……!」

 「気にすんな。こんなクナイじゃ誰も傷つかねぇさ」

 「でも!」

 「カー、真面目だねぇ。俺なんかよりだいぶ良い子だよ、坊主」

 

 自分もこんな時期があっただろうか。

 いや無かったな。

 

 「しかし良い腕だ。手が滑ったとはいえちゃんとまっすぐ飛んできやがった。筋はいい」

 「え………?」

 「こんなもん投げてんだ。将来の夢はこの里の忍だろ?」

 「うん!」

 「なら将来有望だ」

 

 セタンタは腰を下げて子供と同じ目線に合わせ、にっかりと笑った。

 それにつられて終始申し訳なさそうだった子供も笑みを浮かべてくれた。

 そう、それでいい。子供は迷惑をかけてなんぼの生き物。この程度の些事で顔を曇らせておくには勿体ないというものだ。

 

 「お兄ちゃんは、外の里のひと?」

 「ああ、砂隠れの忍さ」

 「すげー! おれ、この里以外の忍者って初めてみた!!」

 「おうおうそりゃ良かった」

 

 物珍しい存在に出逢えて若干興奮気味に目を光らせる。

 

 「砂がくれってさ! 火影様みたいな人いるの!?」

 「いるぜ。風影っていうんだけどな」

 「おお~! じゃあお兄ちゃんもその風影様を目指してるの?」

 「……そうだなぁ。忍ならば、頂点目指すもんだが……まぁ、目指していると言えば目指していると言えばいいのかねぇ」

 

 正直、風影を目指している気などない。

 ただ戦いが好きだったから。この力を存分に扱いたいから。

 その理由で一番適していた職が忍だったに過ぎない。

 おかげで大切な人間が多くいる里を護れる力にもなり、今はそれだけで満ち足りている。

 

 「おれも火影をめざしてるんだ!」

 「そりゃいい心がけだ。しかしなんでその火影を目指す?」

 「大好きなみんなを守りたいから!!」

 「…………」

 

 真っ直ぐな瞳がセタンタを射抜く。

 だが、その瞳の先にいる男は今先ほどこの子供が言った「大好きな皆」を傷つける存在だ。

 木ノ葉の里と同盟国でありながら、それを裏切り、多くの人間を犠牲にして国盗りをしようとしている、そんな人間だ。

 

 「……そうか。お前の夢、立派なもんだよ。親御さんも誇らしいと思ってるさ」

 

 セタンタは腰を上げ、子供の頭を優しく撫でた。

 

 「またな、坊主。練習するのは良いが、周囲には気をつけてな」

 「ありがとう、外のお兄ちゃん! またね!」

 

 

 

 

 …………

 

 ………

 

 ……

 

 …

 

 

 

 「感傷にでも浸るか? セタンタよ」

 

 昼から夜に時間は経ち、セタンタが借りる宿の一室で女は問う。

 その女は砂隠れの上忍にしてセタンタ、バゼット、ディルムッドの上官。

 この木ノ葉崩しにも参加するであろう女傑。名をスカサハ。

 深紫の髪を靡かせ、体のラインが良く見える全身タイツを違和感なく着こなすその女は、姿こそ妖艶無比。

 されどもセタンタは知っている。

 この女は、あの我愛羅と勝るとも劣らない人格破綻者であることを。

 

 「ハッ、見てたのかよ師匠」

 「私に隠し事など出来る筈もない」

 「別に隠しているつもりなんか無かったんだがな。ただガキと喋っただけだろうが」

 「この里の、な」

 「あの程度の関わりで俺の刃が鈍るとでも言いたいのか」

 「どうだかな……少なからず、思うことはあるのだろう?」

 「下らねぇ。まぁ、アンタを斬るよりかはスッキリしないだろうよ」

 「ほう、言うようになったではないか」

 

 スカサハは歪に笑みを浮かべた。

 あの子供の純粋な笑みと比べて此方はだいぶ毒々しい。

 

 「なぁ師匠……いや、スカサハ。アンタは今回の命令、どう思う?」

 「どう思うとは?」

 「違和感は感じねぇのかって話だよ。風影と死線を潜り抜けてきた伝説の忍なんだろ?」

 「……ふむ。強いて言えば、らしくないと言ったところか。あの男は確かに裏で動くことにも長けていたが、同盟国を裏切るほどのリスクは選択しなかった」

 「だろうな。俺は成長を続ける木ノ葉隠れに危機感を抱き、この中忍試験を利用して喰われる前に喰う……表面上では、それが木ノ葉崩しの理由だと教えられている。それは今の砂隠れの現状を見れば一見納得の理由だが、些か道理に欠けている」

 「まるで誰かに唆さえたか。もしくは、誘導されているかのような違和感を覚えているのだな。セタンタよ」

 「しらばっくれているアンタだって分かっているはずだ。今回の任務は裏に何かがある。俺達に知らされていない、致命的な欠落が存在するってことを」

 

 里の命令は絶対だ。

 里の為に命を尽くすのが忍だ。

 されども、その命令自体が何者かの陰謀が絡むとすれば、それは―――。

 

 「仮にそうだとしても、我々は一介の忍に過ぎない。だから今もこうして此処にいる」

 「……スカサハ。アンタは、大きな殺し合いを望んでいるな?」

 

 スカサハの言うことは御尤もだ。セタンタも幾度となくそう思ったいた。

 しかしスカサハの言うそれは、大義から来るものではない。

 『どうでもいい』のだろう。

 この命令が本物であれ、偽物であれ、殺し合える機会が巡ってきている。

 それに嬉々として受け入れているにすぎない。

 ならば葛藤もなかろうよ。正しさなど求めていない。初めからないのだから。

 

 「この里の忍と死合えるのならば、僥倖だとは考えておる」

 「はぁ……師匠よ。いつかアンタの心臓は俺が穿ってやるよ。異常者め」

 「楽しみに待ってるよ、バカ弟子」

 

 広くも狭くもない宿屋の一室で一触即発の空気になりかねない二人の忍。

 師弟関係であるものの、その関係は健全とも言えなかった。

 

 「……む?」

 「……あ?」

 

 セタンタとスカサハは互いに懐から札を取り出した。

 その札には守鶴と刻まれており、小刻みに札そのものが震えていた。

 

 「セタンタ。おぬしの出番のようだな」

 「くそったれ。あのバカ、まだ本選も始まっちゃいないっつうのに」

 「私はここで酒盛りをしている」

 「いや行かないのかよ! てかここ俺の部屋なんですけど! するなら自分の部屋でやれ!」

 「つれないことを言うな。ほら、早くいかんと手遅れになるぞ」

 「この……!!」

 

 自由奔放なセタンタではあるが、このスカサハには負ける。

 急ぎ事態の収拾に行かなければ木ノ葉崩しの作戦が頓挫するどころの話ではなくなると言うのに、呑気に酒盛りなど。

 それも弟子が借りている一室でだ。

 

 「ったく……!」

 

 もはや抗議するのも馬鹿らしくなったセタンタは窓から飛び降り、我愛羅がいるであろう場所まで駆けた。

 セタンタとスカサハが持っていた札は我愛羅の封印の強弱を知ることができる。

 尾獣の封印が危うくなった時、その札は危険を知らせる為に激しく振動する仕組みだ。

 恐らく、あのロック・リーとの戦いで枷が外れかけていたのだろう。どんな拍子で封印が完全に解けるか分からない不発弾のようなものだ。彼の事情を知るものとして、これほど心臓に悪いアラームはない。

 そして彼を止める役目を担っているのが、他でもないセタンタである。

 

 目には目を。刃には刃を。

 獣には、獣を宛がうのが相応しい。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 五月蠅い、ゴミだった。

 音隠れの忍。名は―――なんだったか。

 覚えるのも億劫なほど、弱かった忍だ。

 静かに日の出を待っていただけの俺に、奴は現れた。

 自らの力量すら測れぬ愚者は、ちっぽけな腕の武器を掲げて、俺を殺そうとした。

 そう、殺そうとしたのだ。俺を。俺をだ。

 どの里へ行っても俺という存在を殺そうとする輩は後を絶たない。

 憎い。苛立ち。鬱陶しい。

 意味を為さぬことを為そうとして、その臓物をぶちまけることしかできない雑魚。

 ただ、俺は生きているだけなのに。

 生きているだけが罪。

 父も、友も、信じていた者ほど俺を殺そうとして。

 信じていない者も俺を殺そうとする。

 理由など知らぬ。

 大義名分もあろう。名を上げたいという阿呆もいよう。

 それでも俺にとっては、等しくゴミであることに変わりはなかった。

 血を分けた兄弟ですら、俺を恐怖する。

 

 もう、いっそのこと―――全てを塵にするか?

 

 そう思っていた矢先に、あの男は現れた。

 

 「セタンタ………」

 

 魔獣を従える者。海獣を従える者。

 同じ化物を腹の内に飼う忍が、木ノ葉の廃墟にて音隠れの忍を殺したばかりの俺の前に現れた。

 

 「派手にやったな。その死体は……確か音隠れの下忍ドス・キヌタか」

 「俺を殺そうとした」

 「そりゃまたなんでだ?」

 「………知らん」

 

 誰かがどうとかと呟いていた気もするが、今となってはどうでもいい。

 何を理由に襲ってきたかは知らんが、殺しに来たのなら殺し返す。

 そして奴は死んで、俺が生きている。それだけの話だ。

 

 「オーケー。取り合えず、無事でなによりだ」

 「思ってもいないことを口にするな。殺すぞ」

 「俺達は仲間だろうが」

 「仲間? 仲間だと? クク、ハハハハハハ!!」

 

 実に白々しい。

 何を言うかと思えば、仲間?

 俺から一番縁遠い言の葉だ。

 

 「お前はただ自分の役割を全うにしきただけだろう? セタンタァ」

 「役割を全うしにきたのと仲間であるのは矛盾せんだろうが。というか分かってるなら今すぐその腕を引っ込めろ。チャクラが漏れてんぞ」

 

 俺の腕は、幾重もの砂が集合し、一つの異形な腕に成り果てていた。

 そう、世にも恐ろしい尾獣の一体である狸の腕だ。

 このまま本能のままに赴けば、すぐにでもその化物がこの腸の中から姿を顕わすだろう。

 

 「嫌だと言ったら、どうする?」

 「お前を止めるのが俺の役目だ」

 「殺すか? お前も、俺を殺そうとするのか?」

 「止めると言ったはずだ。殺すとは言ってねぇだろうが」

 

 セタンタはフードを脱ぎ捨て、杖すらも捨てた。

 それは降参の意味なのか。

 否、そんなものではない。

 これは臨戦態勢。忍としてではなく、獣の戦いを想定したもの。

 

 「頼むから、今日は引いてくれ。俺とお前がここでやり合ったらどうなるか……分からないお前でもないだろ」

 「………疼くんだよ」

 「あ?」

 「一人じゃあ、足りない。もっと殺せと。殺させろと。俺の怪物が訴えている」

 「チッ、守鶴が余計な真似を」

 「お前はどうなんだ? お前の獣は、殺せと言わないのか」

 「言わねぇよ。いや、昔はバカみたいに言ってたがな」

 

 ならば、分かり合えないだろう。

 連日連夜、殺意の誘いが絶え間なく押し寄せる俺の苦しみ、俺の憎悪は決して。

 

 「お前には、分からない」

 

 馬鹿らしくなった。

 こんな男に何を知ってほしいというのか。

 所詮は、獣と仲良くしているだけの腑抜けでしかない。

 俺は異形の腕を解いた。ここで暴れずとも、いずれ暴れられる。

 この広大な里を、一思いに。

 それが我愛羅の存在理由。唯一生きていていい理由に他ならない。

 

 「もし、また俺の邪魔をするのなら―――今度こそ殺すぞ。セタンタ」

 「おうよ。かかってこいや。俺は殺されてやんねぇからよ」

 「………ふん」

 

 俺は、お前が嫌いだ。いつかは白黒をつける。

 俺は、お前を超えているのだと。

 殺そうと思えばいつでも殺せるのだと。

 それを分からせてやろう。いつの日か。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 静かに去っていった我愛羅を見送ったセタンタは、一息ついた。

 危なかった。危機一髪と言ったところだ。

 あのまま放置していたら九割九分、この里の上忍に感づかれていただろう。

 

 「性格最悪の上司に、里最大の問題児。こんなんで本当に大丈夫なんだろうな……」

 

 前途多難とはまさにこのこと。

 信じきれない上層部もそうだが、現場もかなりの不安定さが拭えない。

 己にこのようなストレスは似合わない。帰って風呂でも浴びてサッパリするか。

 そう思い、帰路を辿る。

 

 「………ありゃあ」

 

 木ノ葉の里の屋根を飛び越えながら進んでいたセタンタの目にふと入ったのは、民家の庭で一生懸命クナイを投げている少年の姿。昼間に出会ったあの子供だ。

 良い子は寝ていて然るべき時間だろうに、こっそり起きて庭で練習をしているのだろう。

 玩具のクナイを庭に生えている木にぶつけては拾い、ぶつけては拾いを繰り返している。

 健気なものだ。まだアカデミーにも入っていないだろうに、あの年であそこまでの努力を行える。あれも一種の才能だ。努力を重ねることができる、誰にでもあり、それでいて稀有な才能だ。

 いつかは大物になるのかもしれない。あの苦労が報われる日があれば、是非とも自分も見てみたい。

 

 「バカか、俺は」

 

 忘れるな。

 この平穏を壊すのは、砂隠れの里の忍。つまりは自分だ。

 あの子供も今回の任務で犠牲になる可能性は大いになる。

 仮に生き残ったとしても、まず間違いなく不幸になる。

 それを、肝に銘じなければならない。

 今も努力を続ける子供の未来を想うなど、そんな資格はセタンタには端から無いのだ。

 

 「………そん時が来たら、恨むだけ恨めよ」

 

 セタンタがあの少年に向けられる言葉は、それだけだ。それだけでなければならない。

 忍は刃。忍は道具。下手な感傷は決して持ち込むまい。

 

 今の砂隠れがどうなっているかは、スカサハの言う通り重要ではない。

 

 忍は、与えられた任務をこなす。

 セタンタは意識を切り替え、闇夜に消えていった。

 

 

 


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