~努力の穴~
サリヤとメタランがリザードとマタドガスに進化し終えた日があった。
その時に変な違和感があったらしい。
サリヤ「う~ん……。」
メタラン「???」
作者「どうした?」
サリヤ「ううん、何でもない。」
メタラン「同じく。」
作者「そうか?」
2人『うん。』
この時は深く考えてはいなかった。
でも、その認識が甘かったと思い知らされたのはそれから1週間後だった……。
その日も装置を使ってレベルを上げていた時、突然サリヤとメタランが倒れた。
サリヤは水溜りの上に、メタランは換気口の上に。
そして“異変”が起きた。
ボー!
モクモクモク…。
サリヤの身体が炎に包まれ、メタランの身体はガスに包まれた。
作者「な!?」
カイア「龍の試練と進化の試練!?」
ムロン「2つ同時に起きるなんて…!」
作者「くそ!炎とガスの勢いが強すぎる。」
言葉通り、極炎と狭霧と化している。
ただ救いなのは、極炎は水のお陰で勢いは少し抑えられている。
狭霧は換気口から吸い込まれているので充満する事は無い。
作者「でもこのままじゃ不味い!」
作者が近づこうとする時、ディンが止める。
ディン「アホぅ!丸焼きか器官が止まるわ!」
作者「じゃあどうすれば良いんだよ!?」
その時、ディンの後ろからエスパー勢が現れた。
おどか「わ、私達が手伝います!」
りんり「ふん!別にあんたの為じゃ無いわよ!」
メアナ「私達に掛かれば問題ないですよ。」
ディン「そういう事じゃ。」
作者「………具体的にどうするんだ?」
ディン「エスパーには生まれながらにして特殊な能力があるのじゃ。」
作者「特殊な能力?」
メアナ「テレパシーです。」
作者「なるほど。」
りんり「でも、言葉しか届けられないわよ。」
作者「十分だ。早速始めよう!」
おどか「は、はい!」
4人は四方向に別れ、テレパシーの準備をする。
作者は特訓装置の前で待機。
ディン「行くぞ!最初はサリヤからじゃ!」
そして、作者の意識はサリヤの精神世界に向かった。
~精神世界~
全てが赤く、炎が所処で噴出している。
マグマも流れていた。
作者「ここにサリヤが居るのか…。」
ドガーンッ!
近くで爆発音が聞こえた。
作者「あっちか!?」
直ぐに向かう。
しばらく進むと、リザードンの姿をした“黒い炎”がサリヤを見下ろしていた。
作者「サリヤ!」
サリヤ「作者!?」
作者「大丈夫か!」
サリヤ「あ~もう!何で来たのよ!」
作者「心配だからに決まってるだろ!」
サリヤ「安心しなさい!こんな炎、私が直ぐに消してあげるわ!」
サリヤは大きく息を吸い、放射した炎を吐き出す。
ボオオオオオッ!
しかし、黒い炎は翼で吹き飛ばしそのまま押し返した。
サリヤ「きゃあああ!?」
作者「サリヤ!」
押し返された炎を喰らうサリヤ。
しかし、その眼に諦めは無い。
サリヤ「あの馬鹿があそこまで進化したんだ!あの馬鹿をちゃんと育てた奴が居たんだ!私は!同じ場所に行きたい!」
焦り、だったのだろう。
置いていかれてしまった、そう思っていたのだろう。
だからこそ、彼女は“極炎の炎”に包まれた!
ゴオオオオオオッ!
そして、炎が収まった時サリヤはリザードンに進化していた。
サリヤ「喰らいなさい!」
勢いよく空中を飛び旋回、そして眼にも止まらぬ速さで黒い炎に突撃した!
黒い炎「ガアアアッ!?」
サリヤ「止めよ!」
至近距離から“龍の波動”を放つ。
黒い炎「ギャアアアアアアアアアッ!!!」
黒い炎は掻き消えた。
サリヤは炎が噴出していない場所に着陸する。
サリヤ「つ、疲れた……。」
作者「サリヤ!やったじゃねぇか!」
サリヤ「ふぅ、まったくあんたも物好きね。」
作者「生憎と天邪鬼なんでね。」
サリヤ「まったく……。」
―――ありがとう―――
作者「何か言ったか?」
サリヤ「な、何でも無いわよ!////」
作者「そうか?」
こんなやりとりを交わし、1度精神世界を脱する作者だった。