~萌えもんタワー・7階~
ロケット団員?「いい加減、戻ってきてもらえませんかねぇ?博士?」
フジ老人「……いい加減に諦める事じゃ。わしはもう研究を捨てた。」
ロケット団員?「そうもいかないんですよ。貴方の研究は我々には必要です。」
フジ老人「断る!」
ロケット団員?「それならば……、無理やりにでも協力してもらいましょうか。」
フジ老人「何を……まさか!」
ロケット団員?「確か……、孤児院があったはずですねぇ。」
フジ老人「あの子達に手を出すな!」
ロケット団員?「なら、我々に協力してもらえますね?」
フジ老人「くっ!」
その時、階段から悲鳴が聞こえた。
敵「ぎゃあ!」
敵「あべし!」
ロケット団員?「どうした!」
敵「襲撃です!」
ロケット団員?「そんな者さっさと倒せ!」
敵「無理です!強すぎます!」
そして、報告していた敵も吹っ飛ばされる。
敵「ぐあー!」
ロケット団員?「何者だお前等!」
作者「通りすがりの馬鹿撲滅軍団だよ!」
ロケット団員?「な、我々に逆らうか!」
作者「知ったこっちゃねぇ!花びらの舞い!」
キルト「せい!」
ロケット団員?「ぎゃああああ!?」
ロケット団員?は吹っ飛んで行って、鳥タイプの背中に乗り、運ばれた。
作者「大丈夫ですか?」
フジ老人「ああ、ありがとう。助かったわい。死んだ萌えもんの魂を休めようと登ってきたんじゃが、奴等が現れてのぅ。」
作者「あれは一体?」
フジ老人「……そうじゃの、君なら話してもいいかのぅ。とりあえず孤児院に行こうかのぅ。」
こうして、萌えもんタワーを後にした作者達は、フジ老人の話を聞くため孤児院に向かった。
~フジ老人宅孤児院~
作者達はフジ老人の孤児院を訪れた。
中には子供や萌えもん達が仲良く遊んでいる。
フジ老人「何も無い所じゃがゆっくりしていっておくれ。」
作者「お構い無く。」
出されたお茶を飲みんで和む。
そして、ゆっくり時間は過ぎると思ったが、フジ老人が話を始めた。
フジ老人「さて、何故ロケット団に囚われていたか話ておこう。」
作者「お願いします。」
フジ老人「わしが今回の事でロケット団に文句を言いに言ったんじゃ。萌えもんを殺すなとな。」
作者「それであいつ等が怒って捕らえたんですね。」
フジ老人「最初はそうじゃった。じゃが、ある男が来てわしを萌えもんタワーに連れて行きそこに閉じ込めたんじゃ。あそこなら死んでも墓がいっぱいあるからのぅ。」
作者「その男とは?」
フジ老人「エビソバと呼ばれておったわ。」
作者「あいつですか……。」
フジ老人「……かつて、わしはとある研究をしていたのじゃよ。」
作者「何でも凄い研究だったとか聞いてますけど。」
フジ老人は酷く悲しい眼をした。
まるで、罪を犯した人の様に。
フジ老人「……今思えば、わしは愚かじゃった。あんな研究などしなければ悲劇など起きなかった。」
作者「……一体何の研究を?」
フジ老人「わしは萌えもんの細胞を研究していたのじゃ。」
作者「細胞?」
フジ老人「そう、細胞じゃ。そして、その細胞を使い“最強の萌えもん”を生み出そうとしていたのじゃ。」
作者「最強の萌えもん?」
フジ老人「その萌えもんを創り、軍事力のある国に提供するのが目的じゃった。当時のわしは研究さえ出来れば良かったからの、その後の事は関わらない事にしていたのじゃ。酷い話じゃろ?」
作者「それは……。」
フジ老人「良いんじゃよ。それより此処からが本題じゃ。覚悟は良いかの?」
作者「はい。」
フジ老人は話を始めた。
悲劇を。
―――当時研究していた場所は極秘に作られた場所じゃった。8番道路に小屋があるじゃろ?あそこの地下で研究が行われていたのじゃ。そして、あらゆる萌えもん、そして、捨てられた子供達を攫い実験に使っていたのじゃ。この孤児院も昔その実験の為に作られた副産物じゃ。今は普通の孤児院じゃがな。話が逸れたの。その頃、萌えもんを捕獲する部隊が伝説の萌えもんの毛を手に入れたとの報告が入ったのじゃ。わし等は歓喜したよ、伝説は中々見つからない存在じゃからな。そして、当時の開発責任者が自分の娘と攫ってきた子供と萌えもんを使い萌えもんを生み出すと言ったのじゃ。わしは何も感じなかった。研究の成果が実ると喜んでおったよ。じゃが、結果は逆方向に進んだ。
細胞が暴走を始めたのじゃ。その時、子供達や萌えもんは水の入ったケースに入れていたのじゃ。
そして、死んだ。
わし等が殺した様なものじゃ。その瞬間、わしは眼が覚めた。何故こんな恐ろしい事をしてるのかと。
そして逃げたよ。逃げて逃げて、この町にたどり着いた。
わしは全てを警察に話そうとしたのじゃが、当時警察は別の事件を追っていたのじゃ。
善良団体の萌えもんを殺した人物をな。
わしはヤマブキの警察を目指す事にした。しかし、シオンの町は封鎖されてしまい出られなかった。
そして、悲劇は起きた。
大きな爆発音が響いたのじゃ。そう、あの時生み出そうとした萌えもんが暴れたのじゃ。
わしが逃げ出す前は殆ど身体が出来ていたからのぅ。遅かれ速かれ、そうなっていたと思ったわ。
生き残ったのは開発に関わったいた研究員数名のみじゃった。
子供達や萌えもんは全員死んでしまった。
わしは警察に全てを話し、牢に入れられ贖罪を全うする事にした。
しかしな、結局わしは罪滅ぼしをしておらん。死んでしまった命に対してどう罪滅ぼしをしろと言うのじゃ―――
これがフジ老人の過去話。
作者「………。」
フジ老人「わしは、酷い存在じゃ。罪人と言っても差し支えない。」
作者「……けれど貴方は孤児院の子供達を育ててるじゃないか。」
フジ老人「所詮、偽善者の罪滅ぼしにしか過ぎんよ。」
作者「……俺達、8番道路の地下に行きました。」
フジ老人「………何かあったかの?」
作者「子供が居ました。」
フジ老人「……何?」
作者「その子供は鬼ごっこをしようと言い、遊びました。」
フジ老人は思いだした。
かつて攫ってきた子供達を見るために木材で出来た部屋を訪れた事を。
その時、1人の少年がこう言ったのだ。
少年『鬼ごっこしよー!』
フジ老人は泣いていた。
ただただ、泣いていた。
フジ老人「お……おお……おおお!」
作者「だ、大丈夫ですか!?」
フジ老人「だ、大丈夫……じゃよ。わしは大丈夫じゃ……!」
その涙は後悔の涙か、それとも狂っては居たが充実していた日々を思い出す涙だったかもしれない。
しばらくして、フジ老人の涙は収まった。
フジ老人「みっとも無いのぅ。」
作者「気にしないでください。」
フジ老人「君のおかげで、少しだけ懐かしい思い出を思い出したよ。少し待っておくれ。」
フジ老人は自室に向かった。
そして戻ってくる。
フジ老人「これをあげよう。」
作者「これは?」
フジ老人「萌えもんの笛と呼ばれるものじゃ。当時の研究で使われていた物じゃ。眠っている萌えもんを起こす効果を持つ。持って行きなさい。」
作者「良いんですか?」
フジ老人「……当時、狂っていたとは言え幸せだった時の記憶を思い出させてくれた礼じゃよ。」
作者「……ありがとうございます。」
フジ老人「何、わしも大事な事を思い出したからお互い様じゃよ。そういえば、君の名を聞いて無かったの?」
作者「作者と言います。」
フジ老人「そうか、作者君か。君の旅に幸あらん事を。」
作者「ありがとうございます。」
しばらく、雑談した作者達はセンターに帰った。
フジ老人「わしは、どうやら決着をつけねばならんのかのぅ。その前に墓参りじゃな。」
後に、フジ老人とは意外な場所で出会うが、まだ作者達は知らない。
―――歯車は1つ嵌った、まだ動く事は出来ないが―――
俺設定的展開でした。
でも、辻褄は合ってるかもしれません。
次回はダイジェストに紹介します。