解る人は解る。
そして、作者は体を鍛えるのだ―――
~セキチクシティ・海岸~
夜、砂浜に3人の人影があった。
くおん「では―――参ります。」
作者「頼む。」
2人は構えを取った。
組み手である。
前にも書いたと思うが、人にレベルがあるなら、最高で10レベルだろう。
武器の威力はともかく、身体能力はレベル1の萌えもんでも勝てるのだ。
だからこそ人は普段から萌えもんを使い戦わせるのだ。
例外を言えば、小さい頃から萌えもんと共に鍛えている人や、萌えもんに育てられた人、人と萌えもんの間から生まれた人ならレベル10には勝てる。
しかし、いきなり鍛えれば萌えもんに勝てるのかと言うなら答えは―――否。
付け焼き刃にしかならない。
それでも、作者が鍛える理由は萌えもんには勝てなくても、武器を持った敵には勝てるようにしたいと思ったからだ。
それで、体術に心得があるくおんとデンに頼んだのだ。
………他にも候補者は居たが、加減が失敗しそうな人物が多かったのでこの2人に頼んだ。
しばらくして、息も切れ切れになった作者が居た。
くおん「大丈夫~~~ですか~~~?」
作者「大丈夫……だ……!」
デン「無理するからですよ。」
作者「でも……なぁ……、もし……1人で……行動……した時……敵と……戦わない……と……言えない……だろう……。」
くおん「1人になど~しませんよ~。」
デン「そうですよ、私達が居ますよ。」
キルト「そうですよマスター。」
その時、不自然な人物が居た。
作者「何故居る?」
キルト「あとを付けました。」
作者「……何で解った?」
キルト「3日も不審な音がすれば解りますよ。」
結局、キルト以外にも来ていた。
その後、全員の修行が始まり朝帰りになるまで続いた。
~別の話・園長の家~
ヤドン園長「いや~、入れ歯が帰ってきてホンマに助かったわ~。しかし、あの青年達も結構やるようやな~。」
ヤドン園長は金の入れ歯を輝かせながら機嫌が良い。
その時、チャイムがなった。
ヤドン園長「誰や?こんな時間に?」
ヤドン園長は扉を開けた。
ヤドン園長「あんたは……。」
そこに居たのはフジ老人だった。
フジ老人「久しぶりじゃのぉ。」
ヤドン園長「おお!久しぶりやないかい!上がってぇな!」
2人は談話をした。
作者の話をしながらである。
ヤドン園長「あの青年も相当やるようやね~。まさか、ロケット団相手に大立ち回りするとはなぁ。」
フジ老人「そうじゃのぉ。まさに、嵐の様な活躍じゃったわ。」
ヤドン園長「……それで、そんな話に来たとちゃうやろ?」
フジ老人「……まぁのぅ。安心せい、あんな研究など捨てておる。」
ヤドン園長「1番最初に捨てたのはあんたやろ。で?結局何しに来たんや。」
フジ老人「何、あの時の“真相”を調べようかと思っての。」
ヤドン園長「なる程、あの時か……。しかし、何で今更?」
フジ老人「まだ、あの時の悲劇が続いてるとしたら?」
ヤドン園長「……なんやて?」
フジ老人「老い先短いわしは良い。じゃが若い者にまで危険な爆弾を処理させる気か?」
ヤドン園長「……とんだ貧乏くじやな。しかし、つけを払わなアカンなぁ。ええで、協力したる。」
こうして、極秘裏と呼べるか解らないが水面下での作業は着々と進んだ。
―――動かずの歯車は今だ回らず、されど胎動の時を待つ―――