この小説内の話ではあるが。
~四天王・慰霊の部屋~
カンナの部屋程では無いが、此処も空気が寒い。
若干霧も出ている。
そんな霧の中から声が聞こえてきた。
キクコ「ヒーヒッヒッ!」
作者「……何だ?」
キクコ「やれやれ、シバもカンナもこんな若造にやられるとはね…。」
作者「悪いけど、これでも20代なんだよ。」
キクコ「そいつは驚いた!背が小さいから18に見えるよ。」
作者「………。(ゴオオオッ!)」
キクコ「おぉ!怖い怖い!」
でもね、と散々人を馬鹿にした様な口調を一変させる。
―――本当に怖いのは、どちらだろうね?―――
その言葉が放たれた時、部屋の温度が“消えた”
そう、表現出来ない温度。
熱いのか寒いのか、空気がある様で無い様な状態。
そう、例えるなら……。
―――亡霊の腕の中に居るような―――
作者「はっ!」
作者は正気に戻った。
キクコ「おや?戻っちまったかぃ。」
作者「何を……した…!」
キクコ「何もして無いよ。あたしの“気迫”に飲まれちまっただけさ。」
作者「化け物かよ…。」
キクコ「ヒッヒッヒッ!化け物じゃあ無いけどね、“亡霊の主”ではあるさね。」
そして、戦いが始まろうとしていた。
キクコ「オーキドの爺と知り合いみたいだね?」
作者「そうだけど?」
キクコ「あいつは強い男だった。今じゃ見る影も無いがね。萌えもんの研究だけに没頭してる様じゃ駄目だ、萌えもんは戦わせる者さね。」
作者「そうは思わないがな。」
キクコ「……いつか、解る時が来るさね。嫌って程にね。さぁ!あんたにも見せてあげるよ!本当の戦いをね!」
~四天王のキクコが勝負を仕掛けて来た!~
キクコ「行きな!」
ゲンガー「キシシッ!」
作者「同じ萌えもんか…。」
ゴゲン「オイラの方が上だよ!」
互いに影の中に隠れる。
そして、影から同時に出てきて、技を出し合う。
ゴゲン「はぁ!」
ゲンガー「せい!」
ガンッ!ドンッ!
両者はダメージを受けながら影に隠れる。
ゲンガーは隠れる際、影分身をして影を増やす。
ゴゲン「そんな小細工!」
シャドーボールをありったけに影に投げ入れる。
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
影から闇が噴出する。
結果……、影から眼を回しながら浮いて来たゲンガーが出てくる。
作者「ふぅ。」
キクコ「やるねぇ!しかし、こいつはどうする?」
繰り出したのは、ヤミラミ。
ゴゲンは再びシャドーボールを投げつける。
ヤミラミは倒れる。
ゴゲン「へへん!」
ゴゲンの顔にピントレンズが見えてくる。
装備品は使用する時実体化される。
発動しない時は見えない様にになっているのだ。
兎も角、相手の急所を狙えたので勝ったのだ。
繰り出されたのは、又してもゲンガーだった。
先程と同じ攻撃を繰り出すゴゲン。
しかし、どちらも同じ攻撃だった。
そして、ゴゲンは急所に当たり倒れる。
作者「ディン!」
ディンが出され、シャドーボールを投げつけた。
沈むゲンガー。
繰り出されるのは、フワライド。
ディンは先程と同じ攻撃を仕掛ける。
沈むフワライド。
繰り出されるのは、ジュペッタ。
ディンは先程と同じ攻撃をした。
ジュペッタは倒れる。
キクコ「まさか此処までとはね…。」
作者「不味いんですけどね…。」
繰り出されたのは、ヨノワール。
ヨノワール「死をあげる…。」
ディン「いらんわ!」
シャドーボールを乱射。
急所に当たった。
ヨノワール「きゅう~…。」
眼を回して倒れる。
勝利!
キクコ「はん!大したもんだよ!」
作者「た、助かった…。」
キクコ「あんたの勝ちだ!爺が眼をつけただけの事はあるみたいだね!」
作者「そりゃどーも。」
キクコ「さぁ!敗者の負け惜しみを言わせて貰おうかね!」
―――龍の顔は恐ろしいよ?何せ牙が鋭いからね!ヒーヒッヒッ!―――
作者はその忠告を聞き、気を引き締めて進んだ。
残ったキクコは何か納得した様な顔つきだった。
キクコ「はんっ…、まったくあの爺の言うとおりだったかねぇ…。」
作者達の戦い方は、何処か信頼している戦い方だった。
キクコ「……ふん、認めてやろうじゃないか。」
何を認めるのかは解らない。
しかし、何かを認めたくなかった“少女”の心は救われたのかもしれない。
キクコ「あーあー、亡霊の主も墜ちたもんだねぇ。腕も崩れちまった。」
その言葉とは裏腹に、何処か清んでいるキクコだった。
――――龍の顔は恐ろしく、牙は研がれた。あるのは唯、弱肉強食のみ――――