魔法科高校の魔戒騎士 ─牙狼〈GARO〉─   作:しぐ眉

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久々の更新ですね。誰も待ってませんよね、はい。
そして、今日は“牙狼 VANISHING LINE“が始まりますね。とても気になっています。
久々の執筆で、クソみたいな文書ですが、それでも読んで頂けると幸いです。
それでは、どうぞ。


入学─encounter─

“国立魔法大学付属第一高校“の入学式当日となった。

緊張と興奮、不安などが入り交じりながら誰もが気持ちを同じくして入学式に望む。

 

「うわー、でかいなここ。あそこ何個分だろ」

「さぁな。でもまぁ、5個近くはいくだろうな」

 

…訳でも無いようだが。

校門を少し過ぎた辺りに、1人の少年が誰かとこんな事を呟いていた。

しかし、その場にいるのはその少年ただ1人だけだ。一体、誰と話しているのか。

それは彼の左手、中指に嵌められた<指輪>と話していたのだ。

その<指輪>の名前は“ザルバ“。彼は、守牙がまだ幼い頃に祖父から継いだものの一つだ。

 

「それにしても、誰もいないな」

「それはそうだろ、ザルバ。まだ式が始まるまで、そこそこ時間があるからな」

 

そんな緊張感が感じられない会話をしながら、彼らはゆっくりと校舎の方へと向かっていった。

 

「さて、地図は全部覚えた。後は、歩いて体で覚えるだけだ」

 

そうして、守牙は暫くの間校内を歩いて回ろうとしたのだが

 

「待て、守牙」

「なんだよ」

 

ザルバがそれを止めた。いきなりなんだ、そう言おうとしたが

 

「守牙、陰我を感じる。エレメントがあるのかもしれないな」

「…なんだと?」

 

そういう訳にもいかなくなってしまった。<エレメント>、つまりはホラーのゲートとなりそうなオブジェクトの事だ。

あまりに突然過ぎる言葉ではあったが、守牙は周囲に目を走らせた。周囲を見ても特に怪しい物も無い。だが、この周辺にあるかもしれない。

 

「…分かった、どっちの方だ」

 

ザルバの案内の元、守牙はそのエレメントを探しに向かった。

 

──────────

 

──がいきません!

 

そんな声が聞こえてきた。透き通った声、聞き惚れてしまうような声。もっと簡単に言うのなら、綺麗な声が聞こえた。

俺はザルバの案内の元、エレメントを探している途中だった。

だから、その聞こえてきた声を一旦無視する事にした。幸い、こちらに気がついてないようだ。今の内に、浄化をしなければならない。

 

「守牙、この辺りだ」

「あぁ、分かった」

 

ザルバに大まかな場所を教えて貰いながら探していく。細かくは“視て“確認していく。

 

「…見つけた」

 

そうこうしている内に、目的のエレメントを見つけた。

誰にも気付かぬように制服の内側から魔戒剣を一瞬で引き抜く。陽の光に照らされ、魔戒剣の刀身がキラリ、と光る。

引き抜くと同時に捻りをつけた体と共に、曲げた肘を一気に突き出す。

大した抵抗も無く、そのエレメントは浄化された。“陰“が周りに溶けていくのを確認した俺は、剣を再び鞘に戻した。

 

「…っと、これだけだよな?」

「あぁ、そうだ」

 

ザルバに確認をとった後、ふぅ、と息をつく。

一応確認はしていたが、誰かに見られてるいるのではないかと自然と緊張していたようだ。

 

「…ん?これって…」

 

ふと、エレメントだった物に目を向けてみた。それは、俺が時折目にする物だった。

(<CAD>…だと?一体何故こんな物が…)

<CAD>、術式補助演算機の略称だ。詳しくは覚えて無いが、簡単に言うと“魔法の行使を補助する機械“だ。

…まぁ、俺はそんなに使わないから気にしてない。

それよりも、“なぜ<CAD>がエレメントになっていた“んだ?一体誰が、何の為に。

別に任務の回数も多くはない、いつも通りだ。

(…少し警戒しておくか)

とりあえず、今はこのままの状態でいる事にした。仕掛けた“誰か“の手がかりも無いが、警戒しておくだけでも少しはマシにはなるだろう。

何はともあれ、目的は果たした。まだ、入学式まで時間もある。俺は再び、校内を巡る事にした。

 

──────────

守牙が会場に着いた時には、もう大半の人間が入場していた。自由席という事もあってか、彼はその中から空いた席を探していた。

 

「…こうも綺麗に割れるとはな」

 

その席の座り順には特徴があったのが、目に止まった。前列には<1科生>が、後列には<二科生>が。別に指示されていた訳でも無い。

<二科生>が持っている“差別意識“、もとい“劣等感“とでも言うのだろうか。そういうのは、受けている側が強いのだろうか。

(せめて、この闇に<ホラー>が引き寄せられない事を祈るしか無いか…)

本当なら、知り合いの事でも探したいところだが、この流れに逆らい波風立て、これ以上変な事を考えさせたくない。

そう思った守牙は、丁度その境い目に腰を下ろした。周りから伝わってくる緊張感が、どうも気になる。

そして、守牙の心には一つの予感がよぎった。それは─

(あの<CAD>一体誰が、何の為に…)

 

彼のこれからの学生生活に一つの波紋が広がる、そんな予感が。




新たに始まる学生生活。何事も無く始まるかに思えたが…どうやらそう簡単にはいかないようだな。
次回、学友─ripple─
その物語に、一石が投じられた。
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