Infinite Cyberse〈インフィニット・サイバース〉   作:ネヘモス

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初戦闘。gdgd化不可避(´・ω・`;)


コード・トーカー、出陣!

1時間後、ISアリーナの準備ピットにて。

 

「そう言えば、お前は束から専用機を貰ってると聞いているが?」

 

「そうだ。俺のデュエルディスク、これが俺のIS『コード・トーカー』の待機状態だ」

 

コード(code)トーカー(talker)ーー確か20世紀にアメリカ軍が起用したアメリカインディアン部族出身の暗号通信兵の名前だったはず。とてもじゃないが、ISにつける名前ではない気がする。

 

『まあ見てな。多分度肝を抜くと思うから』

 

千冬はAiの言葉に疑問を抱く。その疑問に遊作が答えるかのようにISを起動した。

 

「来い、コード・トーカー!」

 

眩い光が遊作を包み込み、それが姿を現した。その姿に千冬はある物を重ねていた。

 

「これは、白騎士!?」

 

飛行ユニットが付いていない、全身が白の全身装甲(フルフェイス)のボディ、そして、刀ではないが、近接格闘用であろうブレードが1本。それは、世界初のISにして千冬自身の最初の機体である白騎士を彷彿とさせた。

 

「質問には後で答える。相手の生徒会長がお待ちかねかもしれんからな」

 

「分かった。この事についてはお前が更識姉に勝ったら不問とする。がっかりさせるなよ?」

 

遊作は無言で頷くとピットからアリーナに降り立った。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

『Playmaker様、これで負けるわけには行かなくなったな』

 

「いや、俺にはこの勝負に勝たなければならない理由が3つある。1つ、俺はコード・トーカーの秘密を知られてはならない。2つ、お前(Ai)の勝利への計算は揺るがない。3つ、更識楯無の口封じをしないといけない」

 

『おいおい、まさか』

 

「そのまさかよAI君?初めまして、私はIS学園生徒会長の更識楯無よ。よろしくね、Playmaker君?」

 

目の前に自分と同じ青髪で赤い目をした少女が青いISを纏って佇んでいた。

 

『何でコイツもお前の正体知ってるんだよ!?』

 

「更識家は代々対暗部用暗部として有名な一族だ。その程度の情報持っていても不思議ではない」

 

「そう、知ってて私を対戦相手に選んだの?でも、ロシアの国家代表である私に勝てるとでも思ってるのかしら!?」

 

楯無が眼前から姿を消した。

 

『後ろだ!Playmaker!』

 

すかさず、楯無の薙刀を片手剣で防ぐ。

 

「(あのAI、瞬時加速(イグニッション・ブースト)したISの動きを読めるの!?)なら、これはどう!?」

 

楯無のISから水蒸気が噴出される。

 

「これは…」

 

単一仕様能力(ワンオフ・アビリティ)だ!伏せろ!!』

 

単一仕様能力、それは一部のISが積んでいる特殊能力で第三世代以降が搭載していると束から聞いている。ならば、

 

「こちらも行くぞ!」

 

宣言した瞬間、爆風が遊作を包み込んだ。

 

「流石に清き熱情(クリアパッション)はやり過ぎたかな?でも、AI君。これは単一仕様能力じゃないのよね…」

 

「なら、それを使わざるを得ないようにしてやろうか?」

 

爆発地点から遊作の声が響く。まさかと思い、その地点を見やると、

 

そこには、先程の白い機体ではなく、全身装甲の紫色の機体が佇んでいた。

 

『最適化完了。これが、アレを倒す機体だ!』

 

「さあ、第2幕の始まりだ。行くぞ『デコード・トーカー』!」

 

紫色の螺旋を描く大剣、を肩に担ぎ、楯無の眼前に一瞬で移動した。

 

「そんな!?反応が、追いつかない!?」

 

どうにか後退加速(バック・イグニッション)で距離を取ったもののデコードセイバーの切っ先が掠ってシールドエネルギーを持っていかれた。しかも、最大量の5分の1を。

 

「なら!」

 

自身のIS、ミステリアス・レイディの単一仕様能力「沈む床(セックヴァベック)」を発動しようとしたその時、

 

「させない!」

 

遊作の背後に羊の様な飛行ユニットが4つ浮かんでいるのが分かる。その内の1つがデコード・トーカーの大剣に取り込まれた。そして、デコード・トーカーが大剣を一閃した瞬間、沈む床が使用不能になっていた。

 

「これは、何が!?」

 

『驚いたか?これがデコード・トーカーの単一仕様能力「アビリティ・ディスコネクション」だ!!』

 

アビリティ・ディスコネクションーーそれは、デコード・トーカーの⑵の効果「自分フィールドのカードを対象とする相手の魔法・罠・モンスターの効果が発動した時にこのカードのリンク先の自分モンスター1体をリリースする事でその効果を無効にする」という効果をISの能力にアレンジしたもの。この場合、ミステリアス・レイディの「沈む床」がデュエルモンスターズで言うところの「自分フィールドのカードを対象とする効果」と認識されたため、楯無が距離を取った隙に遊作がスケープ・ゴートのカードを発動、ゴートユニット4体を(内の2体はデコード・トーカーの右後ろ、左後ろになるように)生成した。

 

「さあ、更識楯無。まだやるか?」

 

「はあ、生徒会長の面目丸潰れね…。私の負けよ。あなたの機体、さっきよりパワーが上がってる気がするから」

 

「なるほど、『パワーインテグレーション』には気がついたか」

 

恐らく薄々感ずいてはいただろう。デコード・トーカーのもう1つの単一仕様能力「パワーインテグレーション」、これはデコード・トーカーの⑴の効果「このカードの攻撃力はこのカードのリンク先のモンスター1体につき500ポイントアップする」という効果をISにアレンジしたもの。ちなみに、デコード・トーカーは相手のフィールドにもリンクマーカーが向くことがある。つまり、真正面(・・・)からデコード・トーカーの攻撃を受けると強化された一撃を迎え撃たねばならない。ならば、真正面から攻撃しなきゃいい、なんて考えてもそうは問屋が卸さない。デュエルモンスターズではデコード・トーカーのリンクマーカーは上と右下、左下に存在する。つまり、遊作の戦略次第では、先程掠めた一撃よりも遥かに高い威力の攻撃になっている。つまり何が言いたいのかと言うと、

 

「こんなの只の近距離殺しじゃない…」

 

そう、ぶっちゃけコード・トーカーは近接格闘ではかなり優位に立てるという事だ。

 

『でもよ、何で遠距離攻撃しなかったんだ?近距離しか攻撃できないって分かっていながら敢えて近距離で挑もうとする。やっぱり人間は理解不能な生き物だな』

 

「お前には一生分からないだろうよ」

 

理解不能、理解不能とか言ってるAiを放っておいて遊作はデコード・トーカーを解除する。

 

「誇りなさい。あなたは私が遠距離攻撃を使わなかったとはいえ、私に勝った。織斑先生から聞いてるけど、クラス代表決定戦、負けたらおねーさんが許さないぞ♪」

 

楯無はそれだけ言い残すと、アリーナを去っていった。

 

「遠距離を使われたら、アレ(・・)を使わざるを得なかったな」

 

『アレは準備に時間がかかるし、コード・トーカーがそれまで持つかが問題だからな』

 

遊作とAiはそんな会話をしていた。アレとはコード・トーカーの最終形態、一応コード・トーカーはカテゴリ上、第二世代になっているが、その実、前人未踏の第四世代のスペックを誇っている。(デコード・トーカーは第三世代)

それも当然。コード・トーカーの開発に関わっているのは篠ノ之束にSOLテクノロジー社、そして、とあるリンクモンスター。

 

そして、それの使用は篠ノ之束本人によって禁じられている。曰く、

 

『ゆーくんがそれを使う時は、本当に危ないと思った時だけだよ。何故なら…』

 

ーーーコード・トーカーの本当の姿は「鉄壁の守護龍」なんだから…。

 




・コード・トーカー
世代:第二世代(カタログスペック)
操縦者:藤木遊作
搭載武装:ブランクブレード
単一仕様能力:「リコーデッド・アライブ」
相手の能力に適応した第三世代の「コード・トーカー」に入れ替わる機能。
詳細:遊作の専用機で正式名称は「コード・トーカー・ブランク」。見た目はOCGの「コード・トーカー」。某仮面ライダーのプラットフォームよろしく防御力が高い。

・デコード・トーカー
世代:第三世代
操縦者:藤木遊作
搭載武装:デコードセイバー
単一仕様能力
「パワーインテグレーション」
「アビリティ・ディスコネクション」
詳細:みんな大好き遊作のエースモンスター「デコード・トーカー」をISにしたもの。何故か単一仕様能力が2つ存在する謎仕様。状況に応じてゴートユニットを召喚もとい生成することがある。相手の隙をついてデュエルモンスターズのカードを使うことが可能(但し、使えるのは初期手札と同じ5枚だけ)。
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