Infinite Cyberse〈インフィニット・サイバース〉   作:ネヘモス

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今年最後の投稿…かも?
遊作vs.一夏、勝つのはどっち!?

※誤解を招く箇所があったので修正しました。


第2試合 相対する二つの「白」

「さて、どうにかオルコットには勝てたが…」

 

『どちらかといえば、問題は織斑一夏の白式だな』

 

そう、問題なのは恐らく次の試合だ。織斑一夏の白式ー恐らくは「白騎士事件」のIS、白騎士の後継機であろう機体。

その最たる特徴、それは白式の単一仕様能力「零落白夜」。自分のシールドエネルギーと引き換えに相手に直接ダメージを与えるという、かなりピーキーな能力。しかも、世代的に見ると

 

『スペックが第三世代(リンク3コードトーカー)よりも上、第四世代(FWD)よりも下、つまり数字化すると第3.5世代ってところか?』

 

「これは、アレ(・・)を使わないと無理だな。Ai、展開するのはデコード・トーカーだ」

 

『了解!』

 

デコード・トーカーを展開し、遊作はアリーナに降り立った。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

アリーナで相対する織斑一夏(1人目)藤木遊作(2人目)、それを絵にするならば、相対する白の侍と黒の騎士。試合開始の前に織斑一夏が口を開く。

 

「おい、何だよあの戦い方!?お前、相手は仮にも女の子だぞ!?男として恥ずかしくないのか!!」

 

「お前こそ、何を言っている。仮にも国家代表候補生に対して全力をもって挑まない時点で、失礼に値すると思わないのか?」

 

「折角の2人目の男性操縦者だから、仲良くなれると思ったのに…!」

 

織斑一夏が、得物の雪片弍型を中段で構える。

 

「悪いな。お前と俺とでは分かり合えない理由が3つある。1つ、俺はお前のうっかりのせいでIS学園に転入させられた。俺の意思はそこには存在しない。2つ、お前の機体は姉からのお下がり、しかも、お前が気づいてるかは知らないが、かなりピーキーな機体だ。それを扱えるかも分からない実の弟に託すとは、織斑千冬(お前の姉)の神経を疑う。3つ…」

 

「俺の家族を、千冬姉を馬鹿にするなあぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

意識してかせずかは分からないが、雪片弍型の装甲が展開し、そこからエネルギーの刃が発生する。そして、真正面から突っ込んできた。

遊作はその動きを予想していたので、その動きを回避する。

 

「速攻魔法『スケープ・ゴート』を発動。そして、カードをセット」

 

すかさず、デコード・トーカーの後ろにゴートユニットが4体、そして、1枚の伏せカードを伏せた。

 

「男なら、正々堂々と戦いやがれぇ!」

 

もう一度突っ込んでくる一夏。正直、遊作もAiもうんざりしていた。

 

『もう、やっちまえ。遊作』

 

「ああ、罠カード『リコーデッド・アライブ』!!」

 

ドカアァァァァァァァァン!!!!

 

デコード・トーカーが爆風に飲み込まれた。

 

「よし!これで俺の勝ち…!?」

 

だが、遊作を、遊作のもう一つの顔(Playmaker)を知る者は知っている。あの時、遊作が伏せたカードを、そして、その効果を。

 

爆風が晴れて、現れたのは

 

デコード・トーカーによく似た白の機体。その名を、

 

「Playmakerの操るもう1体のサイバース…」

 

それは、セシリア(ブルーエンジェル)が呟いた。そう、その機体こそ、遊作(Playmaker)セシリア(ブルーエンジェル)と戦ったスピードデュエルのフィニッシャーになったサイバース。その名を、

 

「どうなってんだ!?さっきまでデコード・トーカーだったはず…。何だよ!?なんでお前の機体の名前がエンコード・トーカーに変わってるんだよ!?」

 

白のボディに白の盾、織斑一夏の白式と対をなす防御重視の機体、エンコード・トーカー。

 

「でも、盾だけで戦えるわけないだろ!!」

 

「それはどうかな?」

 

エンコード・トーカーの真後ろのゴートユニットが白式を攻撃する。

 

「洒落せぇ!」

 

織斑一夏は当然のようにそれを零落白夜で斬った。否、斬ってしまった。

 

『っ!?一夏!避けろ!!』

 

「は?何言ってんだ千冬姉…」

 

WARNING!

 

突如、白式からの警告。だが、それは少し遅かった。

何故か、斬ったはずのゴートユニットが無傷なのだ。手応えがあったはずなのに何故?と思った時、それは起きた。

 

「…3つ、俺の安い挑発を真に受けるほど、お前は直情的すぎる。恐らくだが、お前と俺は一生分かり合えないだろうし、分かり合おうとも思わん」

 

「何!?」

 

突然背後を取られて焦る一夏。だが、気がついた時には全てが遅かった。

 

「終わりだ。ファイナルエンコード!!」

 

エンコード・トーカーの盾の先端から剣先が現れ、無慈悲に白式を斬り裂いた。

 

『白式、シールドエネルギーエンプティ。勝者、藤木遊作』

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「先輩、藤木君のあの機体…どうなってるんですか!?」

 

「そんなこと、私が聞きたいくらいです」

 

ありのままに起こったことを話そう。白い機体に変わった藤木のISの背後のユニットが白式に特攻をかけた。それを一夏は斬り裂いた。そう、そこまでは分かった。問題は次の瞬間だった。

そのユニットが何故か無傷なのだ。しかも、雪片のエネルギーが藤木の機体の盾に吸収されるのが見えた。そして、思い出した。

Playmakerとブルーエンジェルのデュエルを、それの機体の元になったモンスターの効果を。当然一夏に警告はした。だが、それよりも速く藤木は動いた。

あれは最早一般人の動きではない。日本のIS産業の一角を担う大手企業「SOLテクノロジー社」の代表と名乗っていたが、それは嘘ではないらしい。

 

「藤木君…。彼をクラス代表にするのはやめた方がいいですね」

 

「ええ、こんな反則機体持ち出されたら他のクラスからクレームの嵐でしょう」

 

尤も、開発の片棒を担った束曰く、

 

『ゆーくんのコード・トーカーはまだ力を隠してるからそのつもりでいてねー』

 

ーーー特に第三世代のコード・トーカーは、多分(デコード、エンコード含めて)四形態はあると考えておいてね、ちーちゃん?

 

(そう考えると、第三世代はまだ姿を見せていない形態があるという事か?それとも…)

 

千冬の抱いた疑問の答えを知る者は、この場には存在しない。




さて、エンコード・トーカー登場!では、スペック紹介

名称:エンコード・トーカー
世代:第三世代
搭乗者:藤木遊作
搭載武装:エンコード・シールド
単一仕様能力
「リンクダメージ・インテグレーション」
自分のリンク先のモンスターユニットが戦闘によって破壊される時に発動。そのダメージをエンコード・シールドに吸収して、一時的に自身を超強化する。
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