古代エジプトに暗黒の女王として君臨していました   作:とんたん

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すまない、セイレムと正月の体験クエストでプロット(脳内)がぐちゃぐちゃになったんだ。

凄く遅れて、本当にすごくすまない。

イベントが多いから今後も遅れると思うすまない。

最後に、また話が進んでいないし文章もすくない、遊戯王要素も皆無だすまない。


戦争前準備

 「よし、そうと決まったら作戦会議よ」

 

 なにやら、上手い事乗せられた気がしないでもないが、ハリーとしても今後の方針を決定するというのには賛成であった。

 

 「おう、それで何か案があるのか?俺は、戦争だの戦略だのは門外漢だからな任せるぞ」

 

 「えぇー、何もないの?」

 

 「ああ、自慢じゃないが……いつも、トラブルはその場で凌いできたからな」

 

 「行き当たりばったりじゃないの!」

 

 キャスターはあきれながら、突っ込みを入れた。

 

 「む!そういうお前は、どんないい案をご教授してくれるんだ?」

 

 若干、機嫌を損ねたハリーだが、古代の王が一体どんな策を打ち出すのか同時に楽しみでもあった。

 

 「高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応するわ」

 

 「…………うん?…………いやいやいや、お前それって、要するに行き当たりばったりじゃないか!」

 

 小難しい事を言ってるように見えて、先ほどの自身の発言と変わらない事を言う彼女に少々の不安を憶えた。

 

 「行き当たりばったりってねぇ、ちょっと失礼じゃないかしら?」

 

 「高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応するって、その場任せの行き当たりばったり以外の何があるんだよ」

 

 「ふふ、そうならない様に準備するの。さぁ、街に出るわよマスター」

 

 そういうや否や、己のマスターの手を取って寺の外に出るのであった。

 

 

 

 キャスターは、まず図書館に赴いたが警官により封鎖されていた。仕方なく、近場の書店で冬木市内マップを購入した。

 

 「地図なんて買って、どうするんだ」

 

 「え、わからない?古来から伝わる勇者や英雄がしのぎを削りあうのよ?いくら人払いの術で人目から離しても、必然的に戦闘ができる場所なんて限られてくるわ」

 

 「成程、対軍宝具街中でぶっ放したらあっという間に街は瓦礫の海になりそうだし、そうなるか」

 

 「ええ、先んじて戦闘の起こりうる場所に目星をつけておけば色々できるわ」

 

 「おい、おい、色々ってなんだよ。もっと具体的な内容を言ってくれ」

 

 「う~ん。色々は色々なのよねぇ。これから行く場所、そこでマスターには一つ決断をお願いするわ。その選択いかんで色々のランクが変わるわ」

 

 そうキャスターが告げると、再びマップに目を落とし、「ここかしら?」と呟くとハリーの手を引き歩きだした。

 

 暫く歩き回った結果、目的の物を見つけたのかキャスターは歩みを止めた。

 

 「着いたわマスター」

 

 「ん?ここに何があるっていうんだ?」

 

 「わからない?って、ああ!貴方魔術師としては二流か三流だったわね」

 

 「悪かったな!本業では困っていないから別に問題ないんだよ!」

 

 ハリーは魔術師としての誇りを持たない、いわゆる魔術使いだが、それでもキャスターの物言いは苛立たった。

 

 「あら、気に障った?ごめんなさい、別に貴方を貶める意図をもっての発言じゃないから許してね。それよりも、わからないのなら説明するわ」

 

 「ああ、聞かせて貰おうか」

 

 「ここから先に、この土地の管理者が置いた要石があるのだけど、それを壊すか壊さないかを選択して欲しいの」

 

 「壊すとどうなるんだ?」

 

 「私の陣地作成スキルで、ここら一帯の霊脈を完全に掌握するわ。そうすることで、他の陣営は土地からの魔力リソースを完全に得る事が出来なくなるし、拠点から敵マスターに魔術や呪いをかける事も容易くなるわね」

 

 「いい事づくめじゃないか、何かデメリットでもあるのか?」

 

 そうハリーが言うと、キャスターはまるで頭が痛いとでもいうかのように、手を額に当てた。

 

 「う~ん、これまで魔術に興味なんて無かったのでしょうけど……魔術を扱うのならこれからは、もう少し魔術世界の事を勉強しときなさい。いい、要石をぶっ壊して霊脈を私が掌握するって事はね、この土地を管理してる奴から土地の魔術的な価値を全部奪うって事よ。キャスターである私の魔術的施術を、現代の魔術師が一朝一夕でどうこうできるとも思わないから、ここの管理者に末代まで恨まれる事を理解しなさい」

 

 「じゃあいい。壊さないでくれ、現代の魔術師(奴等)って凄くめんどくさいんだ。そんな奴等に末代まで恨まれるなんて、たまったもんじゃない。俺は聖杯戦争(これ)が終わったら憂いなく学者に戻るんだ」

 

 「そう、じゃあこの話もこれで終わり。あとは、戦場になりそうな所に仕掛けをしながら食べ歩きでもしましょう」

 

 「その前に、どんな仕掛けをするのか教えてくれないか?」

 

 「別に、そんなに大したことはしないわ。戦場になり得る場所と拠点との繋がりを強化して拠点からの魔力を私に流れるようにするの。あの山は、居るだけでマスターを失ったサーヴァントを現界させておける程の力があるわ、それを利用しない手は無いわね。それと使い魔の召喚の術式も隠して刻んでおきましょうか、キャスター適正が無いと見つけるのも難しいと思うからね、あとは気休め程度でしょうけど呪いも幾つか仕込みましょうか、サーヴァントに効果は見込めないと思うけど。対マスター用にはいいと思うわ」

 

 「うわー……俺、お前と敵対してなくて良かったよ」

 

 「まだ、何もしてないうちにそう言われてもちょっと……まぁ、成果がでたら褒美に漫画喫茶に行くことを所望するわ」

 

 

 

 そう言うと、彼等は踵を返し街並みに戻っていった。

 

 その日の晩、彼等は遠坂邸にてアーチャーがアサシンを討った事を使い魔を通し視認した。

 

 それが、聖杯戦争の始まりの号砲だった。




ハリー「所で、対マスター用の呪いってどんなものを仕込むんだ?」

ニル「下痢・食欲不振・不眠・疲労蓄積のどれにしましょうか?」

ハリー「病気だこれ……」


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