古代エジプトに暗黒の女王として君臨していました 作:とんたん
エジプト神話のと違うと思うけど納得しとけ。
なんで俺は初代遊戯王SS書いているんだろう?Fate/SSなのに……
私が王になって、暫くして聞かれたことがある。
「博識な王にお聞きしたい、人は何故死に、死ぬとどうなるのか?」
いや、応えるのは構わないのだけど何故また急にそんなくだらない事を聞くのだろうと思い質問者の顔をもう一度よく見た。
その者は、比較的最近になって統合された街の長だった。成程、齢20いくかいかないかの小娘が自分達の長だという事に未だに納得しておらず、今現在誰もが答えられないような質問をして私の事を量っているのだろう。
「人間は3つの要素に分けることができる。
1つ肉体
2つ
3つ
だが、これは私が啓示を受けたものをそのまま言っただけで、いささか分かりにくいと思うので言い直そう。
肉体は器
魂はその中身、器はその中身によって動く。
精霊は器と中身を繋げ守る者と考えるがいい。
そして、精霊は魂をもって従えるものでもある。
器が欠損してしまえば、中身は漏れ出す。精霊も中身が無くなるのを止めようとするが、壊れたコップを手で塞ごうとしてもどうしてもこぼれてしまうだろう?それと一緒でどんなに精霊が頑張っても器の欠損を直さなければ中身は出て行ってしまう。
これを元の肉体、魂、精霊で考えると死とは何かというのもわかりやすいと思う」
「では、死んだ人間の肉体を治せば人間は甦るのですか?」
「いや、それでは足りない。肉体を治しても、その肉体にはその人間の魂と精霊が無いのだから」
「魂と精霊は何処に行くのですか?どうすれば、戻すことができるのですか?」
喰いつくなぁ、そんなに死が恐ろしいのだろうか……
「魂と精霊は、大いなる深淵の海に帰る。そこには、我らが想像できないほど沢山の魂と精霊が居て傷を癒している。戻すことは私には出来るがしない」
「何故です!?やはり、今の話も嘘なのでは」
こんだけ話して嘘つき扱いは、勘弁してくれ。
「理由は二つ、有象無象の魂と精霊では傷を癒す際に元の誰でもない誰かになってしまう、わかりづらいか?だが、何となくわかるだろう?
二つ目は、私がめんどい。この国は今なお人が増え続けている、そんな国で人を蘇生させてみろ、絶対皆が皆、私も私もと言ってくるに違いない。
ただでさえ、今はナイルの整備計画の草案を練るのに忙しいのに、これ以上、私を働かせてお前は私を過労死でもさせる気か?」
そういうと、質問者は顔を青くして謝って部屋を出て行った。謝るより礼を言えと思った私はきっと悪くない。
あ~誰か、代わってくれないかなぁ。
暫くたって、この話が国中に広がって、死体をどうしたら長く持つように出来るか?とか、有象無象の魂と精霊じゃ駄目って事は鍛えたら良くね?どうやったら魂と精霊鍛えれますか?と言う馬鹿者共が増えて半ば切れ気味に対処した。
死体の修復は未来の子孫辺りに丸投げしろ、死んだときの状態で保存する方法は見本見せるから、記録をとって真似しろてな感じ。
で、重要な精霊と魂の鍛錬はというと……
「は?
うん、よく分かっていないな。
「目に見える形でやった方が分かりやすいだろう?」
「ですが……
「我こそはと思う者達を、明日広間に集めておけ」
翌日、国中から人が集まった、いや集まりすぎた……ほんと広間に収まりきらずお前ら仕事どうした?って聞きたくなった。
さっさと終わらせて仕事させよう。
「これから、私の
そして、私は自分の
その日、エジプトに黒い太陽が浮かんだ。
精霊を精神と言った方が書きやすいのに……
生前編は巻き巻きで行きます。
次は、第三者視点を色々なモブの方視点でやります。それで生前編は一旦終了です。
それで次にFate/Accel Zero Orderやって某2世の胃に穴をあけて、その次でこの国とその周辺を特異点化させようかと思います(あくまで予定)