古代エジプトに暗黒の女王として君臨していました   作:とんたん

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別名、暇つぶしともいう。

それによる最たる被害者は、皆さん気づいているだろう。



それよりも!日刊ランキング一瞬3位になってたんですけど!

めちゃくちゃ嬉しいけど、それ以上に恥ずかしいwww


こんなプロットも設定も練っていない(おぃ)小説に、 皆さん感想評価をありがとう!


次回は木曜か金曜投稿予定。(予定は未定)




願い?ああ、そんなの無いよ遊びにきただけ

 サーヴァント・キャスターは己のマスターの嘆きを一切合切を無視し、本来彼の朝食となるはずだった缶コーヒーとパンを食していた。

 そんな中彼は未だに女々しく、恨み言を口にしている。

 

 「ああ、折角古代エジプトの世界最古クラスの製糸技術で作られた布を使った、衣服を見られるかと思ったのに……俺のワクワクを返してくれ」

 

 しっかりと彼の朝食を食べきり、満足したのか彼女は工作を始め、その作業をしながらもマスターの発言にしっかりと返答をした。

 

 「そんな骨董で済むレベルじゃない服を着て、貴方は人里を歩けって言うの?

 それに、私の着ていた服は亜麻の布を使った単純な物よ。

 見ても面白くもないと思うのだけど」

 

 「亜麻の布!

 ああ……やっぱり世界最古の発掘された布と一緒じゃないか!

 そんな布で作られた衣装、是非みたかった……」

 

 キャスターは更に、女々しくなったマスターに流石にめんどくさくなったのか、露骨に話題を変えることにした。

 

 「ねぇ、マスターは聖杯をなんの為に欲しがるの」

 

 「ああ……俺は聖杯なんざいらないよ。

 そんな物より、過去の英霊であるお前と会話できる方が嬉しい。

 まぁ、いきなりショックは受けたが。

 なんだよお前、なんで現代の衣服なんて着て召喚される。

 学者としてのショックもそうだが、雰囲気もへったくれも無いじゃないか!」

 

 キャスターは雰囲気を変えるつもりで、話題を振ったつもりだったが、変えることは叶わなかった。

 

 「そう、貴方学者だったの……

  それは、悪いことをしたわ。

  でもね、私の願いも聖杯はいらないの」

 

 それでもキャスターは諦めず、今度は自身の願望を告げる事にした。

 

 「聖杯が要らないって、どういう事だよ」

 

 「そりゃあ、現代の食事と娯楽を楽しめれば、それだけで私には十分だもの」

 

 「十分って……聖杯は万能の願望機なんだろ?

  お前……生前悔いは残さなかったのか?後悔はしなかったのか?

  それを覆す事ができるのが、聖杯なんだろう?」

 

 「後悔と言えば、最初に知識を見せたのがそうだし。

  悔いと言えば、勝利者であるはずの、国民達を殺し尽くす事でしか報いなかった事がそう。

  でも、聖杯を使って後悔を消せば、答えを得た彼等のあの素晴らしい世界(抑止力)への叛逆を見ることは無かった。

  それは、余りにも惜しい事だし、嫌だわ。

  悔いを消せば、現行の歴史が全くもって異なる異世界と化し、世界(抑止力)によって早々に消されるでしょう。

  それはそれで面白そうだけど、その願いを抱いて参戦しても結果は明らかな事ね。

  失敗するとわかっていることに注力するという事も滑稽な事だと思うわ」

 

 あまりに淡々として語る彼女の表情から、その感情は読み取れない。

 学者としてハリーは、キャスターが触れた彼女の国の滅びた原因に非常に興味はそそられたが、キャスターが語った悔いを覆せば歴史が変わる事が気になった。

 

 「当たり前じゃない、英霊になんかになった連中なんて普通の人間から外れて歴史に己を刻んだ奴等よ。

 そんな奴等が生前、自身の後悔、悔い、憂いなんか覆してみなさい、歴史は変わるわよ。

 そして、それが歴史の重大なターニングポイントだったらどうなるのか考えたらすぐに解る。

 そんな事、世界(抑止力)が認めたりしないわ。

 きっと世界(抑止力)に後押しを受けた人間だったり、守護者なりが来て排除するわ。

 だからね、英霊(私達)が聖杯戦争に望む一番賢い願いは、現世を観光したいだったり、他にやって来た英霊達と武や覇を競い合いたいとかいう聖杯に依存しない願いよ」

 

 ラザフォードは確かにと納得するが、それならばそもそも聖杯戦争なんて起こさなければいいんじゃないかとも考える。

 

 「さぁ、流石に世界(奴等)の考えなんて読みたくも無いからよくは解らないけど。

 多分聖杯戦争がきっかけで、その後の人生が大きく変わった人間でもいるんじゃないかしら?」

 

 そういうキャスターは、興味がまるで無いように言い切り自身の手を動かし工作を進める。

 

 「そういえば、さっきからカチャカチャ何を作ってるんだ?」

 

 「あーもう少しで完成するからちょっと待ってて。

  (よし、ディスクは完成したわ。

  後はカードの確認ね、生前は 石板(カード)魔術なんて使った事無いんだけど、今回は要るだろうし。

  やっぱり、うちの神官とか魔術師、発想がおかしいわ。

  シングルアクションでここまで効力を発揮できる魔術をカードに詰め込むとか、いくら神代だからってよその魔術師に喧嘩売っているわ。

  しかも、それが 決闘(娯楽)の為だって言ったらどんな顔するのかしら?決闘は娯楽じゃねー儀式だっつってんだろ!って何回突っ込みを入れたか……

  決闘の為だけに、石板に変わる持ち運びに便利なカードを発想して、紙の技術を磨いていたのを知った時はもう諦めたわね。  

  ところで、~~する。と~~できるって意味違うの?なんで?

  あ~~成程。効果を発揮できる状況を限定して、あえてリスクを高めて魔術の効力を上げているのね。

  よし、大体理解したわ)

  完成したわ、これが現代で我が宝具『コミュニティの絆(Bond of the community)』の力を最大限に発揮する為の魔術礼装、その名も『決闘盤(デュエルディスク)』よ」

 

 そう見せつけられた、決闘盤と彼女が呼ぶそれは珍妙なプレートだった。

 それを腕にはめ、カードの束を設置し、カードを引いた。

 

 「さぁ、実戦の前にテストが必要よね。

  マスター、貴方に見せてあげる。

  私の精霊を!」

 

 「何!?精霊を出すのか!」

 

 キャスターの言葉によって、ラザフォードは英霊召喚直前のテンションに再び戻された。

 

 精霊と言えば、石室の石板にあったレリーフの事だろう。

 

 正直、先ほどキャスターがカードの束を取り出したのを見て嫌な予感を感じる彼だが、今はその考えをわきにおいた。

 

 きっと彼は、今後も同じように上げて落とされるのだろう。

 

 「出でよ、我が精霊。

  我が分け身。

  我が契約者の前に、その威容を現せ!」

 

 夜明け前の、赤くなった空が再び暗くなった。

 

 空気や地面が震え、雷が空間に走った……気がした。

 そう、気がしただけだった。

 地面には、黒く粘性のある謎の物体が渦巻いている。

 

 「これが、精霊?」

 

 壁画にあった、人々から畏怖される黒い太陽の姿が無い。

 

 「あちゃ~、やっぱサーヴァントになると弱体化著しいわね」

 

 

 

 

 

 




カルデアのマスター「霊基再臨したら、衣替えしてくれると思うよ」

アバター「出番あるかと思ったのに(´・ω・`)」
原作効果にしろ、OCG効果にしろ鬼畜だからね、仕方ないね。

設定上、罠カードは存在せず。魔法、永続魔法、速攻魔法のみと考えて下さい。罠カードは速攻魔法に置換されました。



遊戯王世界「異世界化……おう、俺たちの事だな!」

型月世界「異世界は削除よー」

遊戯王世界「(´・ω・`)そんなー」


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