東方妖精録 作:きりたんぽ
嫌だな、と思ったらすぐにブラウザバックしてね。
蒼い空に白い雲、豊かな自然に澄んだ空気。
そして背後には、しばらく忘れていた『和』を感じさせる一軒の神社が…。
そう、この場所は…!
「………何処だ?」
俺の知らない場所であった。
俺はなんでこんなトコに居るのだろうか?
残念ながらこの
昨日は、普通に学校行って、普通に帰って、普通に就寝したはずなのだが……。
「不思議な事もあったもんだな。」
此処に居ても何も始まらないので、とりあえず神社を訪ねることにした。
「すませーん!どなか居ませんかー?」
…………成る程、これが『しーん…』ってヤツだな?なんとも虚しいものである。
それはそうと誰もいないのだろうか?それともただ気が付いていないだけなのか?
一向に人が来る気がないので、回り込んで縁側の方から失礼しよう。
怒られたらどうしようかと思ったが、まぁ許してくれるだろう。
「………お?」
縁側に行くと、中に人影が見えた。
横になっている……。寝ているのだろうか?
しかし、時間的にはもう8時頃……。そろそろ起きてもいいのではないか。
「あのー。すみませーん。」
…………起きない。本日二度目の『しーん…』である。
仕方ないので上がらせてもらおう。
そうだ、寝ている人の顔を覗き込んでみよう。
………なんということだ、美少女ではないか。
少女は寝返りをうって仰向けの姿勢になる。
可愛らしい寝顔、そして、少しはだけた胸元に俺の視線を誘導されてしまった。
そのお手頃サイズのパイ乙が俺の思春期な男心をくすぐってくる。
「ちょっと、何してんのよ。てか何処見てんのよ。」
なんてタイミングだ。
一番起きて欲しくない時に起きるなんて悪運でしかない。
怒ってはいないだろうか?怒ってたら嫌だなぁ……
とりあえず何もなかったかの様に話しかけてみよう。
「わり、起こしちまったか?」
「別に、ただ起きただけよ。で、アンタどちら様?」
特に怒ってはいない様だ。良かった良かった。
「俺は神原竜斗だ。目が覚めたら鳥居んトコに居た。此処が何処だか教えて欲しくて訪ねたんだが。」
「成る程…外来人って訳ね。私は
博麗神社……?聞いた事もない神社だ。
つーか外来人って何だ?此処は日本じゃないのか?けど、霊夢は日本語だしな……
「霊夢、此処は何なんだ?」
「此処は
幻想郷……異世界だぁ?
マジかよ、そんな事リアルにあんのかよ。
普通なら霊夢の頭がおかしいと思うところだが、そんな冗談を言っている様な表情ではなかった。
それに、まだ会って一時間にも満たないが、霊夢が厨二病を拗らせてる様には思えない。
「あー……一応聞いとくけど、それマジ?」
「大マジよ。私はこんな嘘はつかないわ。」
やはり本当らしい。これはこれは、楽しくなってきましたな。
「向こうに帰らすこともできるけど、どうする?」
驚いた事に、向こうに帰れるっぽい。
だがしかし、俺に帰るなどという選択肢はこれっぽっちも無かった。
「帰らねぇよ。異世界転生なんて胸アツな展開、そうそう無いだろ?」
「そういうものかしら?まぁいいわ、これからどうするの?」
確かにどうしよう。ノリで帰らないなんて言ったが、俺には行く宛が無い。
今の俺は、家も無ければ食糧も無い。てかそもそも金が無い。
「仕方ない。暫くはホームレス生活だな。」
「待って、それはダメよ。この幻想郷には危険な妖怪がウジャウジャいるわ。野宿なんて自殺行為よ。」
流石は異世界。妖怪が居るなんて普通か……
しかし、困った。早速詰んでしまった様だ。
俺が悩んでいると霊夢が一つ案を出してきた。
「仕方ないわね、特別にウチに置かせてあげるわ。」
「………え?」
つい間抜けな声が出てしまった。
置かせてあげるってどういう事だ?居候させてくれる、という事だろうか?
「えっと、霊夢?それは俺が此処に居候するって事か?」
「えぇ、そうよ。」
何という事だ。年頃の女の子が提案する事じゃないぞ。
しかしそれ以外に案が無いのも事実……。此処はお言葉に甘えさせて貰おう。
「じゃあ、お言葉に甘えてそうさせて貰うよ。」
「タダで住まわせる訳じゃ無いわよ。しっかり働いて貰うわよ。」
「もとよりそのつもりだ。これから宜しく頼む、霊夢。」
「宜しく、竜斗。」
こうして、俺の幻想郷での長い生活が始まった。
最後まで読んでくれた心優しい人はいるかな?
次回予告的なヤーツ
魔理沙とか他のキャラ登場するかも……?
次回いつ投稿するかわかんないから気長に待っててね。
高評価が多かったら出すかも?
こうして欲しい!ってのがあったら教えてね。(採用するかも)