東方妖精録   作:きりたんぽ

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最近暇です。


第六話『荷物の運び方』

 

 

「ほっへー……なかなか良い家じゃん。」

 

 

 オレと霊夢は、阿求に渡された地図を見ながら拠点となる建物へと向かった末、その建物へと辿り着くことができた。

 建物は二階建てで、一人暮らしには勿体無いとも思える物件だった。

 

 

「ほら、早く入りなさいよ。」

 

 

 霊夢に背中を押されたオレは戸を開き中へ入る。

 中は思ったよりもキレイだった。空き家と言うもんだから掃除をしなければと思っていたが、案外その必要はないようだ。

 すると霊夢も同じことを考えていたのか、ぼそりと呟く。

 

 

「誰かが定期的に掃除をしてくれてたのかしらね。」

 

 

 成る程そうゆうことか。確かにその可能性はあるな。

 

 

「とりま神社に戻るか、荷物とか持って来ねーといけねぇしな。」

 

「そうね。」

 

 

 ということで再び外に出ようと戸を開けた瞬間、空からある少女の声がオレの鼓膜を刺激する。

 

 

「お、竜斗じゃん!そこで何してんのぜ?」

 

 

 空を見上げるとそこには箒に跨った魔理沙がいた。そしてゆっくりと降下しスタッと着地する。

 

 

「よう魔理沙、昨日ぶりだな。オレ商売することになったからさ、その為の家を下見に来てたんだ。」

 

「商売ぃ〜?」

 

「あぁ。『竜神の加護』っていう万屋……まぁ、何でも屋みたいなモンさ。」

 

「何でも屋かぁ。じゃあ今度困ったことがあったら竜斗を頼ることにするぜ!」

 

 

 魔理沙は手をオレの肩にポンと乗せながら濁り気のない笑顔で言う。その笑顔に釣られ笑顔で了承する。

 

 

「おうよ。任せとけってんだ。」

 

 

「はいはい、話はその辺にして早く神社に行くわよ。」

 

 

 霊夢は待つことに痺れを切らしたらしく口を開く。すると魔理沙は何かを疑問に思ったのか俺たちに問いかける。

 

 

「ん?なんか急ぎの用でもあったのか?」

 

「竜斗の外界の荷物をここまで運ばなくちゃいけないのよ。けっこう量もあったし何往復かしないと運びきれないのよ。」

 

「いや、多分何往復もする必要ないぞ。」

 

「えっ?」

 

 

 霊夢は軽く驚いていた。別に驚く要素はないと思うんだけど……。

 

 

「あの量を一気に運ぶの?アンタそんなに力持ち?」

 

「……あっ、流石に手で運ぶわけじゃないぞ?魔法を使うんだよ。でっけぇ氷の箱を造ってそれに荷物をいっぺんに乗せて運ぶ、それだけだ。」

 

「けどベッドとか本棚とか机とかもあってけっこう重さもある筈よ。たかが氷で運べるとは思わないけど……」

 

「昨日の盾を造形したときを思い出してみろ。あの質量の氷を空中に浮かして造形したんだぞ?その時点で大抵の重量なら耐えられることが分かる。」

 

 

 そんなオレの説明に魔理沙は「なるほどぉ。」と頷いている。

 

 

「ま、全部が全部すぐに持ってかなきゃならん訳じゃないし、持ってけなかったヤツは別の日にまわすよ。いいだろ霊夢?」

 

「別にいいけど…あんまり先延ばしにすると私が貰うか処分するから。」

 

「霊夢、捨てるのは勿体無いだろ!何なら私が貰ってやるぜ!」

 

「いやあげねーよ。」

 

 

 まったく、何故そうゆう発想になるのだろうか?実は泥棒の経験があったりするのだろうか?………いや、流石にそれはないか。

 

 

「あそうだぜ竜斗!魔法、しっかり使えるようになったのか?」

 

「あ?まぁそれなりに使えるようになったな……そろそろ実践練習もしたいトコだけど、それが何か?」

 

「竜斗!私がその実践練習、弾幕ごっこの相手になってやってもいいぜ!」

 

 

 ……は?実践練習の相手を魔理沙が?てか何故上から目線?いきなり過ぎて状況がイマイチ掴めんな。

 返答に困っていると目を輝かせた魔理沙が急かしてくる。

 

 

「ほら!どうなんだぜ竜斗!」

 

「どうって……魔理沙は女の子だしそうゆうのは気が引けるんだが……」

 

「魔理沙相手にそうゆうことは気にしなくていいわよ。見た目に反してけっこう強いから。ちなみに私もね。」

 

「そ、そうなのか。じゃあ、うん、よろしく頼むわ。」

 

「へへっ!そうこなくっちゃな!」

 

 

 てな訳でオレたちは博麗神社に戻ることにした。

 

 

 

〜博麗神社〜

 

「そういえば霊夢、竜斗にスペルカードのこととか教えたのか?」

 

「あ」

 

「ん?スペルカードとはなんぞい?」

 

「あぁ、そっからか。——竜斗!これを見るんだぜ!」

 

 

 そう言うと魔理沙はポケットから何らかの絵が描かれた一枚のお札を取り出す。

 

 

「これはスペルカードって言うんだ。スペルカードってのは、自分の能力とかを何も描かれていないお札に念じて作る、謂わば必殺技を放つ為のトリガーみたいなモンだぜ。」

 

「ふむ、それがさっき言ってた弾幕ごっこ?とか言うのに必要なのか?」

 

 

 その疑問に霊夢が答える。

 

 

「弾幕ごっこは幻想郷での決闘方法よ。ルールは能力やスペルカードを駆使して相手を降参させること、先にスペルカードの枚数を決めて、それらを攻略されれば文句無しで負けを認めること。ただ相手を殺したりするのは禁止。」

 

「んー、なんつーか面倒くさいルールだな。」

 

「まいいや、今回はスペルカードとかは無しにするぜ。勝敗は相手に『参った』っ言わせるだけ。霊夢、審判頼むぜ。」

 

「面倒くさいわね。竜斗、後で賽銭入れなさいよ。」

 

 

 何故オレが?別にいいけどさ……。

 

 オレと魔理沙はある程度の距離をとる。魔理沙は箒に乗って宙に浮いている。

 霊夢がオレたちが位置についたのを確認した後、右手を上げ——

 

 

「それじゃ始めるわよ……。

 

 

 

 

 

——始め!」

 

 

勢い良く振り下ろすと同時に、オレの幻想郷初の闘いが始まる。

 

 

 




今回内容が無さすぎてサブタイトルに困ってしまった…w

次回はいよいよ戦闘シーンかぁ…
きっと変になるだろうなw
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