東方妖精録   作:きりたんぽ

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久しぶりに書いたぁー
春休みなのに全然書いてない。

まぁとりあえず第ハ話どうぞ



第八話『弾幕、ルーミア』

 

 魔理沙との闘いを終え、オレ達は博麗神社にて休憩をとっていた。

 

 

「あぁーくそぉ!負けたぁー!」

 

 

 魔理沙はそう言いながら仰向けに寝っ転がる。

 本当に悔しそうにしている。きっと魔理沙は負けず嫌いな性格なのだろうな。

 

 

「それにしても魔理沙に勝つなんてね……正直驚いたわ。」

 

「正直なトコ私も負けるとは思ってなかったぜ。」

 

 

 そりゃそうだ。

 幻想郷に来て間もなく能力も発現したばかりのオレが勝つとは普通思わない。

 それに聞いた所じゃ、魔理沙は幻想郷の中でもかなり強い方の部類に入るらしい。

 

 

「つーか思った以上に能力が強力だったな。これからは出来るだけ乱用は控えよう……スペルカードもしっかり作って正式な弾幕ごっこを出来るようになんねーと。」

 

「あ、それじゃあ今のうちに弾幕の出し方を教えておくわ。」

 

 

 そうか。弾幕ごっこは基本的に弾幕を飛ばし合ってやるモンなのか。

 

 

「おう、よろしく頼む。」

 

 

 オレがそう言うと霊夢は頷いて説明を始める。

 

 

「さっきも言ったけど、弾幕っていうのは気の集合体、自身の力を具現化させた物よ。私だったら霊力、魔理沙だったら魔力、みたいな感じでね。」

 

「霊力と魔力って何か違いがあったりするのか?」

 

「ほぼ無いわ。他にも妖力と神力ってのもあるけどそれも特に違いは無いわ。妖怪が持つ力だから妖力、神様が持つ力だから神力って感じで、ただの呼び方の問題だからね。」

 

「なーるほど」

 

 

 つーかさらっと『神様』って言ったな。幻想郷には神様までいるのか……まぁ別にどうでもいいけど。

 

 

「少し話が脱線したわね。それで弾幕の出し方だけど、アンタ、自分の力をちゃんと感じれてる?」

 

「ん? あぁ、大丈夫だ。身体の中に何かを感じる……多分これがそれだと思う。」

 

「それなら話が早いわ。適当な形をイメージしながらそれを放出してみなさい。感覚的にはさっき魔法を使った時に似ていると思うわ。」

 

 

 うーん、どんな形にしようか。最初は無難に球型にしようかな。

 そんでしっかりイメージをして魔力を放出、か。

 確かに造形魔法と感覚は同じだな。

 

 オレは前方に手を伸ばす。すると一つの蒼色の弾幕が出来上がる。

 

 

「あ、できた。」

 

「うん、問題無いわね。後は慣れの問題よ、何回も繰り返して実践で使えるようにしときなさい。」

 

「りょーかい。教えてくれてサンキューな。」

 

「どういたしまして。」

 

 

 霊夢の説明が意外にわかりやすかったお陰で案外簡単に出来たな。

 早く慣れる為にもさっそく練習しとこう。

 

 

「なるほどね〜。これをさらに工夫をしてスペルカードになるのか。」

 

 

 ヤバイな、オレこうゆうの考えるの苦手なんだよね。困ったモンだ。

 

 

「お、おい竜斗……お前、弾幕の出し方………覚えたばっかだよな……?」

 

 

 悩んでいると魔理沙が体を起こして俺に言う。

 

 

「? オレが霊夢に教わってるのをお前も見てただろ?」

 

「じゃあコレは一体どーゆーコトだぜ……?」

 

 

 魔理沙は空の方を指差す。指差してる方に目線を向けるとそこには——

 

 

 

 

 ——大量の弾幕がシャボン玉の様に宙を舞っていた。

 

 

 

 

「…………え? ナニコレ? オレがやったの? いつの間に?」

 

 

 全く気付かなかった……確かに早く慣れようと思って弾幕を出してたけど、いつの間にこんな大量に作ったんだ?

 ……とりあえず消しておこうか。

 

 

「アンタ……習得するの早すぎない? いくら簡単なことだからってコレはさすがに早すぎよ。」

 

 

 霊夢は何というか、呆れた雰囲気で言う。

 

 

「造形魔法と感覚がほぼ……と言うか全く同じだったしなぁ。きっとそのお陰だろ」

 

 

 霊夢と魔理沙には勿論のこと、自分自身にも納得させるように言う。

 

 

「……まぁいいわ、もう少し休んだら荷物を持って行きなさい。」

 

「お、そういやそうだったな。すっかり忘れてた。」

 

 

 オレは先に荷物をまとめておこうと思い、一度借り部屋へと戻ることにした。

 

 

 ——

 

 —

 

 〜10分後〜

 

「さてと、そろそろ行くかな。」

 

 

 荷物は氷の箱の中に全て詰め込んでおいた。予想した通り、氷に乗せれば多少大きい物でも楽々と運べるようだ。

 ちなみに魔理沙はもう少しここでゆっくりしてるらしい。

 

 

「あ、ちょっと待ちなさい。これあげるわ。」

 

 

 そう言いながら霊夢は竹皮に包まれた何かをオレにくれた。

 

 

「これなんだ?」

 

「おにぎりよ。昼食まだでしょ? 5個も作っておけば十分だと思うけど。」

 

 

 本当に霊夢は優しい……やっぱりなんだかんだ言って面倒見が良いんだよなぁ。

 

 

「ありがとな、お礼にオレからはこれを……」

 

 

 オレは財布を手に取り5千円を中から取り出す。

 

 

「お礼が現金ってのはヘンな話だけどさ、まぁ……生活費に足しといてくれ。」

 

「えぇ、私にとっては最高のお礼よ。」

 

「あはは、そりゃよかったよ。仕事がうまくいったらお賽銭を入れに来る。」

 

「ま、当然ね。」

 

 

 オレと霊夢がある程度話し終えたところで次は魔理沙が話し始める。

 

 

「竜斗!早くスペカ考えておけよ!」

 

「わかってるよ。今んとこ1つだけ思い付いてんだ。」

 

「え!そうなのか!?」

 

「さっき急に閃いてな、けっこー面白いやつだから期待しとけ。それと、今度はやる時はちゃんとした弾幕ごっこで闘おうぜ。」

 

「へっ!次は負けねーぜ!」

 

「次も負けねーよ。」

 

 

 今からでも魔理沙との再戦が楽しみだな。しっかり修行しとかねーと。

 

 

「ほら、早く行きなさい。」

 

「わーってるよ。んじゃ!またなお前ら!」

 

 

 オレは2人に挨拶をした後、人里へ向かって飛んで行った。

 

 

 ——

 

 —

 

 博麗神社をあとにして数分後。

 オレは一旦林の中に降り、一本の木を背もたれに胡座をかきながら休憩をとっていた。

 

 

「あー、おにぎりウマ。」

 

 

 霊夢に貰ったおにぎりを食べてみた。塩加減が絶妙でけっこう美味い。

 天気も良いし風もそよそよと吹いてきてとても気持ちいい……心が安らぐ。

 

 

「……ん? なんだアレ?」

 

 

 2つ目のおにぎりを食べ終えたタイミングで空の方に妙なモノが見えた。

 それは人1人が入れるくらいの影の塊のようなボール型で、徐々にオレの方に近づいてきていた。

 地面に着くと、影はパッと消え去り、中から金髪の少女が現れた。

 

 そしてその少女はこう言う。

 

 

「ねぇ………

 

 

 

 

 

 貴方は食べてもいい人間?」

 

 

 オレはその一言で悟った。

 目の前にいる少女は人間ではなく妖怪であると。

 しかし——

 

 

「いや、オレは食べちゃいけない人間だぞ。」

 

 

 オレは特に態度を変えることなく少女の質問に答えた。

 

 

「そーなのかー……」

 

 

 少女はオレの返答にガックリと肩を落とした。

 なんか可哀想だから残りのおにぎりやろうかな。

 

 

「腹が減ってんのか? このおにぎり食うか?」

 

「いいの……?」

 

「おういいぞ、こっち来い。」

 

 

 チョイチョイと手招きをする。少女は小走りでオレの元に来ると、膝の上に座りおにぎりを頬張り始めた。

 

 

「それ人に作って貰ったモンなんだが、美味いか?」

 

「スゴくおいしぃよぉ〜♪」

 

「そっか、それを聞いたら喜ぶと思うよ………あ、そういや名前聞いてなかったな。教えてくれるか?」

 

「私はルーミアって言うんだぁ、貴方はなんて名前?」

 

「オレは神原竜斗だ。まぁ好きな風に呼んでくれ。」

 

「じゃあ『リュウ』ってことで、よろしくねぇ〜」

 

「あぁ、よろしくなルーミア。」

 

 

 挨拶を済ませたオレは優しくルーミアの頭を撫でる。

 

 

「わふ〜♪」

 

(ナニこの癒し系メッチャかわい〜ん)

 

 

 ——

 

 —

 

 

「あーお腹いっぱい♪ありがとねリュウ。」

 

 

 3つ分食べ終えたルーミアは幸せそうにしている。

 こうゆう顔をしてくれると親切にした甲斐があったってモンだ。

 

 

「どいたま。んじゃあオレはそろそろ行くよ。縁があったらまた会おうぜ。」

 

「うん、またねぇ。」

 

 

 ルーミアに別れを告げオレは人里へ向けて再出発した。

 

 





今回は今までで一番文字数多いかな?

今後のストーリーを考えてみたんですけどあんま良いのが思い付きません……
そういえばヒロインすらまだ決めてないんだよね。

なんか希望あったら言ってください。

ではでは。
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