内容がよく思いつかなかったんで、前の2話含めて、書き直すかもしれません
《ユージオ視点》
「とりあえず、そこら辺に腰掛けてくれ」
「その前に────君は本当にキリトなんだよね?」
僕の言葉に、キリトはそっと頷く。
「そっか......」
「説明はするから、ちょっと待ってくれ。なんか入れる」
そういうと、キリトは奥の方へ消えてゆく。
僕は改めて部屋を見渡す。
先程は、他人の家ということで、キョロキョロするのは失礼だと思っていたので、あまり観察できなかった体。
調度品は、比較的多めで、生活感が出ている。
大きな暖炉は冬だと冷えた身体を温めてくれるだろう。
どこか、学院時代を彷彿させる光景に涙が出そうになるが、そっと堪える。
「おまたせ」
キリトがそう言いながらカップを二つ持ってきた。
中には、何も入っていない。
「これ、何も入っていないよ?」
「まぁ、見とけ」
キリトがカップの淵をツンとつつく。
すると、なんと、スープが湧いてきた。
「どうだ? 凄いだろ?」
それに応える前にスープに口をつけてみる。
骨の髄まで染み渡るような感覚。
簡潔にいえば、とても美味しかった。
「いやー、これ、現実世界でも再現できればいいんだけどなぁ......」
そう呟いたあと、いきなり顔が険しくなる。
「さて、本題に入るとするか......えっと、なにか質問はあるか?」
「いくつか、あるけど......」
「なら、一つずつ潰していこう。最初の質問頼む」
「なら────キリト、君はいったいなんなんだい?」
「そこから、来るかー。」
一瞬、困ったような顔をする。
そして、なにかを決意したような顔になり、語り始めた。
「えっと、少し長くなるんだけど......この世界にはユージオの住んでいたアンダーワールドとリアルワールドって言うのがあるんだ。そして、俺はリアルワールドの人間だ」
「ここが、そのリアルワールドってことかい?」
「違うよ。ここは、リアルワールド人が作った世界......そして、アンダーワールドもリアルワールド人が作った世界なんだ」
「つまりいくつかの世界があって、それをまとめているのが、そのリアルワールド人ってことかい?」
「そんな感じだ」
もし、本当にそうならば、それはとんでもないことだ。
だって、それは僕たちが作られた人間だということを示唆してしるのだから。
「────キリト。正直に言ってくれ。僕は......作られた人間なのかい?」
「そうであるとも言えるし、違うとも言える」
僕が勇気を出して言った質問に返ってきた答えは曖昧なものだった。
「どういうことだい......?」
「あの世界は確かに作られたものだ。人間も最初の人たち────原初の4人だったか?あの人たちはリアルワールド人ではある。根本的な部分ではリアルワールド人に作られたともいえる。でも、それ以降の人たちや文明はリアルワールド人が作ったものではない。あれらはアンダーワールド人が頑張って作り上げたものなんだ」
「......」
「だからな、ユージオ。お前は本質的には俺らと一緒なんだ。同じように生まれて同じように、生きる、人間なんだ」
「そっか......。なら、良かったよ」
「えっ? もういいのか?」
「いや、聞きたいことはもっとあるよ? でも、今言っても質問だらけで時間を食うだけかなって。僕の手に負えなさそうな依頼は」
「そうか......」
キリトにしてはめずらしく、小さく消え入りそうな声で呟いたあと、突然、それを切り出した。
「なあ、俺と勝負しないか?」
「勝負? なんで?」
「弟子はいつか、師匠を、超える時が来る。お前はもう俺よりも強い。だから、最終試験をしようかと思ってな」
「なんで、いきなり......!?」
そう返すと、キリトは照れ臭そうに頬をかいた。
「その、だな......。 俺の弟子がこんなに強いんだぞってみんなに見せつけてやりたいんだ」
「全く......君は昔から変わらないね......。いいよ。......正直勝てないと思うけど......」
「よし! 決まりだな! なら、早速始めようぜ! 庭に出よう!」
そう言うと、キリトはドアの奥へ走っていった。
その後ろを追いかけていると、キリトがアスナさんに話しかけていた。
「いまから、俺とアイツでデュエルするから、アイツの紹介を後回しにしてもらえるように他の奴らに説明しておいてくれないか?」
「あー、うん。 分かったよ!」
「おーい! アスナー! キリトとあの少年ってどういう関係なのー?」
「ごめーん、リズ! 後で、キリトくんが説明するって!」
リズと、呼ばれたピンク色の髪の少女にアスナさんが、そう言っている光景を眺めたあと、キリトはこちらを向いた。
「さて、早速始めるか!」