踏み台転生者の会 アナザーサイド   作:dollmaster

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みなさんお久しぶりです。
新しいやつを執筆していたのですが、過去に書きかけていたものを発見したのでちょろっと書き足してみました。

新しい小説もよろしければ見てやってください。
感想頂けるとうれしいです。


番外編
The first sleep prince defensive war


これはある従軍記者の手帳に有った走り書きである。

その記者は趣味で時空管理局最高戦力である高瀬家を取材し、その情報を元に無限書庫にて情報収集を行いまたは足で調べた情報をまとめたものであった。

内容は以下の通りである。

 

 

眠り王子防衛戦について

 

創作割烹『月読』は警備会社『アイギス』と契約を結び要人護衛用の隠れ家となっている。

なぜならば創作割烹『月読』の主人は以前警備会社『アイギス』の特殊チームで多大な成績を残し家庭の事情で引退したのだが、その力を惜しんだ隊長が要人警護用の隠れ先として契約を結んだのである。

そういう創作割烹『月読』は開業から今日まで要人警護に失敗したことは無いが、過去に一度だけ大破寸前になったことがある。

そのときの事件を「眠り王子防衛戦」と彼らは呼んでいる。

 

『眠り王子防衛戦』とは現在までに4回発生しており、甚大な被害を出した第一次眠り王子防衛戦以降は装備の充実により被害は抑えられている。

参考までに第一次眠り王子防衛戦について語っておこう。

 

ことの起こりは創作割烹『月読』の目玉である「健康増進スタミナ懐石」を予約した高瀬達哉氏と彼の義息子であるクロノ・ハラオウン・高瀬氏の会話から始まった。

 

「いつ食べても砕牙君の健康増進スタミナ懐石は体に染み渡るような美味しさだね。

 今日は妻達は全員仕事で泊まりだし、ゆっくりとしようか。」

「そうですね。僕は明日朝に会議があるので泊まることはできませんが、今日はゆっくりこちらに泊まってください。

 そういえばなのはさんは確か明日お休みじゃありませんでしたか?」

「ああ、こちらで明日合流して一緒に士郎さんの所へ顔を出す予定だよ。」

「そうですか。もしかしたら仕事が早く片付いてこちらに向かっているかもしれませんね。」

「さすがにそれは無いだろう・・・?」

 

おそらくこの会話がフラグであったと後にクロノ・ハラオウン・高瀬氏は語っている。

そして店主である月村砕牙はこの会話を聞いており、念のため今夜は店舗に泊り込むことにしたのだった。

 

午後11時に店主である月村砕牙は閉店処理を行っている時にその人は現れた。

高瀬なのは、旧姓高町なのはであり管理局の最高戦力の一人である。

彼女はエース・オブ・エースとして名をはせており、現在は教導隊において空戦の教導を行っている人物である。

また、月村砕牙が過去に多大な迷惑(踏み台のお仕事)及ぼしており良好なとはいいがたい関係にある。

そんな彼女が深夜に此処に訪れる理由とは?

それは決まっているであろう、彼女の夫である高瀬達哉氏が現在宿泊中だからこそこちらにおもむいたと推測できる。

だが月村砕牙とて彼女を通すわけには行かないのである。

ここ創作割烹『月読』は護られるべき人の最終防衛線であり、お客様には安全を提供し続けている砦としての誇りがあるのである。

なので今回ターゲットにされている高瀬達哉氏の安眠は絶対死守条件であり、夜這いなどもってのほかなのである。

そして舌戦が始まる・・・

 

「すいませんが今日はもう看板ですので明日お越しくださいませ。」

「お久しぶりね。私の旦那様がこちらに居ると聞いたのだけど、取り次いでくれない?」

「高瀬達哉さんですか。すでにお休みになっておられますので明日お越しください。」

「もう寝ちゃってるのか、それは好都合なの♪」

 

そういって奥に歩き出そうとする高瀬なのはの前に店主は立ちふさがりながら言う。

 

「これより奥は関係者以外立ち入り禁止です。ですので用件があれば明日朝にお願いします。」

「身内なんだからいいじゃない。それに今日は旦那様を独り占めするチャンスなの!」

 

そう、高瀬なのはは高瀬達哉氏を性的に襲い掛かるために来たのである。

普段はローテーションに従い行われているそれは、人数の関係上複数人とかが当たり前だったりするのだ。

なかなか独り占めができないから今日のようなほかの人が全員仕事で自分のみがフリーなときを彼女達は常に狙っているのである。

そして運がよいことに今日に限って高瀬達哉氏は創作割烹『月読』へ宿泊し、高瀬なのはは仕事が早く終わったため夜這いをかけに来たのであった。

 

「創作割烹『月読』はお客様に平穏と安らぎを日々提供しております。

 そして「健康増進スタミナ懐石」を注文して宿泊されたお客様には不安の無い睡眠を提供しております。

 ですので、身内の方といえど此処を通すわけには行かない!投影開始!!」(パシッ)

「むぅ!こんなチャンスは滅多にないの!!

 邪魔をするならOHANASHIしてでも掴み取るの!『セットアップ』」

 

そして戦いの火蓋が切って落とされるのである。

月村砕牙は戦闘スタイルにおいて近接型であるが高瀬なのは中・遠距離方である。

今回の戦場は店の中ということもあり、高瀬なのはには不利な状況となっていた。

だがそこはエース・オブ・エース、バインドなどの補助魔法を駆使し近接にもある程度対応可能な戦術を組み立てている。

しかし若干のタメが必要である得意の砲撃魔法や収束砲撃魔法は使用できないため決定打にかけることは否めない。

片や月村砕牙は近接型の戦闘を好む、しかし9歳の時に魔力の大半を失っており対魔導師戦では長期間は戦えない。

戦場的には有利な室内であるが、敗北条件が高瀬達哉氏の起床とかなりシビアな内容となっている。

高瀬なのはは得意技を全て封じられ月村砕牙は時間をかけるわけにはいかない上敗北条件がシビアすぎる、つまりこの戦いにおいては短期決戦しかありえないのである。

そしてついに戦闘が始まる!!

 

月村砕牙は両手に構えた中華剣を交差させながら足を踏み出し、高瀬なのは魔力弾を限界まで生成し発射する。

高瀬なのはの魔力弾に対し月村砕牙はあるものは切り捨て、直撃しそうなもののみ対処しつつ弾幕の薄いほうへと追いやられる。

おそらくその先に待つのは設置型のバインドか何かの罠であるのは明白である。

高瀬なのはの勝利への鍵は隙を作り砲撃魔法を打ち込むことのみである。

月村砕牙は砲撃魔法を撃たれるわけにはいかない、なぜならばいくら防音に優れた客室でも砲撃魔法の破砕音までは防げないであろうからである。

そして弾幕に追いやられている現状では何か手を打たなければ確実に敗北を喫してしまう。

そこで月村砕牙は前方へ中華剣を投擲、それに驚く高瀬なのはではあったがすぐに魔力弾を全弾向かわせつつ砲撃魔法の準備に入る。

投げられた中華剣は空間に設置されたバインドに引っかかり拘束、この時点で高瀬なのはは勝利を確信したことだろう。

しかし此処から月村砕牙の起死回生の一手が打たれる。

月村砕牙はこう呟いた。

 

「壊れた幻想」

 

その瞬間、バインドにとらわれた中華剣が爆散したのである。

これに驚いたのは高瀬なのはである。

なぜなら自分の相棒とも言えるデバイスを破壊するなんて魔導師にとっては信じられないことであるからだ。

そしてその隙に月村砕牙は高瀬なのはに詰め寄り彼女の顎を揺らすことに成功する。

文章にすると簡潔な内容であるが、場所を店舗内ということを忘れないでいただきたい。

この時点でお店の中身は被害が甚大である、特に最後に高瀬なのはが気を失ってしまったために制御を失った魔力弾はそこらじゅうを暴走したのだった。

そのため被害が拡大したのでる。

後に算出された被害総額は1000万を超えたそうである。

もちろん請求は高瀬なのは宛てに請求され、これについてはクロノ・ハラオウン・高槻提督のはからいにより時空管理局の給料から天引きとなった。

後日談として月村砕牙は妻である月村すずかへ相談(泣き付いたともいう)し対魔導師用の装備を開発、その一部は時空管理局地上本部の装備へ技術提供された経緯がある。

 

以上が『第一次眠り王子防衛戦』と呼ばれる戦いである。

戦闘規模こそ小さいもののその後に続く戦いの始まりとされるものである。

現在まで確認されている戦いは4回あり、その都度創作割烹『月読』の勝利で終わっている事を此処に記載する。

 

 

ここで記者の手帳のページは破かれていた・・・




第一次眠り王子防衛戦です。
この後妄想の中では第五次まで続く予定でした。
ちなみに第2~4次はそこまで大変な内容ではなく創作割烹『月読』の圧勝で終わります。
問題は第五次で、ここは大掛かりな戦争になる予定でした。

またそのうち機会があれば書くかもしれません。

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