兵藤一誠のダークライダー戦記 【凍結】   作:ロボ戦極凌馬

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お待たせしました!模擬戦の最後は、ヴァーリVS一誠による戦闘訓練になります。
今回、独自解釈があるのでご注意を。
それでは、どうぞ!


第12話 戦闘訓練5 白龍皇VS永遠の名を持つ戦士

 本日最後の戦闘訓練。相手は今代の『白龍皇』であるヴァーリだ。女性だからって侮ってはいけない。彼女の実力は、歴代白龍皇の歴代トップクラスと言われている。堕天使総督のアザゼルさん、ヴァーリの神器であり、十三種の神滅具の一つ『白龍皇の光翼』(ディバイン・ディバイディング)に宿っている『アルビオン』からのお墨付きだ。

 

 

 実際、俺は前にヴァーリの戦闘を見たことがあるから分かる。彼女の実力は本物だ。

 

 

「一誠くんとこうして戦うの初めてになるよね?」

 

「あぁ、そうなるな」

 

「美猴、黒歌、アーサー、ルフェイとの戦いは本当に凄かったよ。流石だね」

 

「そう言われると、俺も嬉しいよ。さて、そろそろ始めようか」

 

 

 俺達は会話を終わらせ、それぞれ戦闘体制に入る。

 

 

「アルビオン、準備はいい?」

 

『あぁ、問題ない』

 

「行くよ。━━禁手化」

 

 

 《Vanishing Dragon Balance Breaker!!!!》

 

 

 ヴァーリの背中から光の翼が展開するのと同時に音声が鳴り響き、体を白いオーラが覆う。覆っていたオーラが消えると、ヴァーリに変化が起きていた。

 

 

 体を白い全身鎧で覆い、鎧の各部には青く輝く宝玉が埋め込まれている。

 その姿こそ、ヴァーリが所持している神滅具である『白龍皇の光翼』を禁手化させた姿━━━━『白龍皇の鎧』なのだ。

 

 

 そして、その姿から発せられる強大なオーラ。流石はヴァーリ、歴代トップクラスの実力は伊達じゃないという訳だ。

 俺も負けて要られないな。

 

 

 俺は懐から右側だけにL字状の挿し込み口が付けられた左右非対称の赤いバックル『ロストドライバー』を取り出し、下腹部に押し当てる。バックルから黒いベルトがぐるりと一周して自動で固定される。

 

 

 そして、右手には『ガイアメモリ』と呼ばれる『地球の記憶』が内包されているUSBメモリ型の記憶端末を持つ。そのガイアメモリは白く、黄色の文字で『E』と刻まれている。

 

 

 そのメモリは『エターナルメモリ』。

『永遠の記憶』を内包したガイアメモリの頂点に君臨する王者のメモリ。

 

 

 俺は右手で握りしめていたエターナルメモリを自らの顔の横に掲げ、ガイアウィスパーを鳴らす。

 

 

 《ETERNAL!》

 

 

 エターナルメモリをロストドライバーのスロットに挿入すると、黄色の波動がベルトから発生し、独特な待機音声が響く。

 

 

 そして、己を白き戦士に変えるあの言葉を告げる。

 

 

「……変身」

 

 《ETERNAL!》

 

 

 静かに言葉を告げ、右手で払うようにドライバーのスロットを斜めに倒す。

 瞬間、俺の周囲で風が巻き起こり、全身に青い電流が迸ると白い粒子が体に纏い付き、姿を変貌させる。

 

 

 純白のボディで頭部には王冠のような三本の角、『∞』を模した黄金の複眼、青い炎が刻印された両腕とアンクレット、背中・胸・右腕・左太腿には合計25本のマキシマムスロットが設けられたコンバットベルトを装備し、闇夜を彷彿させる漆黒のマント『エターナルローブ』が一瞬靡く。

 

 

 嘗て、風の街『風都』を地獄に変えようとした最凶最悪の悪魔【仮面ライダーエターナル ブルーフレア】へと変身した。

 

 

「仮面ライダー、エターナル……!」

 

「エターナル……永遠?」

 

『気を付けろヴァーリ。美猴達との戦闘で見たライダーとは別格だぞ!』

 

 

 この姿になるのも久し振りだな。俺は確認するかのように手を閉じたり開いたりを数回繰り返す。確認し終えたら、顔を上げて視線をヴァーリに向ける。 

 

 

「踊るぞ、死神のパーティータイムだ!」

 

 

 ヴァーリに向かって右手をサムズダウンさせた。

 

 

 

 △▼△▼△▼△▼△▼

 

 

 

 いつも通りのアナウンスによる合図が鳴ると同時に、ヴァーリはエターナルの元へ勢い良く駆け、引き絞った右腕を繰り出す。

 対するエターナルも、真っ直ぐに向かって来たヴァーリに勢い良く右腕を振り抜いた。

 

 

「ハァッ!」

 

「フンッ!」

 

 

 拳と拳がぶつかり合い、あまりにも威力が高いせいで大きな衝撃波が発生する。

 ヴァーリは間髪入れず次々に攻撃を繰り出す。目に見えない連続のラッシュを繰り出すもエターナルは攻撃を受け流すか、腕で払ってラッシュを防ぐ。だが、ヴァーリの追撃は続く。

 

 

 次は蹴りも加えて繰り出すが、それらもエターナルの上手い体捌きと腕と足で防がれる。エターナルは、攻撃を防ぎながら一瞬の隙を付いてヴァーリに強烈な右フックを仕掛けたが、驚異的な反射神経と身体能力を駆使し、後ろに飛び退けることでヴァーリは回避した。

 

 

「ほう?今のを避けたか。よく反応できたな?」

 

「結構危なかったけどね。ぎりぎり回避できたよ」

 

「大した反射神経だな。さて、次は俺から行かせて貰うぞ」

 

 

 そう言うと、ローブを翻してどこからかコンバットナイフを取り出す。そのナイフには、グリップとトリガー、マキシマムスロットが一つ設けられたエターナルの専用武器『エターナルエッジ』である。

 

 

 エターナルエッジを右手に持ち、走り出す。ヴァーリは手から魔力弾を複数、エターナルに発射する。エターナルはマント━━━エターナルローブで自身を覆い隠すように展開し、ヴァーリから放たれた魔力弾はローブに当たった瞬間霧散していった。

 

 

「嘘!?」

 

 

 流石のヴァーリも驚きの声を上げる。

 エターナルローブは、あらゆる攻撃を無効にすることが可能なのだ。それが打撃だろうと魔力弾だろうとだ。

 

 

 距離を縮めたエターナルは、エターナルエッジを巧みに捌き、ヴァーリの鎧にダメージを与えていく。エターナルエッジで傷付いた鎧は直ぐに修復されるが、あまりの切れ味にヴァーリは内心下を巻く。

 

 

 だが次の瞬間……

 

 

 《ROCKET!Maximum Drive!》

 

 

「ッ!?」

 

 

 ヴァーリから距離を取ったエターナルは、Rと刻まれたガイアメモリを取り出し、腰にマウントされているマキシマムスロットに装填した。

 装填すると、エターナルの周囲に大量のロケットが出現し、放たれる。目標は無論ヴァーリだ。

 

 

 ヴァーリも周囲に魔力弾を生成し、反撃する。魔力弾とロケットがぶつかり合い、爆発する。それによって黒煙が辺りに充満し、視界を奪う。

 

 

(視界が遮られた!どこから来るか……!)

 

 

 黒煙を利用してエターナルがどこから攻めてくるかを考えるが、再びあの音声が響く。

 

 

 《ZONE!Maximum Drive!》

 

 

 音声が鳴り響いた瞬間、頭上に気配を感じ、上を見上げる。

 見上げた数メートル先に、エターナルが存在した。エターナルが発動させたゾーンメモリは『空間転移』の能力。その能力で自身をヴァーリの頭上に転移させたのだ。

 

 

 よく見ると、エターナルの胸のマキシマムスロットの一つに、紫色のガイアメモリが装填されていることに気付く。

 

 

 《JOKER!Maximum Drive!》

 

 

「ライダーパンチ!」

 

「くっ!」

 

 

 エターナルが左手に紫炎を纏わせたパンチを繰り出す。それを後ろに飛ぶことで直撃を免れた。先程まで立っていた場所は、エターナルのライダーパンチによってクレーターが出来ていた。

 

 

「なら!」

 

 《Divide!Divide!Divide!Divide!》

 

 

 ヴァーリは、神器である白龍皇の光翼の能力『半減』の力をエターナルに使用した。本来、触れた相手の力を半減させ、その分の力を自身に取り込むことが出来るのだが。予想外なことが発生した。

 

 

「半減が効かない!?」

 

 

 そう、エターナルに半減の効果が無かったのだ。現にエターナルは何事も無いかのように佇んでいる。

 

 

「残念だが、半減の力はエターナルには効かない。永遠という存在を、半減させることは出来ないのだから」

 

 

 アルビオンとヴァーリにとって驚愕の事実。まさか、相手は半減の力が効かない、言わば天敵と言える存在なのだから。

 

 

「これは、不味いね」

 

『あぁ。まさか半減が効かないとは厄介だな。仮面ライダー、どこまで規格外の存在なのだ』

 

「さて、時間も迫っていることだしな。決着を付けるぞ」

 

 

 そう言うと、エターナルはドライバーのエターナルメモリに手を掛けるが、一度止まる。

 

 

(いや、エターナルのマキシマムはここで使うべきじゃないな。ならば!)

 

 

 エターナルは二本のメモリを取り出す。一本は先程使ったジョーカーメモリ、もう一本はXと刻まれたガイアメモリだ。手に持ったそれぞれのメモリのガイアウィスパーを鳴らす。

 

 《JOKER!》

 

 《XTREME!》

 

 《JOKER! Maximum Drive!》

 

 《XTREME!Maximum Drive!》

 

 

 ジョーカーメモリを腰、エクストリームメモリを胸のマキシマムスロットに装填する。ジョーカーメモリで身体能力・運動能力を高め、エクストリームメモリでジョーカーメモリを極限まで強化する。

 

 

「ライダーキック!」

 

「ハァアアアアッ!」

 

 

 極限まで強化され右足に紫炎を纏わせたキックと、限界まで高めた魔力を纏わせたキックが激しくぶつかり合う。

 

 

「ハァアアアアッ!」

 

「アァアアアアアアアッ!?」

 

 

 キック同士で勝ったのはエターナルだった。エターナルを上手く地面に着地し、ヴァーリは後ろに大きく吹き飛ぶ。

 

 

『戦闘、終了!』

 

 

 同時にアナウンスの合図が鳴る。

 エターナルは変身を解除し、フラフラと立ち上がるヴァーリの元に駆ける。

 ヴァーリも鎧を解除するが、ダメージが予想以上だったせいか前に倒れる。

 だが、急いで駆け出した一誠に抱き止められる。

 

 

「ヴァーリ、大丈夫か?」

 

「一誠くん、大丈夫だよ。ちょっとフラついちゃっただけだから」

 

 

 どうやら、最後に放ったライダーキックのダメージが想像以上に大きかったようだ。一誠も流石に反省する。

 

 

(エクストリームで極限まで強化したのが不味かったか?他の強化系メモリにしとくんだったな)

 

「それにしても、驚いたよ。まさか半減が効かないなんて。仮面ライダーってどこまで規格外なの?」

 

「どこまでって言われてもなぁ~、色々あるからなぁ」

 

 

 一誠の持つ仮面ライダーの情報だと、少なくとも改造人間にされたり、不死身で太陽の子になったり、神を蹴り飛ばしたり、鬼になったり、挙げ句の果てに宇宙の神様になった存在、神の才能を持った自称神のゲームマスターがいるなんて言ったら、どうなるのだろうか?と内心思っている。

 

 

 そんなことを考えながらヴァーリを支えながら模擬戦ルームを出て他の皆と合流した一誠達。

 

 

 その後、全員が戦闘での傷をいつの間にか外で待機してたアーシア・アルジェントに、神器である聖母の微笑みで回復させて貰ったり、仲良く夕飯を食べるなど、自由に過ごしたらしい。

 

 

 途中で、復活したアザゼルも乱入したとかどうとか。

 

 

 

 




エターナルの決め台詞はお預けということで(笑)
やっと終わった模擬戦!次回は転生者 赤羽くんの話になります。赤羽くんの転生からフェニックス編までの話を1話で纏めます。
赤羽くんの話が終わったら、エクスかリバー編に突入します!
感想お待ちしてます!

次回 兵藤一誠のダークライダー戦記

第13話 転生者 赤羽健次の独白

次回もお楽しみに!
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