なんとか書き上げました!コカビエルとの決着、そして後日談です!
ゲンム ゾンビゲーマーを出せて、私は満足だ!
活動報告でアンケートをやっていますので、もし宜しければご参加下さい。
それでは、どうぞ!
ゲンムのステージセレクトによって選ばれた採掘場。その採掘場では、爆発音や衝撃音が鳴り響いている。
グリゴリの幹部堕天使━━━コカビエル
仮面ライダーゲンム━━━━兵藤一誠
この二つの存在が採掘場で激しい戦闘を繰り広げている。
コカビエルが背中から漆黒の翼を10枚広げ、上空に上がる。自身の回りに光の槍を同時に十本、二十本と出現させ、ゲンムに目掛けて放つ。その一本一本は、前に戦った下級堕天使のレイナーレが扱う光の槍とは比べ物にならないほどの力を宿している。
その攻撃に対し、ゲンムは右手に持った弓型のガシャコンウェポン━━━━ガシャコンスパロー『弓モード』を向かってくる光の槍に狙いを定めてトリガーを引く。
ガシャコンスパローのアローエリミネーターと呼ばれる発射装置から貫通力の優れた光の矢が発射され、一発、二発、三発と、スパローから光の矢を次々と発射し、コカビエルの放った光の槍を撃ち落としていく。
「一発も外さず撃ち落としたか……大した射撃能力だな。ならば、近接戦はどうだ!」
コカビエルは、自ら放った光の槍を一つも漏らさず撃ち落としたゲンムの射撃能力に舌を巻く。コカビエルはゲンムと近接戦闘をするべく、左右の手に光の槍を握りしめてゲンムに向かって急降下する。
コカビエルの行動を察したゲンムは、スパローのコントロールパネルである『アタックラッシュパッド』のAボタンを押す。
《ス・パーン!》
すると、スパローが真ん中から二つに分離した。ガシャコンスパロー『鎌モード』に移行したのだ。これにより、ゲンムは近接戦闘が可能になった。
接近したコカビエルは左手に握った槍を振り降ろし、ゲンムはそれを右手のスパローで防ぐ。光の槍とスパローが切り結び、火花を散らす。
そこから、二人の戦いはさらに苛烈さを増していく。
両手に持った光の槍を巧みに操り、ゲンムに襲い掛かるも、ゲンムは鎌モードのスパローで防ぎ、時には弾いたりなどで応戦する。
暫く斬り合っていると、コカビエルの片方の槍が砕け散る。それを機に、ゲンムは攻撃に転じる。スパローで残りの光の槍を破壊し、コカビエルのボディに蹴りを叩き込む。
「フハハハハハッ! やるじゃないか、仮面ライダー! 心が躍ってきたぞ!」
「俺は全然だよ」
ボディに直接叩き込んだにも関わらず、コカビエルは全くダメージを受けたようには見えない。それもその筈、蹴りを叩き込まれる瞬間に後ろに飛んでダメージを減らしたのだ。
ゲンムはコカビエルとの距離を一瞬で詰め、スパローを一閃。一瞬で距離を詰められたことにコカビエルは内心驚くが、再び後ろに飛ぶことで攻撃をかわす。
だが、完全にかわすことが出来ず、着ていた服と一緒に腹部を軽く斬られてしまう。その証拠に、斬られた所から出血している。
コカビエルは翼を広げ、再び空に上がる。
「貴様との戦いは楽しいが、俺にも予定があるのでな。そろそろ終わらせてやる!」
「へぇ~、やってみろよ」
「後悔するなよ! 小僧ッ!!」
そう言うと、コカビエルは光の槍を作り出す。
しかし、その槍は先程のとは比べ物にならない程の大きさである。太く大きいそれは、槍と言うより柱に近いかもしれない。
「くたばれ! 仮面ライダー!」
叫ぶと同時に、巨大な槍は猛スピードで放たれ、ゲンムに直撃した。巨大な爆発音と振動が採掘場に響き渡る。
爆発の影響で、ゲンムが居た場所を中心に土煙が舞っている。
それを、上空から見下ろしているコカビエルが口を開いた。
「……やったか」
だが、その台詞を裏切る結果になる。
数分後に土煙が晴れ、コカビエルの目に写ったのは、大の字で地面に倒れ伏すゲンムだった。威力の高い攻撃を直撃したのだ、もう立ち上がることはないだろうとコカビエルが思った矢先、ゲンムに変化が起きた。
ゲンムの体から黒と紫の粒子状の何かがが発生し、まるでゾンビのような不気味な挙動で起き上がったのだ。
「ハァーーー……」
起きた上がったゲンムは、首や肩を軽く回したり等をして体を確かめる。
何事も無かったかのように起き上がったゲンムを、コカビエルは化け物を見るような目で睨み付け、叫ぶ。
「ば、バカな!? 直撃したのに、何故貴様は生きている!」
「決まっているだろ━━━ゾンビだからさぁ。ははは、アッハハハハハハハハッ!!」
「この化け物が!」
ゲンムの右胸部装甲のライフジェイルアーマーの機能によって、ライダーゲージが0になった瞬間の、一時的に変身者へのダメージを無効化する状態を再現しているのだ。
これこそがゲンムの、不死身のゾンビの力なのである。
「それじゃあ、俺からもプレゼントだ」
《ズ・ドーン!》
《 JET COMBAT!》
ゲンムは、二つに分離していた鎌モードのスパローを元の弓モードに戻し、橙色のガシャット『ジェットコンバット』のガシャットを取り出して起動スイッチを押し、それをスパローのガシャットスロットに装填する。
《ガシャット! キメワザ!》
スパローのアローエリミネーターにエネルギーが収束し、それを上空のコカビエルに向けてガシャコントリガーを引く。
《JET! CRITICAL FINISH!》
アローエリミネーターから放たれたのは無数のミサイル。それらは真っ直ぐにコカビエルに向かって行く。
コカビエルは、空中で華麗に全てのミサイルを回避した。
「その程度の攻撃が当たるとでも━━!?」
コカビエルは気付いた。首を軽く後ろに向けると、先程のミサイルが方向を変えてこちらに向かって来ていることに。
「追尾型か!面倒な!」
コカビエルが空中で逃げ回る。ただ逃げ回るのではなく、光の槍や波動で追尾してくるミサイルは破壊する。
しかし、ミサイルの数が多く、空中を飛び回っているので狙いが上手く定まらない。
一分程して最後のミサイルを破壊する。ミサイルを破壊したことで黒煙が空中に発生、コカビエルの視界を奪う。
《GIRI GIRI! CRITICAL FINISH!》
「なに!?グゥオオオオオ!?」
そのような機械音声がコカビエルの耳に入ると、下の方から強力な光の矢が黒煙を切り裂きながら向かってくる。
コカビエルが空中でミサイルの対処をしている隙に、ゲンムがジェットコンバットとは別のガシャットである『ギリギリチャンバラ』のガシャットをスパローに装填し、タイミングを見計らって膨大なエネルギーを収束した光の矢を発射したのだ。
咄嗟に十枚の翼で前面を覆うように展開したが、光の矢は翼を貫通し、腹部をも貫いた。
光の矢が腹部を貫通したことでコカビエルの腹に大穴が開き、翼もやられたことでコントロールを失って地上に落下してしまう。
コカビエルは腹部から血を流しながら、震える足で立ち上がり、こちらに歩いて向かってくるゲンムに殺意の籠った視線を向けた。
「おのれぇ!」
「終わらせよう」
ゲンムはスパローを放り投げ、バグルドライバーのAボタンとBボタンを同時に押した。ドライバーから低い音声が鳴ると、Bボタンを押す。
《 CRITICAL DEAD!》
地面に黒い影ができ、そこから大量のゲンムが姿を表したのだ。分身体のゲンムは、コカビエルを囲むように羽や足を押さえる。
すると、分身体のゲンムが触れた翼が先の方から徐々に腐敗し始めたのだ。
「なっ!?俺の翼が……!」
腐敗が進み、遂に十枚の翼が完全に朽ちてしまった。もう飛ぶことは不可能だろう。
翼の次は足だった。分身体のゲンムが触れたことによって足も指先から腐敗していく。
「まだだ!俺は戦争を始めるんだ!こんな所で、くたばる訳には!」
「コカビエル、貴方の最後のプレゼントは━━━━━━死だ」
《 CRITICAL END!》
ゲンムが告げると、再びドライバーのAボタンとBボタンを同時に押し、最後にAボタンを押した。
ゲンムはその場で空中に浮遊し、浮遊した状態で宙返りを行い、急降下しながら右脚にエネルギーを収束した回転蹴りを動きが取れなくなったコカビエルに叩き込む。
ゲンムの必殺技を直撃したコカビエルは、転がりながら吹き飛んだ。
「ちく……しょ…う……お…れは……ま……だ……!」
何かを言い終える前に、コカビエルはその場で爆発した。大きな爆発音と衝撃、黒煙と炎が舞い上がる。
コカビエルが死んだことを確認したゲンムは、次の行動に移る為、採掘場から姿を消した。
△▼△▼△▼△▼
場所はコカビエル達が潜伏先として使っている廃墟の建物。
そこに、コカビエルの仲間であるアンドレイと神父服を着た老人━━バルパー・ガリレイが外から戻って来たのである。
「彼女達、恐らく追ってくるでしょうねぇ」
「構わん、こちらにはコカビエルがいるのだ。奴に頼んで連中の持っている聖剣を全て頂こう」
コカビエルとゲンムが激闘を繰り広げている間、二人は教会から派遣されたエクソシスト二人とグレモリー眷属の騎士である木場祐斗達と戦っていたのである。
天閃の聖剣はゲンムによって破壊されてゼノヴィア達に回収されてしまったので、強奪した残りの幻影の聖剣と透明の聖剣の二本を使い、三人と戦っていたのだ。
最初はゼノヴィアとイリナだけだったのだが、途中から木場祐斗が参戦し、三対一は分が悪いと思い撤退してきたのだ。
二人は、恐らく追って来ているであろう連中から聖剣を取り返す為にコカビエルの力を借りに戻ってきたのだが、肝心のコカビエルが居ないことに二人は疑問を感じた。
「コカビエルの奴め、どこに行きおったのだ」
「悪いがコカビエルなら死んだよ」
「だ、誰だ!?」
二人が振り向くと、そこには先程までコカビエルと戦っていたゲンムが腕を組んで佇んでいた。
「あなたは、一昨日の……」
「やぁ、また会ったねエクソシスト。チャリに盛大に負けた気持ちはどうだ?」
「くっ!」
「それより、コカビエルが死んだとはどういうことだ!」
「そのままの意味だ。私がコカビエルを殺した。つい先程な」
ゲンムから告げられた事に二人は驚愕した。バルパーはゲンムに声を張り上げて言う。
「証拠はあるのか!コカビエルを殺したという証拠は!?」
「ここにコカビエルが居ないことが証拠でもあるのだが。それが信じられないなら、コカビエルとの戦闘映像を録画してあるから、それでも見るか?」
あの戦闘をカンドロイドやシフトカー達を使って密かに映像として記録を取っていたのだ。
「さぁ、どうする?コカビエルが居ない以上、もうお前達の計画は実行出来ないと思うが」
「くぅッ、アンドレイ!コイツを殺すのだ!」
自棄になったバルパーは、アンドレイにゲンムを殺すように命令する。アンドレイは幻影の聖剣と透明の聖剣を握り締め、いつでも攻撃出来るように構える。
「あぁ、そうだ。アンドレイと言ったか、お前に忠告だ」
「忠告?何ですか?」
「後ろに注意だ」
次の瞬間、アンドレイの後ろに落ちていたガラスの破片からミラーモンスターである紫の大蛇『ベノスネーカー』が出現し、その大きな口でアンドレイを頭からかぶり付いた。
「グァアアアアアッ!!??!」
「あ、アンドレイ!?な、なんだこの怪物は!」
アンドレイは何が起きているのが分からず、錯乱し、聖剣を手放してしまう。ベノスネーカーはそのままアンドレイを丸飲みする。満足したのか大人しくミラーワールドに帰って行った。
「さて、残りは貴方だけだが」
「ひ、ヒィイイイイ!?」
バルパーはその場で尻餅を付き、少しずつ後ろに下がる。だが、後ろは壁なので完全に逃げ場を無くしてしまった。
その時である。
「バルパー・ガリレイ!」
「聖剣を返して貰うわよ!」
「皆の仇を、ここで取らせて貰う!」
ゼノヴィア、紫藤イリナ、木場祐斗の三人が遅れながら到着した。ゲンムは三人に軽く話しかける。
「やぁ、また会ったな」
「むっ、お前は……ゲンムか?何やら姿が違うようだが」
「気にするな。それより、君達はバルパー・ガリレイ達を追って来たことで良いのか?」
「えぇ、その通り!と言う訳で聖剣をって、あぁー!あんな所に転がってるじゃない!」
イリナが大声を上げて、転がってる聖剣の元に向かう。ゼノヴィアは一体何が起こっているのか、ゲンムに問う。
「どういうことなんだ?そもそも、何故貴様がここに居る?」
ゼノヴィアの問いにゲンムは答えた。コカビエルを倒しにやって来て、目的も達成したので、アンドレイとバルパーが持っている聖剣を回収しようとここで待っていたこと。
そして、アンドレイは既に死んでいること。
ゲンムがコカビエルを倒したことを信じられない三人だが、ここにコカビエル居ない事、聖剣がイリナの手元にあるこで取り敢えず納得した。
「事情は話したし、バルパーの事はそっちに任せる」
「えっ、ちょっと待て!」
ゼノヴィアは引き止めようとするが、ゲンムはそのまま建物から飛び降りて姿を消す。
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あれから数日が経過した。
あの後、俺は今回の事をアザゼルさんに報告した。コカビエルを倒した証拠として、その時の戦闘映像をアザゼルさんに渡した。
バルパー・ガリレイの身柄は、ゼノヴィアさん達が回収した聖剣と共にヴァチカンの方に送ったらしい。死刑は免れないだろう。
木場君の方は、バルパーから没収した聖剣を扱うのに必要な因子を集めた球体をゼノヴィアさんから渡され、色々考え込んでいるそうだ。
取り敢えず、今回の事件は解決した。これで町が消滅することはない。
そう言えば、ヴァーリから怒られたな。コカビエル相手に一人で挑むのは無茶し過ぎだとか。あの時のヴァーリは本当に怖かった。怒らせないようにしようと心に誓ったね。
ヴァーリには怒られたが、正直な話、俺からしたらコカビエルを相手に一人で挑むのは無茶とはあまり思ってない。
俺の中の無茶って言うのは、精神世界に居る克己さん相手に一人で挑むとか、歴代怪人を相手に一人で挑むのが無茶という。
笑いながら殴ってくる、ン・ダグバ・ゼバとか。
超巨大な怪人、巨大邪神フォーティーンとか。
ハイパークロックアップより上のフリーズという能力を使ってくる、カッシスワームとか。
倒しても倒しても復活する、フェニックスファントムとか。
あと他にも色々と。あんな地獄の特訓に比べれば、一人でコカビエルを相手するのは楽だよ。
……うん、止めよう。思い出すと涙出てきた。
そうだ、ゲームをしよう。黎斗神さんからゲームを大量に貰ってるから、楽しくプレイしよう。事件も解決した訳だし。
こうして、俺はいつも通りに日常を過ごしていく。
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兵藤一誠の精神世界で、檀黎斗神が自分の部屋でパソコンのモニターを凝視しながら高速でタイピングを打ち込んで行く。
「ふっ、完成だ」
黎斗神はモニターを見ながらニヤリと笑う。モニターには『COMPLETE』の文字が表示されている。
パソコンの横に置いてある機材から、一つのガシャットを引き抜いた。
「私の手に掛かれば、この程度の作業等は容易いこと。ふっ、やはり私は神だぁ!」
黎斗神のしていた作業はガシャットの開発ではなく、既に開発が済んでいるガシャットに機能を付け足すことである。一誠から頼まれた作業を終えた彼は、休むことなく別の作業に取り掛かる。
「さて、一誠から頼まれた作業が終えたことだ。新たなガシャットの開発を進めるとしよう」
そう言って、手に持っていたガシャットを一誠から預かっているバグヴァイザーの隣に置いた。
そのバグヴァイザーは普段一誠が使っているのとは色が違い、本体の色はグリーンに近く、Aボタンが赤、Bボタンが水色となっている。
そして、バグヴァイザーの横に置いたガシャットは表が黒く、裏が緑で塗装されており、ラベルには複数のライダーの枠が描かれている。タイトルにはこう書かれていた
━━━━『KAMEN RIDER CHRONICLE』と。
如何でしたか?エクスカリバー編はこれにて終了です!
黎斗神さんが、一誠君から頼まれた作業を終えましたね。
次回は、悪維持さんとのコラボ回になります!楽しみにしていて下さい!
次回もお楽しみに!感想待ってます!