ベルの兄がチートで何が悪い!!   作:シグナルイエロー

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塵よこせやぁぁぁーーーー!!全力だ!!全力で回せぇぇぇーーー!!

PS:俺はギルPUを回したんだ・・・何で孔明先生がくるの?あなた先週来たばっかでしょ?


17:幸運?×不運?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢を見た

 

 

 

 

 

 

 

何故か俺の手首から先だけが妙に美肌で超美白になる夢だ

 

 

(・・・ナニコレ)

 

 

何故に手首だけ?

 

 

いやいや、それ以前に俺は確か敵を倒すために、今の俺では撃てないはずの『昼虎』という超を付けても足らないような技を『念』+『八門遁甲の陣』の二重発動というオーバードーピングの様な無茶をして本来の威力より大分弱体化したとはいえ強制発動したはず・・・まさか!?

 

 

 

 

『昼虎』に美白効果が!?

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

ふむ・・・何故だろう、『 チガウ ソウジャナイ 』と、たくさんの天の声が聞こえる気がする。

 

 

 

とりあえず改めて自分の手を良く見てみると俺の手は美白効果で白く   

 

 

なったのでは、もちろんなく、ただ単に――――――――――

 

 

  骨 になっていただけだった♡。

 

 

 

 

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「アインズさまぁあああ!?」

 

荒い息と共にベッドから起き上がると、そこは見知らぬ部屋だった、ちなみにそれなりに広い

 

(!?っ!????)

 

知らない部屋で寝ていることに混乱するも、すぐに先程見た映像を思い出した

 

(それよりも手だ!! 俺の手は!?)

 

急いで自分の手を確認すると

 

「・・・ある、骨じゃない、普通の手だ・・・」

 

ためしに握ったり開いたりするが、何の問題もなく動くいつも通りの手があることに落ち着く

 

「ゆ・・・ドリカム?」

 

すまん、ウソだ、まだめっちゃ混乱してました

 

 

そんな感じで、まっっったく現状把握ができずに戸惑っていると、俺しか居ないと一目でわかるこの部屋唯一のドアが開いた

 

「っ!?」

 

警戒し、【円】を張るのに一瞬

 

(ん? これ・・・ラウルか?)

 

たが、そこから入ってくるのがラウルとわかりホッと気を抜く

 

「わ わ わ、忘れ物~♪」

 

ラウルが変な歌を歌いながら部屋に入ってくる、てか何でその歌知ってんだ・・・歌の内容からして先程までここに居たのだろうか?

 

とりあえず、声を掛けて見る

 

「オッス!」おら悟空!!といっても通じないので前文だけ言ってみる

「・・・エ」

 

元気に声を掛たはずなのに何故かラウルが固まった

 

「「・・・」」

 

お互い微動だにしないという微妙な空気に・・・え、なんで?

 

 

「ちょっ、ラウルなn―」

「ほああああああああ!?あ、あ、あアイズさあああああんん戻ってきてくださいっすうううううカムバァァアアアアックハリィイイイイイイ!!」

 

短い沈黙の後、ラウルが奇声を上げて部屋から飛び出していった

 

「なんだあいつ・・・カルシウム不足か?」

 

ストレスが相当溜まっているのだろう、今度一緒にどっか遊びに連れて行くか、と考え

 

時間が経つこと数十秒

 

外の廊下からこの部屋に向かって走ってくる音が聞こえた

 

(結局、戻ってきたのか)

 

程なくして、部屋のドアが勢いよく開く

 

そこに居たのは先程奇声を上げて部屋を出て行ったラウル

 

 

 

ではなく

 

 

 

「・・・アスフィ?」

 

 

俺の愛しの恋人だった。

 

 

 

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《side:ラウル》

 

 

「はぁ、はぁ・・・こ、こっちっす!」

 

 

「わかってる・・・!」

 

アイズさんと一緒にカイトの見舞いに行ったんすけど、まさか、その後の帰り道で気付いた忘れ物を取りに病室に行ったらカイトが目を覚ましてるとか、何てドッキリっすか!?

 

さっきは気が動転して病室を飛び出してアイズさんを呼びに行っちゃったっすけど、もうちょっと何か話をすべきだったっす・・・

 

「ア、アイズさん、先に行ってくださいっす、俺は後で追いつきますから」

 

「・・・ん、・・・ありがとう」

 

俺の速度に合わせて走ってくれていたアイズさんが一気に加速して見えなくなったっす

 

「ぜぇ、ぜぇ、げっほ、はぁ」

 

全力の走りから小走り程度に抑える

 

こちらは全力疾走でもアイズさんからしてみれば全然遅い速度、それが今のアイズさんと俺の実力差

 

(これのどこが似てるんすか、ガレスさん・・・)

 

先日言われたことに対して改めて疑問しか湧いてこない

 

そうやって、アイズさんに遅れること十数分、ようやくディアンケヒト・ファミリアの療養所に着いたっす

 

・・・着いたんすけど

 

「あの、大丈夫っすか? もしも~し?」

 

なんか療養所の前で見知らぬ男神がボコボコにされた状態で野晒しにされてたっす、早くカイトに会いたいっすけど・・・さすがにこれを無視して行くのは、ちょっと気が咎めて無理だったっす。

 

 

「うぅ・・・犯人・・・は・・・ヤス・・・」ガク

 

「ちょっ!?遺言みたいなこと言って気を失わないでください!?」

 

仕方が無いので手持ちの安いポーションを飲ませてあげたっす

 

 

 

 

 

「んぐ・・・んぐ・・・ぷっは!生き返ったぁ!!」

 

「そ、そりゃよかったっすね・・・」

 

安いと言っても俺の手持ちじゃそう易々と買える物じゃないんで、そう一気飲みされると複雑っす

 

「いやぁ、おかげで助かったよ!あのままじゃ下手したら死んでたぜ、まったくアスフィの奴め、加減を知らんのか、ちょ~っとファミリアの金をちょろまかしたくらいでボコボコにするとか、まったく酷いと思わないか!? 親切な少年!!」

 

「めちゃくちゃ自業自得じゃないっすか」

 

俺のポーションは基本的に体力回復なので相変わらずこの男神はボロボロっすけど、とりあえず会話できるくらいまで回復できたみたいっす

 

「ふむ、それにしてもここは・・・ディアンケヒトの療養所?ってことはアスフィの奴、()()()に会いに行ったのか」

 

「っ!?」

 

男神の口からカイトの名前が出てきたことに驚き、警戒心が煽られる

 

そんなこちらの様子に気付いた男神がこちらを見てニヤリと笑う

 

「おいおい、そんなに警戒しなくてもいいじゃないか」

 

「あんた・・・一体何者っすかっ!?」

 

「俺は無力なただの神だぜ?地上じゃ君達の方が遥かに強いんだ、もっとリラックスしてくれてもいいと思うんだが? なぁ、()()()()()()()()君?」

 

「!?」

 

(何で俺の名前を知ってるっすか!?)

 

 

お互い、・・・いや自分にだけ緊張が走る、相手は先程からまったく警戒も緊張もしていない、この男神が言ったように地上では神力を自ら封じている神々のほとんどは人より、特に恩恵(ファルナ)を授かった地上の人間より弱い

 

 

そして今、正体不明の男神に対して自分は敵意に近い感情を発しているというのに、この神は今だに余裕の表情を変えない、それがブラフなのかそれとも別に何かあるのか・・・不気味な雰囲気に気押されて身動きが出来なくなる

 

そんな風に硬直していると

 

「ぷっ、・・・ククククク、あっはっはっはっはっは」

 

突然目の前の神が大笑いし始めた

 

「何がおかしいっすか!?」

 

「い、いや、すまないラウル君、ちょっとからかったんだけど、あっっはっはっはっは『あんた!いったいなにものだぁ!?』ってぶっ!あっはっはっはっはっはっは」

 

この神、マジで笑ってたっす

 

「マジでなんなんすか・・・」

 

明らかに向こうはこちらへの敵意がないと感じられた

 

「~~~はぁー、笑った笑った、いやすまないね、本当に警戒はしなくていいぜ、俺はカイトの敵じゃあない、ちなみにカイトとの付き合いの長さでいえばかれこれ数年の付き合いになる、ルームメイトである君の数倍はあいつのことを知ってるぜ?」

 

嫉妬しないでくれよ?といいつつウインクしてきたっす

 

「はいぃ!?」

 

「さて、改めて自己紹介だ、俺はカイトの恋人であるアスフィの所属するファミリアの主神ヘルメス!、よろしく、ラウル君!」

 

「え、は、恋人!?はぁ!?えええええ!?」

 

脳の処理が追いつかない情報内容に驚くことしか出来なかったっす。

 

「ほらほら、ボーッとしてないでカイトの部屋まで案内してくれ、まだ入院中なんだろ? 意識の無い彼と会っても面白くないが顔を見るくらいはしてやらないとね」

 

「え、いや、実はさっきカイトの意識が戻って」

 

「ほう!そいつは重畳だ!なおさら会いたくなってきたよ、久しぶりだな~、何ヶ月ぶりだろう、アスフィとはコソコソ会ってたみたいだけど・・・」

 

 

案内しろって言いつつズカズカと療養所に入っていく神ヘルメス

 

仕方が無いのでカイトの部屋まで案内したんすけど・・・

 

「・・・んなっ!?」

 

「はっはっはっはっは!相変わらず面白いなカイトは!!」

 

俺と神ヘルメスが着いたカイトの部屋では

 

入り口のドアが細切れになり

 

何故かアイズさんが正座でカイトに説教されてたっす。

 

 

「い、一体何が・・・」

 

 

《side out : ラウル》

 

 

 

======================================

 

 

 

「・・・アスフィ?」

 

 

ラウルかと思ったら部屋に入ってきたのはアスフィだった

 

 

「久しぶりだなアス――――――――!?」

 

久しぶりの再会に喜びを隠しきれずに挨拶している最中にツカツカと足早に歩み寄ってきたアスフィにいきなりベットに押し倒されたあげく馬乗りされた所でキスされた

 

あ、ちなみにアスフィとのキスはこれが初めてではない

 

 

「んんんんんんん~~~~!?」

 

 

え、ナニコレ なんてご褒美?

 

「んん!?しああ!はいっへんんんんん!?」

 

あまりの速攻に大混乱

 

脱しようにもアスフィがこちらの頭をガッチリとホールドしているので動くことすらできない

 

しばらくはそのままお互いの唇を押しつけ合う淫靡な音だけがお互いを認識させていたが、それも徐々に感覚が短くなり、ようやく離れてたころにはどちらのかわからない膵液の橋が架かった

 

「―――――――――――――ん。」

 

(・・・なんか・・・もう・・・どうでもいいでひゅ・・・アヘがおダブルピーしゅぅー・・・)

 

恋人の奇行にフリーズ、というか昇天させられていると

 

 

「ふん!!」

「あべし!?」

 

ビンタされた

 

ナニコレ、やだコレ 

 

俺ってば目が覚めてから何回ナニコレって言えば良いの? 

まだあんの? 

こんな理不尽な展開がまだあんの?

 

「あ、あのですね、アスフィさん?キスは嬉しいんだけど、別に俺は叩かれて喜ぶ趣味は」

そこから先は言葉が続かなかった

 

殴られた頬をさすりながらこちらを見下ろすアスフィを見上げると

 

 

 

 

泣いていた。

 

 

 

 

もちろん俺が―――――ではない。

 

いつも気丈でプライド高く、美しさを持ちながらもかわいらしさも併せ持つ俺の愛しい人が

 

―――――泣いていた。

 

ポロポロ、ポロポロと真珠のような大粒の涙を止めることなく、隠すこと無く

 

―――――泣いていた。

 

その姿はまるで、迷子の幼子がようやく親を見つけたときの、それまでの恐怖を思い出して泣くときの様な、そんな困ってしまう表情で。

 

「え・・・と・・うぉ!?」

 

呆然としているところに泣いている顔を隠すように、俺の胸に押しつけるようにして抱き付いてきた

 

「・・・アスフィ?」

 

「わ・・・わ・たし・・・あ、あなが意識不明のじゅうた・・・い、でここ・・・に、運び込まれたって・・・きいて・・・心配で・・・死ぬほど心配でぇ・・・よかった、無事で・・・よか・・・たっ 生きてて・・・よかっだ・・・っ」

 

そこから先は言葉にならず、ただただ涙を流す声と嗚咽のみが続いた

 

「え・・・う・・・えっと」

 

混乱しつつも胸の中のアスフィの背中に手を伸ばす

 

泣き止まない赤子をあやすように、俺はただ、ゆっくりと背中をさすることしかできなかった

 

 

その時になって、まだ俺が村に居た頃に、じいちゃんが言っていたことを今更ながら思い出す

 

「カイト覚えておけ、女の涙はのぅ、ありゃもう男性特攻を持った兵器じゃよ、男があれに勝てないのは世界の理と言ってもええじゃろうなぁ・・・」

 

ああ・・・違いない、じいちゃんの言うとおりだ

 

卑怯すぎるだろ、これ

 

 

 

惚れ直しちまったじゃねぇか。

 

 

 

 

・・・惚気かよって? ああ、そうだよ惚気だよ、文句あっか!

 

 

 

―――――――――――――

 

 

 

「落ち着いたか?」

 

「・・・ン」

 

返事の代わりに俺の腕の中で頷くようにアスフィの頭部がモゾモゾ動く 

 

・・・かわいいかよっ!!

 

 

―――――――閑話休題

 

 

 

ようやくアスフィが落ち着いてきたので話を切り出す

 

「・・・すまん、心配掛けちまったか」

 

当たり前です

 

今度は小さな声できちんと返事が返ってくる

 

「ありがとな・・・でも・・・そっか」

 

「・・・?」

 

「いや、実はついさっき、意識が戻ったばかりみたいでな? たぶんアスフィが会いに来てくれるぞ~!って何となく俺の勘が囁いてくれたのかも、だから目覚めたのかもしれないな・・・ふふ、アスフィはやっぱ俺の女神だな」

 

「~~~~~~~~~~~!!」

 

恥ずかしくなったのか、アスフィが俺の胸にさらに顔をゴリゴリと押しつけて顔を隠そうとしてくる

 

(ナニコノ かわいい生き物!?)

 

恥ずかしがっているアスフィを微笑ましく思いつつも、現在の状況をようやく再認識した瞬間

 

 

脳に電撃が走る―――――。

 

 

 

彼氏と彼女

 

密室

 

時間は夜

 

雰囲気は最高ボルテージ

 

 

何も起こらないわけがなくっ!!

 

そんな事を考えているとどこからか声が聞こえてきた

 

ゆけぇぇぇぇぇカイトォォォォォ! 今こそ大人の階段を昇るときぞぉぉぉぉぉ!!

 

じいちゃん!?

 

そのままいくのじゃぁぁぁぁぁ、今こそ最終戦争(ラグナロク)の時ぃぃぃぃ!!

 

俺の中のじいちゃん?が俺の背中を後押ししてくる

 

でも、じいちゃん俺まだ13歳なんだけど!アスフィとか14・・・いやもう15になったんだったか・・・15歳なんですけど!?

 

安心せよぉぉぉぉぉ、この世界では12歳から成人扱いじゃぁぁぁぁぁ

 

マジかよじいちゃん!?

 

マジのマジじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ

 

おなごに恥をかかせるなぁぁぁぁあきらかに相手もわかっておるぅぅぅぅぅ

 

なぬぅ!?

 

そこで顔を桃色に染めたアスフィと目が合う、その瞳は確かに艶を持って俺を見つめていた

 

・・・ゴクリンコ。

 

喉が鳴る!

 

鳴ってしまう!!

 

いやさ、鳴らいでかぁ!!!

 

ゆけぇぇぇぇぇぇぇ我が孫よぉぉぉぉぉぉ

 

うおぉぉぉぉ!行くぜじいちゃん!!俺はいくぜ!!!

 

 

 

「・・・アスフィ」

「・・・カイト」

 

 

寝ている体勢のまま、上に乗ったアスフィのリボンをはずす

 

それだけで年齢に見合わない程に大きく育った胸の一部が露出する

 

初めての緊張と焦りで手が震えてくるが、今度はお返しとばかりに潤んだ瞳でアスフィが俺の服のボタンを外していく

 

お互いの荒い息づかいのみが妙に響き、心臓にいたっては息をつく間もないくらい早鐘を打っている

 

 

 

 

 

 

そこで

 

 

 

 

 

 

聞き取れないほどの斬激音と同時にドアが細切れになり―――――――

 

「カイトから離れて!!」

 

今からまさにというタイミングでお嬢が部屋に突っ込んできた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼氏と彼女 ただし事情を知っている者は少ない

 

密室 ではあるものの鍵が掛かっているどころか半開き状態

 

時間は夜 といっても陽が沈んだばかり

 

雰囲気は最高ボルテージ のせいでお互い周りが目に入らなくなってる

 

 

確かに・・・何も起こらないわけがなかった・・・

 




周回に疲れたら息抜きに小説を執筆、小説の執筆に疲れたら息抜きに周回を、どっちも疲れたら小説を書きながら周回を・・・あれれ?おかしいぞ?俺はなにを言って・・・??

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